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生物学的製剤基準
pH4処理酸性人免疫グロブリン(皮下注射)
処方箋医薬品注)
特定生物由来製品
本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者
*慢性炎症性脱髄性多発根神経炎及び多巣性運動ニューロパチーの患者に対して静注用人免疫グロブリン製剤を投与し筋力低下の改善が認められたものの、症状の再発・再燃を繰り返している患者にのみ投与すること。
ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)を皮下投与した後、約10分以内に同じ部位へ人免疫グロブリンGを皮下投与する。人免疫グロブリンG及びボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)の投与は、以下の用量の1/3又は1/4から開始し、漸増する。また、投与間隔は投与量に併せて延長する。
*通常、成人には、ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)を皮下投与した後、約10分以内に同じ部位へ人免疫グロブリンGを皮下投与する。人免疫グロブリンG及びボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)は、以下の用法及び用量で皮下投与するが、原則として開始用量は、以下の用量の1/3又は1/4とし、投与量に併せて投与間隔を延長しながら漸増すること。
投与回数
投与時期
投与量
初回
1週目
目標投与量の1/3
2回目
2週目
目標投与量の2/3
3回目及び以後の投与
4週目及び以後3週間間隔
目標投与量
目標投与量の1/4
目標投与量の1/2
3回目
4週目
目標投与量の3/4
4回目及び以後の投与
7週目及び以後4週間間隔
目標投与量を3週間間隔で投与する場合
3週目
5週目及び以後3週間間隔
目標投与量を4週間間隔で投与する場合
4回目
5週目
5回目及び以後の投与
8週目及び以後4週間間隔
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。
適宜減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。血液粘度の上昇等により血栓塞栓症を起こすおそれがある。,
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
適宜減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。腎機能を悪化させるおそれがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性を否定できない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児、乳児及び2歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
*18歳未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。また、一般に脳・心臓血管障害又はその既往歴のある患者がみられ、血栓塞栓症を起こすおそれがある。,
非経口用生ワクチン
*本剤の投与を受けた者は、生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので、生ワクチンの接種は本剤投与後3ヵ月以上延期すること。また、生ワクチン接種後14日以内に本剤を投与した場合は、投与後3ヵ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい。なお、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎及び多巣性運動ニューロパチーに対する大量療法(200mg/kg体重以上)後に生ワクチンを接種する場合は、原則として生ワクチンの接種を6ヵ月以上(麻疹感染の危険性が低い場合の麻疹ワクチン接種は11ヵ月以上)延期すること。
本剤の主成分は免疫抗体であるため、中和反応により生ワクチンの効果が減弱されるおそれがある。
悪寒、全身紅潮、胸部不快感、頻脈、脈拍微弱、血圧低下、喘鳴、呼吸困難、チアノーゼ等異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
無菌性髄膜炎症候群(項部硬直、頭痛、発熱、羞明、悪心又は嘔吐等)があらわれることがある。
腎機能検査値(BUN、血清クレアチニン等)の悪化、尿量減少が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。,
血液粘度の上昇等により、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓塞栓症があらわれることがある。中枢神経症状(めまい、意識障害、四肢麻痺等)、胸痛、突然の呼吸困難、息切れ、下肢の疼痛・浮腫等の症状が認められた場合には適切な処置を行うこと。,
AST、ALT、Al-P、γ-GTP、LDH、ビリルビンの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5%以上
1%以上5%未満
1%未満
頻度不明
*精神神経系
頭痛(21.6%)
浮動性めまい、片頭痛
嗜眠、錯感覚、振戦
*循環器
高血圧
頻脈、低血圧
洞性頻脈
*消化器
悪心
嘔吐、腹痛、上腹部痛、腹部膨満、下腹部痛、下痢
腹部圧痛
*呼吸器
呼吸困難
*皮膚
紅斑、そう痒症、発疹
紅斑性皮疹、じん麻疹、アレルギー性皮膚炎、斑状皮疹、斑状丘疹状皮疹、皮膚浮腫
丘疹
*筋・骨格系
筋肉痛、関節痛、四肢痛、筋骨格系胸痛
小結節、鼡径部痛、関節硬直、筋骨格硬直
四肢不快感、背部痛
*投与部位
注入部位反応(疼痛、紅斑、そう痒感、腫脹等)(54.8%)
注入部位漏出
熱感
*全身障害
発熱、疲労
疼痛、倦怠感、悪寒、無力症
