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生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
通常、成人にはダトポタマブ デルクステカン(遺伝子組換え)として1回6mg/kg(体重)を90分かけて3週間間隔で点滴静注する。初回投与の忍容性が良好であれば2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
1段階減量
4mg/kg
2段階減量
3mg/kg
3段階減量
投与中止
副作用
程度注4)
処置
間質性肺疾患
Grade 1の場合
所見が完全に回復するまで休薬する。休薬期間が、28日以内の場合は同一用量で、28日超の場合は1段階減量して再開できる。
Grade 2~4の場合
投与を中止する。
角膜炎
Grade 2の場合
Grade 1以下に回復するまで休薬し、同一用量で再開できる。
Grade 3の場合
Grade 1以下に回復するまで休薬し、1段階減量して再開できる。
Grade 4の場合
口内炎
Grade 1以下に回復するまで休薬し、同一用量で再開できる。再発の場合、Grade 1以下に回復するまで休薬し、1段階減量して再開できる。
Grade 1以下に回復するまで休薬し、同一用量又は1段階減量して再開できる。
Infusion reaction
投与速度を50%に減速する。その後、新たなInfusion reactionの症状が認められない場合、次回は発現時の速度で投与できる。
投与を中断し、Grade 1以下に回復した場合、投与速度を発現時の50%に減速して再開できる。次回は発現時の50%の速度で投与し、新たなInfusion reactionの症状が認められない場合、以降の回は発現時の速度で投与できる。
Grade 3又は4の場合
好中球数減少、白血球数減少、貧血
Grade 2以下に回復するまで休薬し、同一用量で再開できる。
Grade 2以下に回復するまで休薬し、同一用量又は1段階減量して再開できる。
血小板数減少
上記以外の副作用
Grade 1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、同一用量又は1段階減量して再開できる。
間質性肺疾患が発現又は増悪し、死亡に至る可能性がある。,,,,
本剤を構成するカンプトテシン誘導体の主要消失経路は肝臓を介した胆汁排泄であるため、肝機能障害はカンプトテシン誘導体の血中濃度を上昇させる可能性がある。,,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を構成するカンプトテシン誘導体の類薬であるイリノテカンを用いた動物実験(ラット、ウサギ)において、催奇形性が報告されている。
授乳しないことが望ましい。ヒトでの乳汁移行に関するデータはないが、本剤を構成するカンプトテシン誘導体の類薬であるイリノテカンを用いた動物実験(ラット)において、乳汁への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
重篤な間質性肺疾患があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されている。異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、呼吸器疾患に精通した医師と連携の上、必要に応じて胸部CT検査、血清マーカー等の検査を実施するとともに、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。,,,,
角膜炎等があらわれることがある。ドライアイ、流涙増加、羞明、視力低下等の症状があらわれた場合には、眼科検査を実施し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。,
,
貧血(11.4%)、好中球数減少(10.8%)、白血球数減少(7.2%)、発熱性好中球減少症(頻度不明)等があらわれることがある。,
30%以上
10~30%未満
10%未満
眼
ドライアイ
眼瞼炎、結膜炎、流涙増加、羞明、霧視、視力障害、マイボーム腺機能不全
消化器
口内炎(55.6%)、悪心(51.1%)
便秘、嘔吐
下痢、口内乾燥
皮膚
脱毛症(36.4%)
発疹
皮膚乾燥、そう痒症、皮膚色素沈着、睫毛眉毛脱落症
その他
疲労(37.8%)
食欲減退
臨床試験において、本剤に対する抗体の産生が報告されている。
ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌患者41例(日本人6例を含む)に本剤6mg/kgを90分間点滴静注したときのダトポタマブ デルクステカン及びカンプトテシン誘導体の濃度推移図と薬物動態パラメータは次のとおりであった3)。
ダトポタマブ デルクステカン(41例)
Cmax(μg/mL)
Tmax(hr)
AUCtau(μg・日/mL)
t1/2(日)
172(28.6)
1.97(1.62~5.02)
796(203)
4.93(1.35)
カンプトテシン誘導体(41例)
Cmax(ng/mL)
AUCtau(ng・日/mL)
4.71(9.97)
22.1(2.83~193)
22.3注5)(10.1)
5.83注6)(1.15)
平均値(標準偏差)、Tmax:中央値(最小値~最大値)
非小細胞肺癌患者50例(日本人12例を含む)に本剤6mg/kgを3週間間隔で点滴静注(3回投与)したときのダトポタマブ デルクステカンのAUCの累積係数は1.29であった3)。
カンプトテシン誘導体をヒト血漿に10~100ng/mLの濃度で添加したときのヒト血漿蛋白結合率は超遠心法で96.8%~98.0%であった4)(in vitro)。
カンプトテシン誘導体のヒト血液/血漿中放射能濃度比は0.59~0.62であった5)(in vitro)。
ダトポタマブ デルクステカンは主として細胞内のリソゾームにより異化を受けると推測される。カンプトテシン誘導体の消失には代謝の寄与は少ないと推測されるが、主としてCYP3Aが関与することが示された6)(in vitro)。
14C標識したカンプトテシン誘導体1mg/kgをカニクイザルに単回静脈内投与したとき、放射能は61.8%が糞中に排泄され、5.4%が尿中に排泄された7)。同様に、胆管カニュレーション処置したカニクイザルに単回静脈内投与したとき、放射能は70.7%が胆汁に排泄され、4.8%が尿中に、0.1%が糞中に排泄された7)。いずれにおいても検出された主な放射性成分はカンプトテシン誘導体であった8)。
