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処方箋医薬品注)
血栓症を引き起こすおそれがあるので、観察を十分に行いながら慎重に投与すること。異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。,,,
○子宮内膜症○乳腺症
通常、成人にはダナゾールとして1日200~400mgを2回に分け、月経周期第2~5日より、約4カ月間連続経口投与する。症状により増量する。
通常、成人にはダナゾールとして1日200mgを2回に分け、月経周期第2~5日より、4~6週間連続経口投与する。
女性胎児の男性化を起こすことがあるので、以下の点に留意すること。,
浮腫等の症状が強くあらわれるおそれがある。
浮腫等により症状が強くあらわれるおそれがある。
十分コントロールを行いながら投与すること。耐糖能の異常がみられるおそれがある。
投与しないこと。浮腫等の症状が強くあらわれるおそれがある。
投与しないこと。原疾患が悪化するおそれがある。,,,,
原疾患が悪化するおそれがある。,,,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないこと。女性胎児の男性化を起こすことが報告されている。,
*投与しないこと。動物実験(ラット)で、母乳中へ移行することが報告されている。
減量(例えば1日100mg)するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
ワルファリンカリウム
出血傾向(血尿・吐血等)を増強することが考えられる。
肝細胞でクマリンのレセプター部位への親和性増加と、ビタミンK依存性因子の産生阻害・異化促進によりワルファリンカリウムの作用が増強するためと考えられる。また、ダナゾールが抗凝血性を高めるとの報告もある。
カルバマゼピン
カルバマゼピンの作用を増強することが考えられる。
カルバマゼピンの代謝を抑制するためと考えられる。
シクロスポリン
シクロスポリンの作用を増強することが考えられる。
機序は明らかにされていないがシクロスポリンの血中濃度が上昇すると報告されている。
タクロリムス水和物
タクロリムスの作用を増強することが考えられる。
タクロリムスの脱メチル及び水酸化による代謝を抑制するためと考えられる。
インスリン製剤(ヒトインスリン等)
高血糖症状があらわれることがある。
インスリン抵抗性を増強するおそれがある。
アルファカルシドール
血中カルシウム値が上昇したとの報告がある。
機序は不明である。
シンバスタチンアトルバスタチンカルシウム水和物
ミオパシー、横紋筋融解症が発現したとの報告がある。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、これらの血中濃度が上昇する可能性がある。
脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症、網膜血栓症等があらわれることがある。,,,,,
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10%以上
0.5~10%未満
0.5%未満
頻度不明
肝臓
ALT上昇(13.53%)
LDH上昇、AST上昇
黄疸、ALP上昇
γ-GTP上昇
皮膚
ざ瘡(16.25%)
発疹、色素沈着、皮脂の分泌増加
脱毛、紅斑(多形滲出性紅斑等)、はだあれ、蕁麻疹、点状出血
光線過敏症
男性化現象
嗄声、多毛
陰核肥大
電解質代謝
浮腫(10.31%)
体重増加
子宮
性器出血
帯下の増加、無月経
乳房
乳房変化(乳房縮小、乳頭痛等)
血液
白血球減少
白血球増多、赤血球増多、血小板増多、血小板減少
消化器
悪心・嘔吐、胃不快感、胃痛、便秘、食欲亢進
下痢、食欲不振、口内炎、口渇
筋肉
筋肉痛、関節痛、しびれ、肩こり
筋拘縮、痙攣、四肢の感覚異常
手根管症候群、CK上昇
精神神経系
神経過敏、頭痛、めまい、倦怠感
眠気、耳鳴、不眠、精神不安
良性頭蓋内圧亢進注2)、抑うつ
低エストロゲン症状
熱感
そう痒、発汗、顔面潮紅、腟炎、乾燥感
その他
心悸亢進、眼精疲労、味覚異常、性欲減退、性欲亢進、コレステロール上昇
耐糖能の異常、立ちくらみ、血圧上昇
本剤は、テストステロン又は血漿蛋白の臨床検査結果に影響を及ぼすおそれがある。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
