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注:効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
チアミン塩化物塩酸塩として、通常成人1日5~100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
頻度不明
消化器
胃部不快感、食欲不振、悪心、下痢
成人男性にベンフォチアミン及びチアミン塩化物塩酸塩を単回経口投与し、血中総B1量及び血中の補酵素型B1(コカルボキシラーゼ)と遊離型B1の消長を測定した成績によれば、ベンフォチアミンはチアミン塩化物塩酸塩にくらべ、消化管からの吸収が良好で、高い血中総B1濃度を持続し、補酵素型B1への転換率が高いことが認められている1)。
ラットに35S標識ベンフォチアミン及びチアミン塩化物塩酸塩を370μCi(B1-HClとして10mg)/kgを経口投与し、経時的に主要臓器中の35S濃度を測定した結果、いずれの臓器においてもベンフォチアミン投与群がチアミン塩化物塩酸塩投与群より高濃度かつ長時間持続の傾向を示すことが認められている。また、各臓器内濃度の消長についてみると肝臓、胃壁、膵臓等では投与後速やかに減少するのに対し心筋、横隔膜等の筋肉組織においては72時間以上の持続を示し、脳においては投与24時間後にピークの見られる点が特徴的である2)。
ベンフォチアミンは、チアミン塩化物塩酸塩に比べて高い血中総B1及び補酵素型B1濃度を持続し、ビタミンB1欠乏症状に対し有効であることが認められ3)、そのビタミンとしての特異的な作用だけでなく、生理的必要量以上の投与による非特異的作用が認められており、神経痛、筋肉痛等神経疾患への有効性が確認された4),5),6)。
ビタミンB1は、神経機能の維持に重要な役割を演じており、B1欠乏時には、神経組織の変化として、ノイロン末梢部神経線維の変化(髄鞘の変性)が起こることが知られている7)(ラット)。
ベンフォチアミン(Benfotiamine)
S-Benzoylthiamine O-monophosphate
C19H23N4O6PS
466.45
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。水又はメタノールに溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、ジエチルエーテル又はクロロホルムにほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液、炭酸ナトリウム試液又は希塩酸に溶ける。飽和水溶液は酸性である。
約200℃(分解)
BTMP
(瓶) 100g
1) 和田忠男ほか:ビタミン 1961;22:342-349
2) 中島栄一ほか:ビタミン 1968;38(5):347-358
3) 山田弘三:ビタミン 1960;20:505
4) 島本多喜雄ほか:ビオタミン文献集 No.1 1961;37-39
5) 鮫島美子ほか:ビオタミン文献集 No.1 1961;86-88
6) 五島雄一郎ほか:ビオタミン文献集 No.1 1961;71-73
7) 陳 震東ほか:ビタミン 1964;29:562
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