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処方箋医薬品注)
急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)安定狭心症、陳旧性心筋梗塞
効能又は効果
錠2.5mg
錠3.75mg
錠5mg
OD錠20mg
経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患
○
虚血性脳血管障害(大血管アテローム硬化又は小血管の閉塞に伴う)後の再発抑制
-
○:効能あり、-:効能なし
通常、成人には、投与開始日にプラスグレルとして20mgを1日1回経口投与し、その後、維持用量として1日1回3.75mgを経口投与する。
通常、成人には、プラスグレルとして3.75mgを1日1回経口投与する。
出血を生じるおそれがある。
本剤投与中は十分な血圧コントロールを行うこと。出血のリスクが高まる。
本剤投与後に血管浮腫を含む過敏症を発現するおそれがある。
年齢、腎機能等の他の出血リスク因子及び血栓性イベントの発現リスクを評価した上で、必要に応じて減量も考慮すること。出血の危険性が増大するおそれがある。,,
海外臨床試験で、臨床用量を超える高用量において出血の危険性が増大したとの報告がある。
出血の危険性が増大するおそれがある。
凝固因子の産生が低下していることがあるので、出血の危険性が増大するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎児への移行が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有用性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
生理機能が低下しているので、出血の危険性が増大するおそれがある。
抗凝固剤
血小板凝集抑制作用を有する薬剤
血栓溶解剤
これらの薬剤との併用により、出血の危険性を増大させるおそれがある。
相互に抗血栓作用を増強することが考えられる。
非ステロイド性消炎鎮痛剤
頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、消化管出血、心嚢内出血等の出血があらわれることがある。,,,,,
TTPの初期症状(倦怠感、食欲不振、紫斑等の出血症状、意識障害等の精神・神経症状、血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、発熱、腎機能障害等)が認められた場合には、直ちに投与を中止し、血液検査(網赤血球、破砕赤血球の同定を含む)を実施し、必要に応じ血漿交換等の処置を行うこと。
血管浮腫を含む過敏症があらわれることがある。
1%以上
0.1~1%未満
**血液
貧血、血小板数減少、好酸球数増加、白血球数減少
**出血傾向
皮下出血(8.3%)、鼻出血、血尿、血管穿刺部位血腫、皮下血腫、穿刺部位出血、歯肉出血、結膜出血、創傷出血
便潜血、痔出血、処置による出血、血腫、喀血、胃腸出血、網膜出血、出血、上部消化管出血、口腔内出血、カテーテル留置部位出血、紫斑、硝子体出血、出血性腸憩室、下部消化管出血、点状出血、血管偽動脈瘤、不正子宮出血
肝臓
肝機能障害
γ-GTP上昇、ALP上昇、ALT上昇、AST上昇
**腎臓
腎機能障害、尿蛋白増加
**精神神経系
浮動性めまい、味覚障害、しびれ、回転性めまい
**消化器
下痢、便秘、悪心・嘔吐、胃食道逆流性疾患、腹痛、腹部不快感、胃炎、胃・十二指腸潰瘍
**過敏症
発疹、紅斑、蕁麻疹
**循環器
期外収縮、血圧上昇、狭心症
**その他
尿酸上昇、末梢性浮腫、背部痛、血管穿刺部位腫脹、血中甲状腺刺激ホルモン増加、尿糖上昇、倦怠感
本剤の過量投与により出血が生じるおそれがある。
特異的な解毒剤は知られていないので、緊急措置が必要な場合は血小板輸血を考慮すること。
マウスに2年間経口投与した試験で、雄マウスの300mg/kg/日以上、雌マウスの100mg/kg/日以上の投与群で、肝腫瘍の発現増加が認められたとの報告がある。一方、ラットに2年間経口投与した試験では腫瘍の発生は認められていないとの報告がある。
プラスグレルは経口投与後に速やかに代謝されるため、血漿中に本剤の未変化体は検出されず、活性代謝物R-138727の血漿中濃度を測定した。健康成人に、投与1日目にプラスグレル20mg及び投与2~7日目にプラスグレル3.75mgを1日1回経口投与したときの活性代謝物R-138727の血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは次のとおりであった3)。
投与量
n
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
