当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
劇薬
処方箋医薬品注)
本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫
骨髄機能抑制が増強するおそれがある。,
骨髄機能抑制により、感染症が悪化するおそれがある。
致命的な全身障害があらわれるおそれがある。
排泄が遅延するおそれがある。
代謝が遅延するおそれがある。
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。外国においてプロカルバジン塩酸塩を含むMOPP療法を受けた小児ホジキン病患者で、非可逆的な精子形成不全(無精子症等)などの性腺障害が認められたとの報告がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。ラット、マウスにおいて、胎児の外形、骨格、内臓異常(20、60mg/kg/日)が、また、胎児致死の増加、発育抑制が報告されている。育成児においては、脳の発達異常(ラット20mg/kg/日、マウス6.5、20mg/kg/日)が報告されている。
授乳しないことが望ましい。
副作用の発現に注意し、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に高齢者では生理機能が低下している。
アルコール(飲酒)
アルコールに対する耐性を低下させるおそれがあるので、治療中は禁酒させること。
ジスルフィラム様作用によると考えられている。
フェノチアジン誘導体バルビツール酸誘導体三環系抗うつ剤交感神経興奮剤
本剤を大量投与した場合、これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。
本剤は弱いMAO阻害作用を有するためと考えられている。危険因子:本剤の大量投与
汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(27.2%)、好中球減少(頻度不明)、血小板減少(15.8%)、貧血(6.5%)があらわれることがある。,
5%以上
1~5%未満
1%未満
頻度不明
血液
ヘモグロビン減少
出血
肝臓
ALT増加
AST増加
肝機能異常
腎臓
BUN上昇
消化器
食欲不振(29.3%)、悪心(23.3%)、嘔吐
下痢、口内炎
便秘
腹痛、口渇
皮膚
脱毛症、発疹
瘙痒症、皮膚硬化症
色素沈着障害
紅斑
精神神経系
神経過敏、倦怠感、感覚障害
多幸気分
末梢性ニューロパチー、頭痛、嗜眠、振戦、浮動性めまい、反射消失
その他
発熱、動悸
筋肉痛、筋力低下
本剤と他の抗悪性腫瘍剤を併用した患者に、急性白血病(前白血病相を伴う場合もある)、骨髄異形成症候群、肺癌等の二次性悪性腫瘍が発生したとの報告がある。
肝・腎機能正常な患者2例に14C-プロカルバジン30mg注)を絶食後単回経口投与したとき、血漿中総放射能濃度は60分後に最高値約0.6μg/mLに達した。また、腸管からほぼ完全に吸収されると示唆された(外国人データ)。
患者5例に14C-プロカルバジン250mg注)を単回静脈内投与したとき、未変化体は急速に分解され(血中濃度半減期約7分)、酸化物であるアゾ誘導体の濃度が急上昇した。アゾ誘導体はさらにテレフタル酸イソプロピルアミドとなり、尿中に排泄された1)(外国人データ)。
肝・腎機能正常な患者3例に14C-プロカルバジン25~30mg注)を単回静脈内投与したとき、24時間までの尿中排泄率は67.4~70.5%(平均68%)、3日目までの糞中排泄率は3.9~9.3%(平均7%)であった2)(外国人データ)。注)承認された用法・用量は、成人で1日50~300mg、経口投与である。
承認時迄に国内で実施された臨床試験における、ホジキン病、細網肉腫、リンパ肉腫の患者全132例の有効率(部分寛解以上)は以下のとおりであった3)。
疾患名
単独療法
症例数
完全寛解
部分寛解
有効率(%)
ホジキン病
34
13
76.5
細網肉腫
4
61.5
リンパ肉腫
12
2
1
25.0
合計
59
19
18
62.7
併用療法
25
10
80.0
40
14
17
77.5
8
6
87.5
73
33
79.5
本剤の腫瘍細胞増殖抑制は、プロカルバジン塩酸塩の核酸(DNA、RNA)及び蛋白合成阻害作用によると考えられている(in vitro)。
腹水癌移植ラットにおいて、染色体異常及び巨細胞出現等の細胞学的効果が認められた4)。また、エールリッヒ腹水癌移植マウスにおいて、有糸分裂指数の低下、中間期延長、染色体切断率の上昇等、染色体に対する作用が認められた5),6)。
組織培養された癌細胞において、各種標識アミノ酸(14C-glycine)の核酸及び蛋白への取り込み率を抑制した(in vitro)7),8)。担癌マウスにおいては、核酸及び蛋白合成の抑制がみられ、transfer-RNAのメチル化に及ぼす影響が示唆された9),10)。
プロカルバジン塩酸塩(Procarbazine Hydrochloride)(JAN)
N-(1-Methylethyl)-4-[(2-methylhydrazino)methyl]benzamide monohydrochloride
C12H19N3O・HCl
257.76
白色~帯淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくい。希塩酸に溶ける。
約223℃(分解)
開栓後は遮光し、湿気を避けて保存すること。
100カプセル[瓶、バラ、乾燥剤入り]
1) Raaflaub, J., et al.:Experientia. 1965;21:44-45
2) Schwartz, D. E., et al.:Arzneim.-Forsch.1967;17:1389-1393
3) 社内資料:悪性リンパ腫における有効率
4) 佐藤 博,他:第28回日本癌学会総会記事. 1969:P.222
5) Rutishauser, A., et al.:Experientia. 1963;19:131-132
6) Llombart, A. Jr., et al.:Oncology. 1969;23:201-208
7) Fölsch, E., et al.:Verhandlungen der Deutschen Gesellschaft für Innere Medizin 70 Kongress. 1964:995-998
8) 白川 茂,他:基礎と臨床. 1972;6:889-899
9) Kreis, W., et al.:Experientia. 1965;21:284-286
10) Kreis, W.:Cancer Res. 1970;30:82-89
太陽ファルマ株式会社 お客様相談室
〒100-0005 東京都千代田区丸の内 1-6-5
電話:0120-533-030https://www.taiyo-pharma.co.jp
太陽ファルマ株式会社
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.