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日本薬局方
クロナゼパム錠
向精神薬
処方箋医薬品注)
クロナゼパム細粒
通常 成人、小児は、初回量クロナゼパムとして、1日0.5~1mgを1~3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日2~6mgを1~3回に分けて経口投与する。乳、幼児は、初回量クロナゼパムとして、1日体重1kgあたり0.025mgを1~3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日体重1kgあたり0.1mgを1~3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
症状が悪化するおそれがある。
作用が強くあらわれるおそれがある。
副作用があらわれやすい。
排泄が遅延するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性(母体のてんかん発作頻発を防ぎ、胎児を低酸素状態から守る)が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。
低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
喘鳴、ときに唾液増加(流涎等)、嚥下障害を起こすことがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。運動失調等の副作用があらわれやすい。
抗てんかん剤
以下のような報告があるので、本剤と併用する場合には、フェニトインの血中濃度をモニタリングすることが望ましい。
機序は不明である。
中枢神経抑制作用が増強されることがある。
ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。
中枢神経抑制剤
中枢神経抑制作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。
アルコール(飲酒)
モノアミン酸化酵素阻害剤
クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。
バルプロ酸ナトリウム
アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれたとの報告がある。
連用により生じることがある。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、けいれん発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。,
投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
精神神経系
眠気(24.7%)、ふらつき(15.6%)
めまい、運動失調、神経過敏(不機嫌、興奮等)、無気力、情動不安定、筋緊張低下、頭痛、構音障害、不眠、もうろう感、振戦
頭重、行動異常、筋緊張亢進、知覚異常、寡動(活動低下、運動抑制等)
意識障害、運動過多、注意力低下、眩暈、しびれ、歩行異常、不安、幻覚、うつ状態、攻撃的反応
呼吸器
喘鳴
咳
呼吸困難、気道分泌過多、喀痰増加
眼
複視
目がかすむ、羞明
消化器
唾液増加(流涎等)、食欲不振、悪心、嘔吐、嚥下障害、便秘
口内炎、下痢、吃逆、食欲亢進、口渇
腹痛
泌尿器
尿失禁、排尿困難
血液
血小板減少、好酸球増多、白血球減少、貧血
肝臓
AST、ALTの上昇、LDH、γ-GTP、ALPの上昇
過敏症
発疹
過敏症状
その他
脱力、倦怠感、体重減少
ほてり(熱感、顔面潮紅)、発熱、いびき、月経不順
性欲減退、疲労、体重増加
傾眠、錯乱、昏睡、反射性低下、呼吸抑制、血圧低下等が起こるおそれがある。
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与しないこと。(本剤を投与されているてんかん患者にフルマゼニルを投与し、てんかん発作(けいれん)を誘発したとの報告がある。)
健康成人男性6例にクロナゼパム1mgを単回経口投与したとき、未変化体の血中濃度は投与2時間後に最高に達し(6.5ng/mL)、半減期は約27時間であった。
ヒト血清蛋白との結合率は約95%であった(in vitro、限外濾過法)。
尿中代謝物として、7-amino体、7-acetylamino体が検出されている。
14C-クロナゼパムを単回経口投与後4日までに尿中に40~60%が、糞中には10~30%が排泄された1)(外国人データ)。
承認時までに実施された国内延べ35施設、総計1,485例を対象とした一般臨床試験における有効率(有効以上)は以下のとおりであった2)。
発作型
有効率(%)
小型(運動)発作
45.2(328/726)
精神運動発作
49.6(66/133)
自律神経発作
75.0(12/16)
また、小児科領域及び精神科領域のてんかん患者を対象とした二重盲検比較試験において本剤の有用性が認められた3),4)。
抑制性のGABAニューロンのシナプス後膜に存在するベンゾジアゼピン受容体にアゴニストとして高い親和性で結合し、GABA親和性を増大させることにより、GABAニューロンの作用を特異的に増強すると考えられている。
実験てんかんモデルに対する作用として、pentetrazolけいれん(マウス、ラット)及びbemegride・bicuculline・strychnine・picrotoxin・電撃けいれん(マウス)の抑制作用が認められたが、特にpentetrazolけいれんに対する作用が著明であった5),6),7)。
海馬及び扁桃核刺激による脳波後発射(ラット、ネコ)、pentetrazol誘発脳波発作波(ラット)及びpenicillin痙れん(ネコ)の抑制作用が認められた5),8)。
クロナゼパム(Clonazepam)(JAN)
5-(2-Chlorophenyl)-7-nitro-1,3-dihydro-2H-1,4-benzodiazepin-2-one
C15H10ClN3O3
315.71
白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。無水酢酸又はアセトンにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。光によって徐々に着色する。
約240℃(分解)
光により変色することがある。
バラ包装は、外箱開封後は遮光して保存すること。
100錠(SP10錠×10),1,000錠(SP10錠×100,バラ)
100錠(SP10錠×10),1,000錠(バラ)
100g(缶)、500g(缶)
100g(缶)
1) Eschenhof, E.:Arzneim-Forsch. 1973;23:390-400
2) 社内資料:一般臨床試験
3) 宮坂松衛,他:臨床精神医学. 1977;6:1267-1286
4) 鈴木昌樹,他:小児内科. 1978;10:322-345
5) 矢島 孝,他:日本薬理学雑誌. 1976;72:763-794
6) 小野信文,他:日本薬理学雑誌. 1976;72:297-312
7) 福島英明,他:応用薬理. 1977;14:357-361
8) 土屋俊郎,他:日本薬理学雑誌. 1976;72:861-877
太陽ファルマ株式会社 お客様相談室
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本剤は厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、投薬量は1回90日分を限度とされています。
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