AUClast(ng・hr/mL)
t1/2(hr)
20mg(投与1日目)
23
177.1±96.3
0.6±0.2
185.1±66.5
4.9±5.8
3.75mg(投与7日目)
29.2±15.5
0.6±0.4
26.3±9.2
0.9±0.4
mean±SD
健康成人男性にプラスグレルOD錠20mg1錠(水なし又は水で服用)又はプラスグレル錠20mg1錠(水で服用)を、クロスオーバー法で空腹時単回経口投与して活性代謝物R-138727の薬物動態パラメータを比較した。水なしで服用したとき、Cmax及びAUC0-12hの幾何最小二乗平均値の比の両側90%信頼区間は0.80~1.25の範囲内であった。水で服用したとき、Cmax及びAUC0-12hの幾何最小二乗平均値の比は0.90~1.11の範囲内で、かつ溶出試験で両製剤の溶出挙動は類似していた。したがって、プラスグレル錠20mgとプラスグレルOD錠20mgは生物学的に同等であることが確認された4)。
AUC0-12h(ng・hr/mL)
OD錠20mg(水なしで服用)
24
244±84.8
0.733±0.354
275±50.3
4.11±0.830
錠20mg(水で服用)
258±113
0.729±0.194
280±63.7
4.02±1.09
OD錠20mg(水で服用)
218±91.2
0.583±0.374
230±57.7
3.95±1.13
223±82.0
0.816±0.309
234±46.4
3.96±0.921
健康成人男性にプラスグレル20mgを単回経口投与したときの活性代謝物R-138727の薬物動態は、空腹時では食後投与と比較してCmaxが約3.3倍に増加したが、AUCに顕著な差は認められなかった。,,,,,
ラットに14C-プラスグレルを単回経口投与した場合、組織中放射能濃度は多くの組織で投与1時間後に最高値を示し、胃、小腸、肝臓、腎臓及び膀胱では血液中よりも高い放射能濃度を認めた。これらに加え、投与72時間後では甲状腺及び大動脈でも血液中よりも高い放射能濃度を認めた。その他の組織では、血液中と同程度かそれ以下であった。また、反復投与した場合、投与14日目には組織への分布がほぼ定常状態に達した。
経口投与されたプラスグレル塩酸塩は、小腸細胞でヒトカルボキシルエステラーゼにより速やかにR-95913に代謝され、さらに小腸及び肝臓の薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)により代謝され、活性代謝物であるR-138727が生成する。in vitro試験からR-138727への代謝には、CYP3A及びCYP2B6が主たる酵素として関与することが示唆されている。
健康成人男性に14C-プラスグレル15mgを単回経口投与した場合、投与240時間以内に放射能の累積排泄率は95%以上に達し、放射能の約68%が尿中から、約27%が糞中から排泄された(外国人データ)。
中等度腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス30~50mL/min)にプラスグレル60mg注1)を単回経口投与したときの活性代謝物R-138727の薬物動態は、健康成人と比較して差は認められなかった。透析を必要とする末期腎機能障害患者では、健康成人と比較して活性代謝物R-138727のAUCが約31~47%及びCmaxが約20~52%低下した5)(外国人データ)。
中等度肝機能障害患者(Child-Pugh分類B)に、投与1日目にプラスグレル60mg及び投与2~6日目にプラスグレル10mgを1日1回経口投与したとき注1)の活性代謝物R-138727の薬物動態は、健康成人と比較して差は認められなかった6)(外国人データ)。
高齢者(75歳以上)に、投与1日目にプラスグレル20mg及び投与2~7日目にプラスグレル3.75mgを1日1回経口投与したときの活性代謝物R-138727の薬物動態は、非高齢者と比較して差は認められなかった3)。
プラスグレル塩酸塩とCYP3A阻害剤であるケトコナゾールを併用投与した場合の活性代謝物R-138727の薬物動態は、プラスグレル塩酸塩単独投与と比較してCmaxが初回負荷用量(60mg)投与時で約46%及び維持用量(15mg)投与時注1)で約34%低下したが、AUC0-24hへの影響は認められなかった。また、血小板凝集抑制率(20μM ADP惹起)は初回負荷用量及び維持用量投与時のいずれもケトコナゾールの併用による影響を受けなかった7)(外国人データ)。
CYP3A、CYP2B6の誘導剤であるリファンピシンの前投与(600mg/日)は、プラスグレル塩酸塩初回負荷用量(60mg)投与時及び維持用量(10mg)投与時注1)のR-138727の曝露に影響を及ぼさなかった8)(外国人データ)。
