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処方箋医薬品注)
生物由来製品
後天性血友病A患者における出血抑制
本剤を添付の日本薬局方注射用水1mLで溶解し、緩徐に静脈内に注射する。18歳以上の患者には、初回投与量は体重1kg当たり200単位とする。その後は、出血の程度に応じて、血液凝固第Ⅷ因子活性や患者の状態を確認しながら投与量と投与頻度を調節する。
出血の程度
目標血液凝固第Ⅷ因子活性トラフ値(%又はIU/dL)
投与頻度
軽度:軽度の筋肉内出血(神経血管障害なし)及び関節内出血
≧50
4~12時間ごと(適宜、血液凝固第Ⅷ因子活性や患者の状態に基づいて決定する。)
中等度及び重度:中等度から重度の筋肉内出血及び関節内出血、後腹膜出血、消化管出血、頭蓋内出血
≧80
血栓塞栓性事象を発現するリスクが上昇するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖発生毒性試験は実施していない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
血管浮腫、胸部圧迫感、呼吸困難、低血圧、喘鳴、じん麻疹、そう痒症等の症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
深部静脈血栓症等を起こすことがある。,
5~10%未満
免疫系障害
抗ブタ血液凝固第Ⅷ因子抗体陽性
本剤全量を1~2mL/分の速度で投与すること。
本剤はvon Willebrand因子を含んでいない。
患者
1
2
3
4
5
最終投与時の投与量(U)
5000
2934
7540
9720
10000
体重当たりの投与量(U/kg)
77
30
144
207
133
ベースライン(最終投与直前)のヒト血液凝固第Ⅷ因子活性(%)
89
18
0
NA
薬物動態パラメータ(個別値)
t1/2(h)
17
4.6
5.3
1.8
4.2
Tmax(h)
0.42
0.45
0.50
0.75
Amax(%)
213
100
74
53
178
AUC0-t(%・t)
3124
694
473
122
1583
AUC0-∞(%・t)
4988
712
492
135
1686
薬物動態パラメータの要約統計量(n=5)〔平均値(標準偏差)〕
6.6(6.0)
0.51(0.14)
124(69)
1199(1204)
1603(1978)
凝固一段法により測定t½:終末相における消失半減期、Tmax:最高血漿中活性値到達時間、Amax:最高血漿中活性値、AUC0-t:0時間から測定最終時点までの血漿中活性値-時間曲線下面積、AUC0-∞:0時間から無限大時間までの血漿中活性値-時間曲線下面積、NA:未測定
パラメータ
日本人注1)(5例)
外国人注2)(23例)
Cmax(IU/dL)
161(71.0)
227(38.8)
AUC0-24(IU*h/dL)
1590(93.2)
2370(66.7)
1.50(509.7)
2.17(832.5)
3.40(378.2)
3.29(202.2)
CL/kg(L/h/kg)
0.414(2085.1)
0.327(383.8)
Vc/kg(L/kg)
1.46(101.4)
1.12(46.8)
注1)投与量範囲127-665U/kg注2)投与量範囲94.1-365U/kg
18歳以上のヒト血液凝固第Ⅷ因子に対するインヒビターを保有する後天性血友病A患者5例を対象とした多施設共同非盲検非対照試験において、重大な出血エピソードの治療のため初回投与量として本剤200U/kgを投与後、血液凝固第Ⅷ因子活性及び患者の状態に応じて追加投与した。治療期間中における血液凝固第Ⅷ因子活性は、本剤の初回投与前、初回投与30分後、各投与時、初回投与24時間後までは8時間ごと、初回投与72時間後までは12時間ごと、以降は24時間ごとに測定した。治療開始から24時間後の時点における、出血コントロール、臨床評価及び血液凝固第Ⅷ因子活性に基づく医師評価では、5例全例が本剤に対して「反応あり」とされた。注1)医師により関連ありと判断された有害事象は1例(2件)に認められ、報告された事象は中枢性甲状腺機能低下症及びクリオグロブリン血症であった2)。