灼熱感、多汗症
*臨床検査
遊離ヘモグロビン陽性
クームス試験陽性、ヘモジデリン尿症
*その他
Infusion reaction注)、腫脹、限局性浮腫、浮腫、末梢性浮腫、末梢腫脹、性器浮腫、挫傷
インフルエンザ様疾患、性器腫脹、外陰腟腫脹、副鼻腔炎、食欲減退、過敏症
潮紅、蒼白、末梢冷感、顔面腫脹
本剤には供血者由来の各種抗体(各種感染症の病原体又はその産生物質に対する免疫抗体、自己抗体等)が含まれており、投与後の血中にこれらの免疫抗体が一時検出されることがあるので、臨床診断には注意を要する。また、供血者由来の赤血球型抗原に対する抗体(抗A、抗B及び抗D抗体)により、赤血球型同種抗体の血清学的検査(クームス試験)に干渉することがある。
投与部位数
1日あたりの人免疫グロブリン注射液の投与部位あたりの最大投与容量(mL)
体重40kg未満の患者
体重40kg以上の患者
1ヵ所
300
600
2ヵ所
3ヵ所
200
400
投与開始後の経過時間
人免疫グロブリン注射液の投与部位あたりの投与速度(mL/時間)
最初の5~15分
5
10
次の5~15分
30
20
60
40
120
残りの投与
80
240
160
*国内外臨床試験(9試験)において、11.9%(37/310例)に、ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)に対する結合抗体が認められた。結合抗体は、成人男性の精巣、精巣上体及び精子に発現することが知られている内因性ヒアルロニダーゼと交差反応を呈する可能性がある。結合抗体のヒトにおける臨床的意義は不明である。また、国内外臨床試験(9試験)において、ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)に対する中和抗体陽性が0.6%(2/310例)で検出されたが、中和抗体陽性に関連する有効性及び安全性の問題は認められなかった。
2歳以上の日本人原発性免疫不全症候群患者16例を対象に、本剤を3週間隔(平均投与量:IgGとして92.2mg/kg/週、範囲:52.0~129.6mg/kg/週)又は4週間隔(平均投与量:IgGとして120.6mg/kg/週、範囲:55.8~179.8mg/kg/週)で皮下投与した際の定常状態(本剤投与開始19週目以降)における血清中IgGトラフ濃度推移は以下のとおりであった。なお、本剤を3週間隔又は4週間隔で皮下投与した際の平均血清中IgGトラフ値は、それぞれ13.25g/L(2例:本剤投与開始28週目)又は9.343g/L(12例:本剤投与開始31週目)であった。
12歳以上の日本人原発性免疫不全症候群患者4例を対象に、本剤を4週間隔で皮下投与(平均投与量:IgGとして452mg/kg、範囲:313~768mg/kg)した際の定常状態(本剤投与開始23週目又は27週目)における血清中IgGの薬物動態パラメータは以下のとおりであった1)。
AUC0-τ/week(g・day/L)
Cmax(g/L)
Cmin(g/L)
Tmax(day)
CL/F(mL/day/kg)
81.98(17.6)
12.72(23.4)
9.347(17.9)
6.94[2.94, 8.85]
1.302(40.0)
幾何平均値(CV%)、Tmaxは中央値[最小値, 最大値]、AUC0-τ/week及びCL/Fの例数は3例
*日本人慢性炎症性脱髄性多発根神経炎患者19例及び多巣性運動ニューロパチー患者7例を対象に本剤を3週又は4週間間隔で皮下投与した際の投与6ヵ月目の血清中IgGトラフ濃度は、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎患者(平均投与量:IgGとして1.24g/kg/月、範囲:0.71~1.64g/kg/月)においては17.39g/L、多巣性運動ニューロパチー患者(平均投与量:IgGとして1.20g/kg/月、範囲:0.85~1.46g/kg/月)においては15.64g/Lであり、本剤投与期間中を通して血清中IgGトラフ濃度は維持された2),3)。
2歳以上の原発性免疫不全症候群患者計16例を対象とし、本剤の投与量(初回投与は1週相当量)及び投与間隔(初回は1週間)を漸増したのちに3週又は4週間隔で24週間皮下投与した。本剤投与中の1週あたりの平均投与量は115mg/kg体重であった注)。最後の3回の来院におけるIgGトラフ値の幾何平均値は9.494g/Lであり、静注又は皮下注用人免疫グロブリン製剤による治療(IgGトラフ値の幾何平均値9.624g/L)と比較し同程度に維持された。本剤で治療中に発生した急性の重篤な細菌感染はなかった。全ての感染症は2.74件/人・年であった。本剤投与中の副作用は16例中11例(68.8%)に104件認められ、主な副作用は発熱5例(31.3%)、並びに注入部位紅斑、注射部位紅斑、注入部位腫脹、注入部位疼痛及び頭痛2例(各12.5%)であった1)。
2歳以上の原発性免疫不全症候群患者計83例を対象とし、本剤の投与量(初回投与は1週相当量)及び投与間隔(初回は1週間)を漸増したのちに3週又は4週間隔で14ヵ月間皮下投与した注)。漸増期間後の1週あたりの平均投与量は155mg/kg体重であった。漸増期間後に発生した急性の重篤な細菌感染は0.025件/人・年、全ての感染症は2.97件/人・年であった。本剤投与中(漸増期間を除く)の副作用は81例中58例(71.6%)に384件認められ、主な副作用は注入部位疼痛(32.1%)であった4),5)。
