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処方箋医薬品注)
脳梗塞(脳血栓、脳塞栓)、脳内出血、くも膜下出血、頭部外傷、脳腫瘍、脳髄膜炎
通常、成人1回200~500mLを1日1~2回、500mLあたり2~3時間かけて点滴静注する。投与期間は通常1~2週とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。脳外科手術時の脳容積縮小の目的には、1回500mLを30分かけて点滴静注する。眼内圧下降及び眼科手術時の眼容積縮小の目的には、1回300~500mLを45~90分かけて点滴静注する。
循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。
本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。
非ケトン性高浸透圧性昏睡があらわれることがある。
水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
本剤投与に際しては水・電解質異常に留意し、慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下していることが多い。
乳酸アシドーシスがあらわれることがあるので、症状があらわれた場合には炭酸水素ナトリウム注射液等を投与するなど適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
頻度不明
泌尿器
尿潜血反応陽性
血色素尿、血尿、尿意
消化器
悪心
嘔吐
代謝異常
低カリウム血症、高ナトリウム血症、非ケトン性高浸透圧性高血糖
その他
倦怠感
頭痛、口渇、腕痛、血圧上昇
ラットの静脈内14C-glycerin投与による全身autoradiographyでは、放射能はほぼ全身にわたり分布し、血中・肝における速やかな消失とは異なり脳への移行及び消失は遅れを示した4)。
ラット、ウサギの静脈内14C-glycerin投与試験の結果、投与した放射能の65%が14CO2として48時間までに呼気中に排泄された。このときの尿中排泄量はラットで13%、ウサギで9%、糞中排泄量は両者ともごくわずかで、またラットでの胆汁中への排泄量は1%以下であった4)。
本剤500mLを2時間かけて静脈内投与した結果、速やかな頭蓋内圧下降、脳浮腫軽減、脳血流改善等の効果をもたらし、自・他覚所見の改善も認められ有用性が明らかにされた。総合全般改善度(第三者判定)〔改善以上〕は41.4%(12/29)であった。副作用は認められなかった5)。
本剤を1日500mLから1000mL静脈内投与した結果、脳脊髄液圧は有意に下降し、頭蓋内圧亢進症状と考えられる自・他覚症状は61.7%に改善がみられた。副作用は、静脈炎(1例)と尿潜血反応(2例)であった6)。
本剤500mLを60~90分の投与速度で静脈内投与した結果、有用性が認められた。有用率〔有用以上〕は87.7%(50/57)であった。副作用として、尿意(10例)、口渇(9例)が認められた7)。
グリセリンの高浸透圧性脱水作用に基づき脳水分量を減少させ、頭蓋内圧下降作用を示す5)とともに脳浮腫の消失8)、脳局所血流量の増加、さらには脳組織の代謝9)を亢進させる。
頭蓋内圧下降の場合と同様に浸透圧差による脱水作用が考えられるが、その他、前房水及び硝子体液の産生に対し抑制的に働くこと、また一部には房水の隅角又は虹彩面からの排出促進をになっていること等が考えられている10)。
包装内に水滴が認められるものや内容液が着色又は混濁しているものは使用しないこと。
10袋[10袋×1]20袋[ 5袋×4]
10袋[10袋×1]
1) 別冊 日本臨牀, 領域別症候群シリーズNo.18 先天代謝異常症候群. 1998; 376-379
2) 別冊 日本臨牀, 領域別症候群シリーズNo.18 先天代謝異常症候群. 1998; 85-87
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22) 畑下鎮男: Neurol. Med. Chir. 1982; 22: 972-981
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