非小細胞肺癌患者及び乳癌患者(日本人を含む)を対象とした母集団薬物動態解析の結果、投与量で補正した第3サイクルのカンプトテシン誘導体のCmax及びAUCの比は、肝機能が正常な患者(779例)に対し軽度の肝機能障害を有する患者注7)(295例)では、それぞれ1.19及び1.14と推定された。また、中等度の肝機能障害を有する患者注8)(6例)では、それぞれ2.51及び2.40と推定された。
化学療法歴のある注9)ホルモン受容体陽性かつHER2陰性注10)の手術不能又は再発乳癌患者を対象として、治験担当医師が選択した治療薬(エリブリン、ビノレルビン、カペシタビン又はゲムシタビン)を対照薬とした非盲検無作為化試験を実施した14)。本剤群では本剤6mg/kgを3週間間隔で点滴静注した。被験者732例(日本人70例を含む。本剤群365例、医師選択治療群367例)において、主要評価項目の一つである盲検下独立効果判定機関での評価に基づく無増悪生存期間の中央値[95%信頼区間]は本剤群で6.9[5.7~7.4]ヵ月、医師選択治療群で4.9[4.2~5.5]ヵ月であり、本剤群で統計学的に有意な延長を示した(ハザード比[95%信頼区間]:0.63[0.52~0.76]、層別ログランク検定:P<0.0001、有意水準[両側]=0.01)。本剤群360例(日本人31例を含む)において、副作用が93.6%(337/360例)に認められた。主な副作用は、悪心51.1%(184/360例)、口内炎50.0%(180/360例)、脱毛症36.4%(131/360例)、疲労23.6%(85/360例)、ドライアイ21.7%(78/360例)等であった。また、日本人集団において、間質性肺疾患は6.5%(2/31例)に認められた。
ダトポタマブ デルクステカンは、trophoblast cell surface antigen 2(TROP-2)に対するヒト化モノクローナル抗体とトポイソメラーゼⅠ阻害作用を有するカンプトテシン誘導体を、リンカーを介して結合させた抗体薬物複合体である。ダトポタマブ デルクステカンは、腫瘍細胞の細胞膜上に発現するTROP-2に結合し、細胞内に取り込まれた後にリンカーが加水分解され、遊離したカンプトテシン誘導体がDNA傷害作用及びアポトーシス誘導作用を示すこと等により、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている15)(in vitro)。
ダトポタマブ デルクステカンは、TROP-2を発現するヒト乳癌由来HCC1806細胞株を皮下移植したヌードマウスにおいて腫瘍増殖抑制作用を示した16)(in vivo)。
ダトポタマブ デルクステカン(遺伝子組換え)(Datopotamab Deruxtecan(Genetical Recombination))
デルクステカン C52H57FN9O13抗体部分 C6464H9984N1708O2016S44(タンパク質部分、4本鎖)H鎖 C2199H3392N580O674S16L鎖 C1033H1604N274O334S6
デルクステカン 1,035.06抗体部分 約148,000ダトポタマブ デルクステカン 約152,000
ダトポタマブ デルクステカンは、抗体薬物複合体であり、遺伝子組換えモノクローナル抗体の平均4個のシステイン残基に、カンプトテシン誘導体とリンカーからなるデルクステカン((3RS)-1-[(10S)-10-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,6,9,12,15,18-ヘキサオキソ-3-オキサ-5,8,11,14,17-ペンタアザトリコサン-23-イル]-2,5-ジオキソピロリジン-3-イル基)が結合している。抗体部分は抗細胞表面糖タンパク質TROP-2モノクローナル抗体であり、その相補性決定部はマウス抗体に、その他はヒトIgG1に由来し、CHO細胞により産生される。タンパク質部分は、451個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質である。
nは平均4である※抗体部分のシステイン残基の硫黄原子
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
100mg 1バイアル
1) 社内資料:反復投与毒性試験(2024年12月27日承認、CTD2.6.6.3)
2) 社内資料:遺伝毒性試験(2024年12月27日承認、CTD2.6.6.4)
3) 社内資料:国際共同第Ⅰ相試験(TROPION-PanTumor01試験)(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.2)
4) 社内資料:ヒト血漿蛋白結合試験(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.2)
5) 社内資料:ヒト血球移行性試験(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.2)
6) 社内資料:CYP分子種同定試験(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.2)
7) 社内資料:排泄試験(2024年12月27日承認、CTD2.6.4.6)
8) 社内資料:In vivo代謝プロファイル(2024年12月27日承認、CTD2.6.4.5)
9) Gupta A, et al.:J Pharm Sci. 2007;96(12):3226-3235
10) Gupta A, et al.:J Pharmacol Exp Ther. 2004;310(1):334-341
11) 社内資料:生理学的薬物速度論解析(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.3)
12) 社内資料:トランスポーターを介した輸送試験(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.2)
13) 社内資料:MRPを介した輸送試験(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.2)
14) 社内資料:国際共同第Ⅲ相試験(TROPION-Breast01試験)(2024年12月27日承認、CTD2.7.6.2)
15) 社内資料:トポイソメラーゼⅠ阻害活性(2024年12月27日承認、CTD2.6.2.2)
16) 社内資料:癌細胞移植マウスモデルでの抗腫瘍活性(2024年12月27日承認、CTD2.6.2.2)
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