本剤の使用によって子宮内膜症治療患者における卵巣癌発現のリスクが増大するとの報告がある。
健康成人女性6例にダナゾールを1回100mgあるいは200mg経口投与したところ、血漿中濃度は、それぞれ投与後2.5±0.5及び2.7±0.8時間で最高に達し、その後緩やかに減少した1)。(カプセル剤の成績)
健康成人女性9例にダナゾールを1回100mgあるいは200mgを1日2回、14日間経口投与したところ、投与量と血漿中濃度には相関がみられ、7~14日でほぼ定常状態に達した2)(外国人でのデータ)。(カプセル剤の成績)
本剤の吸収部位は消化管である。
雌性ラットに14C-ダナゾール10mg/kgを単回経口投与したとき、大脳、下垂体、肝臓、腎臓、副腎及び子宮等ほとんどの組織で1.5時間後に最高濃度を示し、肝臓及び副腎で高濃度であった。以後、血中濃度に対応して減少した3)。
本剤の主な代謝は肝臓で行われている。
雌性ラットに14C-ダナゾール10mg/kgを単回経口投与したとき、投与後48時間の尿、糞及び呼気中の排泄率はそれぞれ投与量の17.8%、81.3%及び0.6%であった3)。
子宮内膜症に対し、下垂体に作用してゴナドトロピン分泌を抑制するとともに、卵巣、子宮内膜症組織に直接作用して、異所性子宮内膜組織を萎縮・壊死させる。乳腺症に対しても子宮内膜症と同様、中枢への作用とエストロゲン産生臓器である卵巣への直接作用、更に血中SHBG(性ホルモン結合グロブリン)との結合による遊離テストステロンの増加等により、乳腺細胞の増殖を抑制する。
ヒト黄体及びハムスター卵巣のミクロソーム分画を用いたin vitro実験で、ダナゾールは17α-hydroxylase、17,20-lyase、3β-hydroxysteroid dehydrogenaseを抑制した。また、aromataseは阻害しなかった11),12)。
ヒト子宮内膜を用いたin vitro実験で、ダナゾールはアンドロゲンレセプター及びプロゲステロンレセプターに結合することが認められた13)。
ヒト子宮内膜細胞培養系を用いたin vitro実験で、ダナゾールは3H-thymidine取込みでみたDNA合成を抑制した14)。
ダナゾール(Danazol)
17α-Pregna-2,4-dien-20-yno[2,3-d]isoxazol-17-ol
C22H27NO2
337.46
白色~微黄色の結晶性の粉末である。アセトンにやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
約225℃(分解)
100錠[10錠(PTP)×10]
1) 田村昭蔵, 他: 産婦人科の実際. 1980; 29(12): 1193-1206
2) Lloyd-Jones JG, et al.: J Int Med Res. 1977; 5(Suppl.3): 18-24
3) 常磐知宣, 他: 応用薬理. 1981; 22(4): 605-620
4) 杉本 修, 他: 診療と新薬. 1994; 31(9): 1520-1533
5) 水口弘司, 他: 新薬と臨床. 1994; 43(9): 1812-1825
6) 弥生恵司, 他: 薬理と治療. 1991; 19(8): 3175-3188
7) 泉雄 勝, 他: 基礎と臨床. 1991; 25(9): 2784-2794
8) Guillebaud J, et al.: J Int Med Res. 1977; 5(Suppl.3): 57-66
9) Potts G O, et al.: Fertil Steril. 1974; 25(4): 367-372
10) Eldridge J C, et al.: Biol Reprod. 1974; 10(4): 438-446
11) Barbieri R L, et al.: Obstet Gynecol. 1981; 57(6): 722-724
12) Barbieri R L, et al.: Fertil Steril. 1977; 28(8): 809-813
13) Tamaya T, et al.: Fertil Steril. 1984; 41(5): 732-735
14) 武谷雄二, 他: 産科と婦人科. 1985; 52(8): 1363-1365
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