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劇薬
処方箋医薬品注)
尋常性ざ瘡
1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないこと。妊娠した場合、あるいは妊娠が予想される場合には医師に知らせるよう指導すること。動物実験において、経皮投与(ラット、ウサギ)で奇形の発生は認められていないが、過剰肋骨の発生頻度増加が報告されている。経口投与(ラット、ウサギ)で催奇形作用が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。皮膚外用時のヒト母乳中への移行は不明である。動物実験において、経口又は静脈内投与(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
皮膚及び皮下組織
皮膚乾燥(56.1%)、皮膚不快感(47.6%)、皮膚剥脱(33.5%)、紅斑(21.9%)、そう痒症(13.2%)
湿疹、ざ瘡、接触皮膚炎、皮膚刺激、皮脂欠乏症、眼瞼炎、水疱、皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、皮膚疼痛、発疹、そう痒性皮疹、脂漏性皮膚炎、皮膚浮腫、顔面腫脹、蕁麻疹、乾皮症
顔面浮腫、皮膚灼熱感、丘疹、皮膚の炎症、紅斑性皮疹、皮膚反応、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、眼瞼刺激、眼瞼紅斑、眼瞼そう痒症、眼瞼腫脹
感染症及び寄生虫症
単純ヘルペス
肝臓
血中ビリルビン増加、AST増加、ALT増加、γ-GTP増加
その他
血中コレステロール増加
ラット6)及びイヌ7)に14C標識体を単回塗布時の血中放射能濃度は1ng eq/mL以下及び1ng eq/g未満であった。正常皮膚群と損傷(擦過)皮膚群のラットで吸収に差は認められなかった6)。ラットに21日間反復塗布時、雄では投与8日目、雌では投与13日目までに定常状態に達した8)。
ラットに14C標識体を単回塗布後の皮膚組織内放射能分布は角質層で最高レベルであり、次に毛包周囲の表皮層に検出された。真皮及び皮下組織への分布は認められなかった9)。ラットに14C標識体を単回塗布後の組織内放射能濃度は、投与部位皮膚、非投与部位皮膚及び消化管を除き、ほとんどの組織、測定時点において検出限界未満であった10)。ラットに14C標識体を21日間反復塗布した時、投与部位及び非投与部位の皮膚、消化管並びに副腎(特に皮質部)で雌雄とも高く、雌では胸腺及び卵巣でも高かった。投与後、大部分の組織では放射能は時間と共に減少したが、卵巣と胸腺における減少は緩徐であった10),11)。
アダパレンは、ラットの皮膚では代謝されなかった9)。
マウス12)、ラット13)、ウサギ14)、イヌ7),15)に14C標識体の塗布後、放射能の大部分が糞中排泄により消失した。ラットにおいて腸肝循環が認められた16)。
アダパレンゲル0.1%「TCK」とディフェリンゲル0.1%を皮膚薬物動態学的試験によりそれぞれ1ヵ所あたり30mg(アダパレン0.03mg)健康成人男子12名の背部に塗布したときの角層中未変化体量を測定した。得られた評価パラメータ(塗布後4・24時間における角層中未変化体量)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、いずれの時点においてもlog(0.70)~log(1.43)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された17)。
評価パラメータ(角層中未変化体量(ng/3.14cm2))
4時間塗布
24時間塗布
アダパレンゲル0.1%「TCK」
830.01±353.89
779.65±234.07
ディフェリンゲル0.1%
1033.53±450.90
893.01±253.90
(Mean±S.D.,n=12)
尋常性ざ瘡患者を対象に1日1回就寝前に患部を洗浄後顔面全体に12週間塗布した基剤対照評価者盲検比較試験(アダパレン群:100例、基剤群:100例)において、総皮疹数の減少率(中央値)は、基剤群(36.9%)に比較してアダパレン群(63.2%)で有意に優れていた(p<0.0001)18)。副作用発現頻度はアダパレン群で56.0%(56/100例)であった。副作用は皮膚乾燥37.0%(37/100例)、皮膚剥脱18.0%(18/100例)、皮膚不快感16.0%(16/100例)、紅斑8.0%(8/100例)、そう痒症5.0%(5/100例)、皮膚刺激4.0%(4/100例)であった19)。
尋常性ざ瘡患者444例を対象にアダパレンゲルを1日1回就寝前洗顔後に適量を顔面全体に最長12ヵ月間塗布した長期安全性試験20)において、皮疹数(総皮疹、非炎症性皮疹及び炎症性皮疹)の減少率(中央値)は、それぞれ77.8%、83.3%及び73.3%であった。副作用発現頻度は84.0%(373/444例)であった。主な副作用は皮膚乾燥60.4%(268/444例)、皮膚不快感54.7%(243/444例)であった。
アダパレンはレチノイン酸受容体に結合し、遺伝子転写促進化を誘導することによりレチノイド様作用を示す21),22)。
アダパレンは表皮角化細胞の分化を抑制した23)(in vitro)。
アダパレン(Adapalene)
6-[4-Methoxy-3-(tricyclo[3.3.1.13,7]dec-1-yl)phenyl]naphtalene-2-carboxylic acid
C28H28O3
412.52
白色から微黄白色の粉末である。テトラヒドロフランにやや溶けにくく、水、アセトニトリル又はエタノール(95)にほとんど溶けない。
凍結をさせないこと。
15g×10(アルミラミネートチューブ)
1) 単回貼布及び光貼布試験(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.7.6.1)
2) 薬物動態及び皮膚安全性試験(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.7.6.3)
3) 川島眞ら:皮膚の科学. 2007; 6: 494-503
4) 用量設定試験(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.7.6.4)
5) トレチノインゲル比較試験(海外)(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.7.6.12)
6) ラット単回塗布による吸収(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.3.2.2.1)
7) イヌ単回塗布による吸収及び排泄(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.3.2.4.1)
8) ラット反復塗布による血漿中濃度(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.3.2.2.2)
9) ラット皮膚への分布及び代謝(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.4.1、2.6.4.5.1.2)
10) ラット単回及び反復塗布による組織分布(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.4.2.1.1)
11) 単回及び反復塗布投与後の組織分布(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.9.2.2)
12) マウス単回塗布による排泄(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.6.1.1.1)
13) ラット単回塗布による排泄(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.6.1.2.1)
14) ウサギ反復塗布による排泄(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.6.1.3.1)
15) イヌにおける単回塗布投与試験(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.6.1.4.1)
16) ラット腸肝循環(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.4.6.1.2.4)
17) 社内資料:生物学的同等性試験
18) Kawashima M., et al.:J. Dermatol. Sci. 2008; 49: 241-248
19) 国内第Ⅲ相臨床試験(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.7.6.5)
20) 国内第Ⅲ相臨床試験(長期投与試験)(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.7.6.6)
21) 細胞核内レチノイン酸受容体結合(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.2.2.1.1)
22) RARサブタイプ別遺伝子転写促進化活性(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.2.2.1.2)
23) 表皮トランスグルタミナーゼ発現(ディフェリンゲル:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.2.2.2)
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