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1日2~3回患部に塗布する。
0.1~5%未満
皮膚
局所の発赤、刺激感、接触皮膚炎、そう痒、局所の腫脹
基剤として使用されている油脂性成分は、コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、これらとの接触を避けさせること。
表在性皮膚真菌症患者23例に、本剤(クリーム剤)を7~56日間外用した場合の血漿中濃度はいずれも測定限界値(10ng/mL)以下であった1)。
健康成人の正常皮膚(6例)及び損傷皮膚(6例)に14C-オキシコナゾール硝酸塩クリームを塗布した場合、オキシコナゾール硝酸塩は作用部位である皮膚角質層に大部分保持されていた(外国人のデータ)。
ヒト血清蛋白結合率は85~89%であった(in vitro)。
ベンジル位を14Cで標識した硝酸オキシコナゾールを含む1%クリーム剤を健康成人の背部皮膚に塗布した時正常皮膚(6例)では、尿排泄率は120時間後までに0.2%、糞中排泄は認められなかった。また、角質層を除去した損傷皮膚(6例)では、尿糞中には120時間後までに1例のみ4.7%が排出されたが、他は投与量の約1%以下であった2),3)(外国人のデータ)。
二重盲検比較試験において、本剤を1日2回(乳児寄生菌性紅斑では1日3回以上でもよい)、2週間(足白癬では4週間)患部に塗布したときの有効以上の有効率は次のとおりであった。
疾患
症例数
有効率
白癬
%
足白癬
71
74.6
股部白癬
49
89.8
体部白癬
53
90.6
手白癬
―
カンジダ症
間擦疹
47
93.6
乳児寄生菌性紅斑
8
100
指間びらん症
爪囲炎
その他の皮膚カンジダ症
癜風
50
90.0
副作用発現頻度は3.0%(9例/301例)であった。主な副作用は刺激感2.3%(7例/301例)、発赤1.3%(4例/301例)、そう痒0.7%(2例/301例)であった4),6),7),8),9),10),11),12),13),14),15)。
評価対象403例における有効以上の有効率は次のとおりであった4),5),6),7),8),9),10),11),12),13),14),15)。
114
77.2
51
92.2
67
95.5
10
80.0
36
88.9
19
89.5
33
87.9
4
59
96.6
オキシコナゾール硝酸塩の抗真菌活性は、直接的細胞膜障害作用により発揮される。また、低濃度域での部分的発育阻止効果には、エルゴステロール合成阻害作用が関与している16),17)。
オキシコナゾール硝酸塩は皮膚糸状菌、酵母状真菌、二形性真菌(臨床分離株)等に対して広範囲な抗菌スペクトルを有し、そのMICは10μg/mL以下であった。また、好気性、通性嫌気性のグラム陽性球菌及び桿菌に対しても抗菌活性を示すことが認められた16)(in vitro)。
菌種
MIC(μg/mL)
Trichophyton mentagrophytes
0.08~0.31
Trichophyton rubrum
<0.04
Epidermophyton floccosum
Microsporum canis
<0.04~0.31
Candida albicans
<0.04~10
Cryptococcus neoformans
<0.04~0.16
Candida glabrata
Aspergillus niger
0.63~1.25
Blastomyces dermatitidis
培地:Sabouraud dextrose agar
オキシコナゾール硝酸塩(Oxiconazole Nitrate)
2',4'-Dichloro-2-imidazol-1-ylacetophenone(Z)-[O-(2,4-dichlorobenzyl)oxime]mononitrate
C18H13Cl4N3O・HNO3
492.14
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末で、僅かに特異なにおいがある。N, N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)、無水酢酸又は酢酸(100)にやや溶けにくく、水に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約142℃(分解).
火気を避けて保存すること。
200g[10g(チューブ)×20]
100mL[10mL(ボトル)×10]
1) ST-813パイロットスタディ研究班: 薬理と治療. 1984; 12(7): 2911-2922
2) Hudson S, et al.: 社内資料
3) Darragh A, et al.: 社内資料
4) 仲 弥, 他: 薬理と治療. 1984; 12(7): 2935-2943
5) oxiconazole研究班(班長 香川三郎): 西日本皮膚科. 1985; 47(1): 89-100
6) 高橋伸也, 他: 皮膚科紀要. 1986; 81(3): 429-440
7) 田中壮一, 他: 皮膚科紀要. 1986; 81(3): 441-443
8) 木下三和子, 他: 臨床医薬. 1986; 2(3): 477-489
9) 田中由比, 他: 薬理と治療. 1986; 14(3): 1935-1942
10) 北村清隆, 他: 薬理と治療. 1986; 14(3): 1943-1956
11) 香川三郎, 他: 薬理と治療. 1986; 14(3): 1839-1848
12) 仲 弥, 他: 薬理と治療. 1986; 14(3): 1859-1865
13) 黒沢伝枝, 他: 薬理と治療. 1986; 14(3): 1849-1857
14) 富澤尊儀, 他: 薬理と治療. 1986; 14(3): 1879-1887
15) 笠井達也, 他: 薬理と治療. 1986; 14(3): 1867-1877
16) 平谷民雄, 他: CHEMOTHERAPY. 1984; 32(9): 568-584
17) 平谷民雄, 他: CHEMOTHERAPY. 1985; 33(3): 215-226
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