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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤には催奇形性があるので、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。また、妊娠する可能性のある女性には治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しない。やむを得ず投与する場合には使用上の注意を厳守すること。,,,
通常成人は寛解導入量エトレチナートとして1日40~50mgを2~3回に分けて2~4週間経口投与する。1日最高用量は75mgまでとする。その後、症状に応じて寛解維持量エトレチナートとして1日10~30mgを1~3回に分けて経口投与する。幼・小児では寛解導入量エトレチナートとして1日体重1kgあたり1.0mgを1~3回に分けて2~4週間経口投与する。その後、症状に応じて寛解維持量エトレチナートとして1日体重1kgあたり0.6~0.8mgを1~3回に分けて経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
,
脂質代謝異常が起こるおそれがある。
投与しないこと。本剤の作用が増強するおそれがある。
投与しないこと。肝障害が悪化するおそれがある。,
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。,,,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。本剤投与中又は投与中止後2年以内に妊娠した患者で、胎児、新生児の頭蓋顔面欠損、脊椎欠損、四肢欠損、骨格異常等があらわれたとの催奇形性の症例報告がある。,,
授乳を避けさせること。動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行することが報告されている。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
ビタミンA製剤(チョコラA 等)
ビタミンAの正常血中濃度には影響を及ぼさないが、ビタミンA過剰症と類似した副作用症状があらわれることがある。
本剤はビタミンA様作用を示すため、ビタミンA様作用が増強される。
フェニトイン
フェニトインの血中濃度が上昇し、フェニトインの作用が増強するおそれがある。
フェニトインの蛋白結合能を低下させることがある。
5%以上
1~5%未満
1%未満
頻度不明
皮膚
落屑(63.5%)、皮膚菲薄化(28.7%)、瘙痒(33.4%)、脱毛(14.4%)、爪囲炎、発汗
爪脆弱化、皮下出血、発疹、紅斑、色素沈着、亀裂
痤瘡、水疱、皮膚乾燥
毛髪異常(縮れ、変色等)
粘膜
口唇炎(80.7%)、口内乾燥(61.5%)、鼻腔乾燥(6.3%)、口角炎
口腔内びらん
口内炎、咽頭痛、舌痛
肝臓
AST、ALT、Al-P、LDHの上昇
黄疸
骨・関節
関節痛
骨異常(過骨症、骨端の早期閉鎖、骨痛等)
脂質代謝
トリグリセライド値の上昇
血清コレステロール値の上昇
腎臓
頻尿、BUN上昇
クレアチニン値上昇
血液
貧血、白血球減少、白血球増多
眼
結膜炎
眼瞼腫脹(乾燥、瘙痒)
眼脂、眼痛、眼精疲労、目のかすみ
夜間視力低下
消化器
嘔気、嘔吐
腹痛、下痢、食欲不振
精神神経系
頭痛・頭重
めまい、しびれ感、不眠
頭蓋内圧亢進(初期症状:うっ血乳頭、頭痛、悪心、嘔吐、視覚異常)
その他
ほてり、倦怠感(脱力感)
悪寒、発熱、体重減少、浮腫、中耳炎(耳漏)、耳鳴、味覚異常、耐糖能異常
肉芽腫、筋肉痛
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男子5例にエトレチナートとして25mgを単回経口投与したとき、未変化体及び活性代謝物(脱エチル体)の血清中濃度は図1のとおりであった。また、薬物動態パラメータは以下の表のとおりであった1)。
パラメータ成分
Cmax(ng/mL)
tmax(hr)
t1/2(hr)
エトレチナート
50±25
4±1
2±1
活性代謝物(脱エチル体)
85±25
6±2
(mean±SD)
チガソンの長期投与(4~234週)を受けた197例の患者におけるエトレチナートの排泄半減期は約100日と考えられた。単回経口投与時に比べ、このような長い排泄半減期を示す理由としては、長期投与中に脂肪組織(主に皮下脂肪)に取り込まれたエトレチナートが徐々に血中へ流出してくることが考えられた2)。(外国人データ)
角化症患者10例において、本剤1mg/kgを牛乳480mLで服用したとき、本剤の血清中濃度は水で服用した場合の約260%に増加した3)。また、健康成人男子8例において、本剤100mg※を高脂肪食(脂肪111g)と服用したとき、本剤の血漿中濃度は絶食時服用の約450%に増加した4)。(エトレチナートは脂溶性のため、吸収の程度を一定にするためには、食事の質を均一化させる必要がある。)※承認された用量は1日最高75mgまでである。
患者8例にエトレチナートとして1日50mgを4週間連続経口投与したとき、投与中及び投与中止後7週目までの皮下組織、血清、真皮、表皮における未変化体と活性代謝物の合計濃度は図2のとおりであった5)。(外国人データ)
健康成人男子5例にエトレチナートとして1日25mgを4日間連続経口投与したとき、投与開始後7日目までに糞便中に未変化体は投与量の約49%、活性代謝物は数%が認められたが、尿中にはいずれも認められなかった1)。
承認時までに実施された683例を対象とした一般臨床試験における有効率は以下のとおりであった。
疾患名
例数
有効率(%)(有効以上)
乾癬群
尋常性乾癬膿疱性乾癬乾癬性紅皮症乾癬性関節炎
18628276
73.192.996.3100.0
魚鱗癬群
尋常性魚鱗癬水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症
161626
75.075.096.2
掌蹠角化症ダリエー病掌蹠膿疱症毛孔性紅色粃糠疹紅斑性角化症
2835463710
82.188.667.470.370.0
口腔白板症口腔乳頭腫口腔扁平苔癬
601074
60.080.071.6
重症の乾癬(尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、乾癬性関節炎)を対象とし、プラセボを対照薬としたクロスオーバー法による二重盲検試験結果は以下のとおりであった6)。
治療
薬剤
軽快率(%)(軽快以上)
第1治療
30
60.0
プラセボ
31
3.2
第2治療
28
78.6
30.0
主な副作用は、口唇炎39例67.2%(39/58)口腔内乾燥41.4%、落屑43.1%、口渇24.1%などであった。
本剤は皮膚角化異常症及び口腔粘膜の過角化病変に対し、対症療法として奏効する。その詳細な作用機序は明らかではないが、落屑(角層細胞の接着力の低下)とともに正常な上皮の再形成(増殖及び分化)に関与するものと考えられる7)。
エトレチナート(Etretinate)(JAN)
Ethyl(2E,4E,6E,8E)-9-(4-methoxy-2,3,6-trimethylphenyl)-3,7-dimethyl-2,4,6,8-nonatetraenoate
C23H30O3
354.48
黄色の粉末である。酢酸エチル、1,4-ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホルムに溶けやすく、アセトン又はジエチルエーテルにやや溶けやすく、ヘキサンにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
104~108℃
アルミピロー包装開封後は遮光し、吸湿に注意すること。
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]
1) 安原 一,他:臨床薬理.1982;13:243-252
2) Paravicini,U.,et al.:Retinoid Therapy.MTP Press Limited,Lancaster.1984:P.11
3) Digiovanna,J.J.,et al.:J.Invest.Dermatol.1984;82:636-640
4) Colburn,W.A.,et al.:J.Clin.Pharmacol.1985;25:583-589
5) Rollman,O.,et al.:Br.J.Dermatol.1983;109:439-447
6) Etretinate臨床研究班:臨床評価.1983;11:489-509
7) 北島康雄:日本皮膚科学会雑誌.1981;91:1415-1419
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