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下記の皮膚真菌症の治療
1日2~3回、適量を患部に塗布する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
0.1~5%未満
0.1%未満
皮膚
局所のそう痒感、刺激感・熱感、接触皮膚炎、発赤
腫脹感、浸軟、丘疹、乾燥
1%-3H-スルコナゾール硝酸塩クリーム剤4.5gを、健康成人7例の腹部正常皮膚2ヵ所に12時間間隔で2回単純塗布、1回目の塗布後24時間の時点で、皮膚を洗浄した。この時の血漿中濃度は塗布後24時間にピークに達し、以後ゆるやかに減少した1)(外国人データ)。
1%-3H-スルコナゾール硝酸塩クリーム剤4.5gを、健康成人7例の腹部正常皮膚2ヵ所に12時間間隔で2回単純塗布、1回目の塗布後24時間の時点で、皮膚を洗浄した。塗布後7日までに尿糞中へ排泄された放射能量から、経皮吸収率は8.7%であった1)(外国人データ)。
経皮投与時の臓器組織内分布は、塗布部位と腸内容物に高い他は、副腎、肝臓、腎臓内に僅かに分布したにすぎなかった2)(ラット)。
本剤を1日2~3回、病巣の範囲に応じた適量を患部に塗布した、白癬、カンジダ症及び癜風に対する対照薬との比較臨床試験の結果、本剤の有用性が認められている。この比較試験を含む国内で実施された臨床試験で、本剤の有効率は下表のとおりであった3),4),5),6),7),8),9),10),11),12),13)。
有効率(%)
クリーム1%
外用液1%
白癬
足白癬
210/247(85.0%)
102/121(84.3%)
股部白癬
116/122(95.1%)
53/59(89.8%)
体部白癬
133/155(85.8%)
72/83(86.7%)
皮膚カンジダ症
間擦疹型皮膚カンジダ症
108/114(94.7%)
47/51(92.2%)
乳児寄生菌性紅斑
22/22(100.0%)
15/15(100.0%)
カンジダ性指間びらん症
7/7(100.0%)
8/8(100.0%)
カンジダ性爪囲炎
19/20(95.0%)
1/1(100.0%)
癜風
109/116(94.0%)
45/51(88.2%)
総計
724/803(90.2%)
343/389(88.2%)
スルコナゾール硝酸塩は、真菌の細胞膜の透過性に関与する物性の変化及び細胞膜結合性ATPase活性の変化を促すことによって膜透過性機能及び輸送機能を障害し、真菌を死滅させると考えられている14)。
スルコナゾール硝酸塩(Sulconazole Nitrate)
(±)-1-[2,4-dichloro-β-[(4-chlorobenzyl)thio]phenethyl]imidazole nitrate
C18H15Cl3N2S・HNO3
460.77
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはないか、又は僅かに特異なにおいがある。ジメチルホルムアミドに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、氷酢酸にやや溶けにくく、無水エタノール又はクロロホルムに溶けにくく、水又はエーテルにほとんど溶けない。ジメチルホルムアミド溶液(1→20)は旋光性を示さない。本品1gに水100mLを加え、振り混ぜて得た懸濁液のpHは約4である。
約130℃(分解)
100g[10g(チューブ)×10]
100mL[10mL(ボトル)×10]
1) Franz TJ, et al.:J Pharm Sci. 1988;77(6):489-491
2) 藤原充雄, 他:応用薬理. 1984;28(1):145-154
3) R S 44872研究班:西日本皮膚科. 1984;46(3):769-782
4) R S 44872ソリューション研究班:西日本皮膚科. 1984;46(4):960-965
5) R S 44872クリーム研究班:皮膚科紀要. 1983;78(4):283-290
6) R S 44872臨床研究班:西日本皮膚科. 1984;46(3):783-791
7) 大橋 勝, 他:皮膚. 1983;25(5):896-901
8) 渡辺 靖, 他:臨牀と研究. 1984;61(10):3396-3400
9) 松尾 茂:臨牀と研究. 1984;61(11):3697-3702
10) 高橋伸也, 他:臨牀と研究. 1984;61(10):3401-3404
11) 久木田 淳, 他:西日本皮膚科. 1984;46(4):966-972
12) 香川三郎, 他:薬理と治療. 1984;12(5):2141-2145
13) R S 44872ソリューション研究班:西日本皮膚科. 1984;46(4):947-959
14) 山口英世, 他:真菌と真菌症. 1983;24(3):253-262
15) 吉田弘嗣, 他:Chemotherapy. 1984;32(7):477-484
16) 岩田和夫, 他:真菌と真菌症. 1982;23(4):314-317
17) 岩田和夫, 他:真菌と真菌症. 1984;25(2):147-157
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