プロトンポンプ阻害剤であるランソプラゾールと併用した場合及びH2受容体拮抗剤であるラニチジンと併用した場合、プラスグレル塩酸塩単独投与と比較してR-138727のCmaxがプラスグレル60mg注1)投与時で約14~29%低下したが、AUCへの影響は認められなかった。また、血小板凝集抑制作用(血小板活性化の抑制)は併用による影響を受けなかった9),10)(外国人データ)。
PCIが適用される予定の急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)患者1,385例を対象とした国内第Ⅲ相二重盲検比較試験における投与24週後までの主要心血管イベントの発現率は次のとおりであった11)。
プラスグレル群注3)
クロピドグレル群注4)
ハザード比(95%信頼区間)
発現率(例数)
9.3%(64/685)
11.8%(80/678)
0.773(0.557,1.074)
副作用発現頻度は、プラスグレル群で47.7%(327/685例)、クロピドグレル群で39.5%(268/678例)であった。主な副作用は皮下出血で、プラスグレル群9.1%(62/685例)、クロピドグレル群7.7%(52/678例)であった。冠動脈バイパス術(CABG)に関連しない、大出血及び小出血の発現率は、プラスグレル群で5.7%(39/685例)、クロピドグレル群で4.3%(29/678例)であった。このうち、PCIの合併症の発現率は、プラスグレル群で2.8%(19/685例)、クロピドグレル群で1.8%(12/678例)であった。CABGに関連しない、大出血、小出血及び臨床的に重要な出血の発現率は、プラスグレル群で9.6%(66/685例)、クロピドグレル群で9.6%(65/678例)であった。なお、投与終了後14日以内にCABGが施行された患者での、大出血、小出血及び臨床的に重要な出血は、プラスグレル群で10例中9例に、クロピドグレル群で9例中7例に発現した。なお、初回負荷投与を除き、原則食後投与であった。,
PCIが適用される予定の急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)患者13,619例を対象とした海外第Ⅲ相二重盲検試験における主要心血管イベントの発現率は次のとおりであった12)。
p値注8)
プラスグレル群注6)
クロピドグレル群注7)
急性冠症候群全体
9.44%(643/6,813)
0.812(0.732,0.902)
p<0.001
11.49%(781/6,795)
9.30%(469/5,044)
0.820(0.726,0.927)
p=0.002
11.23%(565/5,030)
9.84%(174/1,769)
0.793(0.649,0.968)
p=0.019
12.24%(216/1,765)
有害事象発現頻度は、プラスグレル群で80.3%(5,416/6,741例)、クロピドグレル群で80.0%(5,374/6,716例)であった。主な出血性有害事象は挫傷で、プラスグレル群6.9%(468/6,741例)、クロピドグレル群3.9%(262/6,716例)であった。CABGに関連しない、大出血及び小出血の発現率は、プラスグレル群で4.5%(303/6,741例)、クロピドグレル群で3.4%(231/6,716例)であった。なお、CABGが施行された患者での大出血の発現率は、プラスグレル群で11.3%(24/213例)、クロピドグレル群で3.6%(8/224例)であった。注)本剤の承認用量は、経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患では初回負荷用量20mg、維持用量3.75mg/日、虚血性脳血管障害(大血管アテローム硬化又は小血管の閉塞に伴う)後の再発抑制では3.75mg/日である。
安定狭心症、陳旧性心筋梗塞患者774例を対象とした国内第Ⅲ相二重盲検試験における投与24週後までの主要心血管イベントの発現率は次のとおりであった13)。
プラスグレル群注10)
クロピドグレル群注11),注12)
4.1%(15/370)
6.7%(25/372)
副作用発現頻度は、プラスグレル群で43.2%(160/370例)、クロピドグレル群で39.8%(148/372例)であった。主な副作用は皮下出血で、プラスグレル群12.7%(47/370例)、クロピドグレル群9.1%(34/372例)であった。CABGに関連しない、大出血、小出血及び臨床的に重要な出血の発現率は、プラスグレル群で5.4%(20/370例)、クロピドグレル群で6.2%(23/372例)であった。なお、投与終了後14日以内にCABGが施行された患者での、大出血、小出血及び臨床的に重要な出血は、プラスグレル群で3例中3例に、クロピドグレル群で1例中1例に発現した。なお、初回負荷投与を除き、原則食後投与であった。,