IVIGの治療により状態が安定していた18歳以上の慢性炎症性脱髄性多発根神経炎患者及び多巣性運動ニューロパチー患者それぞれ19例及び7例を対象に、本剤を漸増したのちに、IgGの投与量として1ヵ月あたり0.4~2.4g/kgの用量で本剤を3又は4週間間隔で12ヵ月間皮下投与した注)。その結果、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎患者に対する主要評価項目である投与6ヵ月目までにおける再発率(調整INCATスコアでベースラインスコアから1ポイント以上増加した被験者の割合)[95%信頼区間]は0%[0.00, 17.65]であり、その95%信頼区間の上限は事前に規定した閾値である57%より低かった。また、多巣性運動ニューロパチー患者に対する主要評価項目である投与6ヵ月目における、より障害が認められる手の最大握力値の皮下投与前のベースラインからの変化量の中央値は、0.0kPa(範囲:−16~18kPa)、算術平均値(標準偏差)は−1.1(12.73)kPaであった。副作用は26例中18例(69.2%)に認められ、主な副作用は注入部位紅斑9例(34.6%)、頭痛5例(19.2%)、投与部位疼痛4例(15.4%)並びに注射部位そう痒感、注射部位腫脹、発熱及びそう痒症各3例(11.5%)であった6)。
IVIGの治療により状態が安定していた18歳以上の慢性炎症性脱髄性多発根神経炎患者計132例を対象に、本剤(漸増したのちに、IgGの投与量として1ヵ月あたり0.4~2.4g/kgの用量)又はプラセボを2、3又は4週間間隔で6ヵ月間皮下投与した注)。その結果、主要評価項目である投与6ヵ月目までの再発率(調整INCATスコアで2回連続の評価でベースラインから1ポイント以上増加した被験者の割合)は、以下のとおりであった7)。
投与群
再発率b)
治療群間の差[95%信頼区間]c)
p値d)
プラセボ群
32.3%(21/65例)
−23.5[−36.60, −9.20]
0.0032
本剤群
8.8%(5/57例)
a)mITT集団のうち、原資料の管理に問題のあった治験実施施設1施設に組み入れられた被験者10例を除いた集団。b)再発判定が欠測であった被験者は再発なしとされた。c)信頼区間はNewcombe法に基づき算出。d)連続性補正をしたカイ二乗検定に基づくp値。有意水準は両側5%。
副作用は本剤群で62例中38例(61.3%)に認められ、主な副作用は悪心、注射部位紅斑及び注入部位紅斑(各9.7%、6/62例)であった8)。注)本剤を投与する際には、ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)を人免疫グロブリンG 1gあたり80単位皮下投与した後、人免疫グロブリンGを皮下投与することとされた。
人免疫グロブリンGの作用機序は完全には解明されていない。
結合組織におけるヒアルロン酸の脱重合を介し、皮下組織の浸透性が増加することで、人免疫グロブリンGの拡散吸収が促進する9)。
広範囲の細菌及びウイルスに対して抗体価を有する(in vitro)10)。
大腸菌及びB群連鎖球菌に対してオプソニン作用が認められた(in vitro)11)。
マウスにおける肺炎球菌及び肺炎桿菌感染に対して防御作用が認められた12)。
pH4処理酸性人免疫グロブリン(皮下注射)(pH4-Treated Acidic Normal Human Immunoglobulin[Subcutaneous injection])
グリシンを安定剤として含有する高濃度人免疫グロブリン。平均37μg/mLのIgAを含む。IgGサブクラスの分布は以下の通り。
ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)(Vorhyaluronidase Alfa[Genetical Recombination])〔JAN〕
60,000~65,000
遺伝子組換えヒトヒアルロニダーゼPH-20類縁体であり、ヒトヒアルロニダーゼPH-20のアミノ酸配列の36~482番目に相当する。チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。447個のアミノ酸残基からなる糖タンパク質である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
人免疫グロブリン注射液1瓶(人免疫グロブリンG 5g含有)、ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)注射液1瓶(ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)400単位含有)
人免疫グロブリン注射液1瓶(人免疫グロブリンG 10g含有)、ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)注射液1瓶(ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)800単位含有)
人免疫グロブリン注射液1瓶(人免疫グロブリンG 20g含有)、ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)注射液1瓶(ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)1600単位含有)
1) 社内資料:国内第Ⅲ相試験(2024年12月27日承認、CTD2.7.6.3)
2) *社内資料:臨床的安全性(2025年6月24日承認、CTD2.7.4.1)
3) *社内資料:臨床薬理試験(2025年6月24日承認、CTD2.7.2.2)
4) 社内資料:海外第Ⅲ相試験(2024年12月27日承認、CTD2.7.6.4)
5) 社内資料:海外第Ⅲ相試験(2024年12月27日承認、CTD2.7.4.2)
6) *社内資料:国内第Ⅲ相試験(2025年6月24日承認、CTD2.7.6.5)
7) *社内資料:海外第Ⅲ相試験(2025年6月24日承認、CTD2.7.6.2)
8) *社内資料:臨床的安全性(2025年6月24日承認、CTD2.7.4.2)
9) Wasserman RL:Immunotherapy. 2017;9:1035-50.
10) Teschner W, et al.:Vox Sang. 2007;92:42-55.
11) 社内資料:オプソニン作用(2024年12月27日承認、CTD2.6.2.2)
12) 社内資料:感染防御作用(2024年12月27日承認、CTD 2.6.2.2)
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