18歳以上の血液凝固第Ⅷ因子に対するインヒビターを保有し、かつ本剤に対するインヒビター力価20BU以下の後天性血友病A患者29例注2)を対象とした多施設共同非盲検非対照試験において、重大な出血エピソードの治療のため初回投与量として本剤200U/kgを投与後、血液凝固第Ⅷ因子及び患者の状態に応じて追加投与した。治療期間中における血液凝固第Ⅷ因子活性は、初回投与10~20分後、各投与時、初回投与24時間後までは約2〜3時間ごと、以降は初回投与120時間後までは12時間ごと、120時間以降は24時間ごとに測定した。出血エピソードがコントロールされた後に投与を継続した場合は、少なくとも24時間ごとに測定した。治療開始から24時間後の時点における、出血コントロール、臨床評価及び血液凝固第Ⅷ因子活性に基づく医師評価では、29例全例が本剤に対して「反応あり」とされた。注1)医師により関連ありと判断された有害事象は6例(7件)に認められ、報告された主な事象は抗体検査陽性(2件)であった3)。注1)国内及び海外第Ⅱ/Ⅲ相試験で用いた治療効果判定の要素は「出血のコントロール」/「臨床評価」/「血液凝固第Ⅷ因子活性」の3つである。以下の定義に基づき「効果あり」又は「部分的に効果あり」と判定された場合を「反応あり」(本剤に対して治療反応が認められた)とした。・効果あり:出血停止/臨床的にコントロール/50%以上・部分的に効果あり:出血量減少/臨床的安定化、改善又は別の理由による出血/20%以上出血の評価が最も重要な要素とされ、臨床反応(「出血のコントロール」及び「臨床評価」)と「血液凝固第Ⅷ因子活性値」が不一致の場合は、臨床反応により治療効果判定を行った。注2)29例中1例については、本剤の投与前における本剤に対するインヒビター力価が20BUを超える症例であった。
スソクトコグ アルファはBドメイン欠損遺伝子組換えブタ血液凝固第Ⅷ因子であり、血液凝固第Ⅷ因子の欠乏を一時的に補正することにより、出血を抑制する。
本剤の静脈内投与により、血友病Aマウスの尾出血及び血友病Aイヌの爪上皮出血に対する止血効果が認められた4)。
スソクトコグ アルファ(遺伝子組換え)[Susoctocog Alfa(Genetical Recombination)]〔JAN〕
スソクトコグ アルファは、遺伝子組換えブタ血液凝固第Ⅷ因子類縁体(分子量:約175,000)であり、764個のアミノ酸残基からなるH鎖及び684個のアミノ酸残基からなるL鎖で構成される。H鎖はブタ血液凝固第Ⅷ因子の1〜752番目及び1419〜1430番目のアミノ酸残基に相当し、L鎖はブタ血液凝固第Ⅷ因子の1431〜2114番目のアミノ酸残基に相当する。スソクトコグ アルファは、ベビーハムスター腎臓細胞により産生される。
オビザー静注用500:500単位[1バイアル]添付溶解液(日本薬局方注射用水 1mL)[1シリンジ]オビザー溶解器[1個]
1) 社内資料:スソクトコグ アルファの後天性血友病A患者における薬物動態解析(2024年3月26日承認, CTD 2.7.2.2)
2) 社内資料:スソクトコグ アルファの後天性血友病A患者を対象とした国内第Ⅱ/Ⅲ相試験成績①(2024年3月26日承認, CTD 2.7.6.1)
3) 社内資料:スソクトコグ アルファの後天性血友病A患者を対象とした海外第Ⅱ/Ⅲ相試験成績②(2024年3月26日承認, CTD 2.7.6.2)
4) 社内資料:スソクトコグ アルファの非臨床薬理試験成績(2024年3月26日承認, CTD 2.6.2.2.2)
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