安定狭心症、陳旧性心筋梗塞患者422例を対象とした国内第Ⅱ相二重盲検試験において、高齢(75歳以上)又は低体重(50kg以下)の患者での投与12週後までの主要心血管イベント(全死亡、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中、再入院を要する心筋虚血及び血行再建術の複合エンドポイント)の発現率は、プラスグレル2.5mg群注13)で5.4%(2/37例)、プラスグレル3.75mg群注14)で10.8%(4/37例)、クロピドグレル群注15),注16)で11.1%(4/36例)であった。,副作用発現頻度は、プラスグレル2.5mg群で32.4%(12/37例)、プラスグレル3.75mg群で48.6%(18/37例)、クロピドグレル群で44.4%(16/36例)であった。主な副作用は皮下出血で、プラスグレル2.5mg群0%(0/37例)、プラスグレル3.75mg群16.2%(6/37例)、クロピドグレル群11.1%(4/36例)であった。CABGに関連しない、大出血及び小出血の発現率は、プラスグレル2.5mg群で0%(0/37例)、プラスグレル3.75mg群で2.7%(1/37例)、クロピドグレル群で2.8%(1/36例)であった。
虚血性脳血管障害患者3,747例を対象とした、国内第Ⅲ相二重盲検試験における投与104週後までの脳心血管系イベントの発現率は、プラスグレル群で3.9%(73/1,885例)、クロピドグレル群で3.7%(69/1,862例)であった。クロピドグレル群に対するプラスグレル群のリスク比(95%信頼区間)は、1.045(0.757~1.443)であり、95%信頼区間の上限値が事前に設定した非劣性限界値1.35を上回ったことから、クロピドグレル群に対するプラスグレル群の非劣性は検証されなかった。病型別の脳心血管系イベントの発現率は、次のとおりであった。
リスク比(95%信頼区間)
プラスグレル群注19)
クロピドグレル群注20)
虚血性脳血管障害注17)全体
3.9%(73/1,885)
3.7%(69/1,862)
1.045(0.757,1.443)
3.8%(21/553)
4.8%(26/546)
0.797(0.454,1.400)
3.3%(19/583)
3.9%(23/593)
0.840(0.463,1.526)
0.0%(0/35)
0.0%(0/49)
-(-,-)
4.6%(33/714)
3.0%(20/674)
1.558(0.903,2.687)
副作用発現頻度は、プラスグレル群で32.7%(617/1,885例)、クロピドグレル群で31.4%(584/1,862例)であった。プラスグレル群での主な副作用は皮下出血7.4%(140/1,885例)及び鼻出血4.7%(89/1,885例)であった。生命を脅かす出血、大出血及び臨床的に重要な出血の発現率は、プラスグレル群6.1%(115/1,885例)、クロピドグレル群5.9%(110/1,862例)であった14),15)。なお、原則食後投与であった。,,,
脳梗塞再発のリスク因子注21)を有する血栓性脳梗塞患者注22)234例を対象とした国内第Ⅲ相二重盲検試験注23)における投与48週後までの脳心血管系イベント注24)の発現率は、プラスグレル群注25)で6.8%(8/118例)、クロピドグレル群注26)で7.1%(8/112例)であった。クロピドグレル群に対するプラスグレル群のリスク比(95%信頼区間)は、0.949(0.369~2.443)であった。副作用発現頻度は、プラスグレル群で11.7%(14/120例)、クロピドグレル群で14.9%(17/114例)であった。プラスグレル群での主な副作用は鼻出血3.3%(4/120例)及び皮下出血2.5%(3/120例)であった。生命を脅かす出血、大出血及び臨床的に重要な出血の発現率は、プラスグレル群5.0%(6/120例)、クロピドグレル群3.5%(4/114例)であった16)。なお、原則食後投与であった。,,,
プラスグレル塩酸塩はプロドラッグであり、生体内で活性代謝物に変換された後、血小板膜上のADP受容体P2Y12を選択的かつ非可逆的に阻害することで血小板凝集を抑制する17),18),19),20)。
各種実験動物(ラット、イヌ、サル)に経口投与したプラスグレルは、ADPにより惹起される血小板凝集を抑制した。健康成人23例に初回負荷用量としてプラスグレル20mgを初日に投与し、翌日から維持用量3.75mg/日を6日間投与したとき、血小板凝集抑制作用は、初回負荷投与1時間後から速やかに発現した。20mgの初回負荷用量により、血小板凝集抑制率は、初回負荷投与1時間後に34%、8時間後に最高値52%を示し、維持用量投与期間中はほぼ同様な値で推移した3),17),20),21)。
ラット動静脈シャント血栓モデル及び電気刺激による動脈血栓モデルにおいて、プラスグレルは経口投与により、用量に依存して血栓形成を抑制した。ラット動静脈シャント血栓モデルにおけるプラスグレルの抗血栓作用は、アスピリンとの併用により増強された17),21)。
ラット心筋梗塞モデルにおいて、プラスグレル塩酸塩を経口投与すると、心筋梗塞サイズが減少した。プラスグレルは経口投与により、ラット血栓性及び塞栓性脳梗塞モデルにおいて脳梗塞サイズを減少させ、ラット末梢動脈閉塞症モデルにおいて下肢の病変進行を抑制した。カニクイザル血栓性脳梗塞モデルにおいて、プラスグレル塩酸塩を経口投与すると、抗血栓作用が認められ、虚血性脳梗塞体積が減少した20),22),23)。
プラスグレル塩酸塩(Prasugrel Hydrochloride)
5-[(1RS)-2-Cyclopropyl-1-(2-fluorophenyl)-2-oxoethyl]-4,5,6,7-tetrahydrothieno[3,2-c]pyridin-2-yl acetate monohydrochloride
C20H20FNO3S・HCl
409.90
白色~帯褐白色の結晶又は結晶性の粉末である。
178~179℃(分解)
log D(HPLC法);3.23(pH4.5)
錠剤表面に使用色素による赤色又は黄色の斑点がみられることがある。また、アルミピロー開封後は湿気を避けて保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1) **Kitagawa K, et al.:Cerebrovasc Dis 2020;49(2):152-159
2) Montalescot G, et al.:N Engl J Med. 2013;369(11):999-1010
3) **Hasunuma T, et al. Clin Drug Investig. 2017;37(7):679-685
4) 社内資料:日本人健康成人男性を対象としたプラスグレルOD錠とプラスグレル錠の生物学的同等性試験
5) Small DS, et al.:J Clin Pharm Ther. 2009;34(5):585-594
6) Small DS, et al.:J Clin Pharm Ther. 2009;34(5):575-583
7) Farid NA, et al.:Clin Pharmacol Ther. 2007;81(5):735-741
8) Farid NA, et al.:Curr Med Res Opin. 2009;25(8):1821-1829
9) Small DS, et al.:J Clin Pharmacol. 2008;48(4):475-484
10) Small DS, et al.:Curr Med Res Opin. 2008;24(8):2251-2257
11) Saito S, et al.:Circ J. 2014;78(7):1684-1692
12) Wiviott SD, et al.:N Engl J Med. 2007;357(20):2001-2015
13) Isshiki T, et al.:Circ J. 2014;78(12):2926-2934
14) **Ogawa A, et al.:Lancet Neurol. 2019;18(3):238-247
15) **社内資料:虚血性脳血管障害患者を対象とした国内第Ⅲ相二重盲検試験
16) **社内資料:脳梗塞再発リスク因子を有する血栓性脳梗塞患者を対象とした国内第Ⅲ相二重盲検試験(2021年12月24日承認、CTD2.7.6.3)
17) Niitsu Y, et al.:Semin Thromb Hemost. 2005;31(2):184-194
18) Hasegawa M, et al.:Thromb Haemost. 2005;94(3):593-598
19) Sugidachi A, et al.:J Thromb Haemost. 2007;5(7):1545-1551
20) Sugidachi A, et al.:J Cardiovasc Pharmacol. 2011;58(3):329-334
21) Niitsu Y, et al.:Eur J Pharmacol. 2008;579(1-3):276-282
22) Ogawa T, et al.:Eur J Pharmacol. 2009;612(1-3):29-34
23) **Tomizawa A, et al.:Thromb Res. 2015;136(6):1224-1230
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