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劇薬
処方箋医薬品注)
初回0.2~0.3mg(4~6錠)、以後、1回0.2mg(4錠)を1日3回経口投与し、十分効果のあらわれるまで続ける。なお、比較的急速飽和療法、緩徐飽和療法を行うことができる。
1日0.1~0.2mg(2~4錠)を経口投与する。
飽和療法は過量になりやすいので、緊急を要さない患者には治療開始初期から維持療法による投与も考慮すること。
心筋収縮力増強により心筋虚血を悪化させるおそれがある。
中毒が発現した場合、鑑別ができないおそれがある。
少量で中毒を起こすおそれがある。,
副伝導路の伝導速度を速め、不整脈が悪化するおそれがある。
メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が高くなり、作用が増強し、中毒を起こすおそれがある。,
メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が低くなり、作用が減弱し、大量投与を要することがある。
メチルジゴキシン及びジゴキシンの排泄が遅延し、中毒を起こすおそれがある。,
メチルジゴキシン及びジゴキシンの排泄が遅延する。また、透析により、血清カリウム値が低下する可能性があるため、中毒を起こすおそれがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
少量から投与を開始し、血中濃度や心電図等を監視するなど、観察を十分に行い、慎重に投与すること。ジギタリス中毒があらわれやすい。
少量から投与を開始し、血中濃度等を監視するなど、観察を十分に行い、慎重に投与すること。ジギタリス中毒があらわれやすい。
カルシウム(注射剤)(カルシウム値の補正に用いる場合を除く)
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静注により急激に血中カルシウム濃度が上昇するとジゴキシンの毒性が急激に出現することがある。治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。急激にカルシウム濃度を上昇させるような使用法は避けること。
本剤の催不整脈作用は心筋細胞内カルシウム濃度に依存すると考えられている。
スキサメトニウム塩化物水和物,,,,,,
併用により重篤な不整脈を起こすおそれがある。治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
スキサメトニウム塩化物水和物の血中カリウム増加作用又はカテコールアミン放出が原因と考えられている。
カルシウム(経口剤)カルシウム含有製剤
本剤の作用を増強することがある。ジギタリス中毒の症状(悪心・嘔吐、不整脈等)があらわれることがある。
これらの薬剤により血中カルシウム値が上昇するためと考えられている。
解熱・鎮痛・消炎剤
メチルジゴキシン及びジゴキシンの腎排泄が抑制され、血中濃度が上昇するとの報告がある。
トラゾドン塩酸塩,,,,,,
機序は不明であるが、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が上昇するとの報告がある。
抗コリン剤
腸管運動を抑制し滞留時間が延長されるため、メチルジゴキシンの吸収が増大し、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が上昇するとの報告がある。
不整脈用剤
機序不明なものも含まれるが、メチルジゴキシン及びジゴキシンの腎排泄が抑制されることによる血中濃度上昇、あるいは、薬力学的相互作用による刺激伝導抑制等があらわれることがある。
β-遮断剤
薬力学的相互作用により、伝導抑制の増強、徐脈の誘発があらわれることがある。また、カルベジロールではメチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が上昇したとの報告がある。
利尿剤
過度の利尿により、血中カリウム値が低下しやすくなるとの報告がある。
P糖蛋白質を介したメチルジゴキシン及びジゴキシンの排泄の抑制により、血中濃度が上昇するとの報告がある。
血圧降下剤
薬力学的相互作用により、伝導抑制の増強、徐脈の誘発があらわれることがある。
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤
カルシウム拮抗剤
HMG-CoA還元酵素阻害剤
機序は不明であるが、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の最高血中濃度の上昇が認められたとの報告がある。
P糖蛋白質を介したメチルジゴキシン及びジゴキシンの排泄の抑制により血中濃度の上昇が示唆されている。
ポリスチレンスルホン酸塩,,,,,,
腸内のカリウムイオンとのイオン交換により、血中カリウム値が低下するとの報告がある。
交感神経刺激剤
薬力学的相互作用により不整脈があらわれることがある。
プロトンポンプ阻害剤
胃酸分泌抑制作用によりメチルジゴキシンの加水分解が抑制され、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が上昇するとの報告がある。
副腎皮質ホルモン剤,,,,,,
副腎皮質ホルモンにより低カリウム血症が起こるためと考えられている。
ビタミンD製剤
ビタミンD製剤により血中カルシウム値が上昇するためと考えられている。
習慣性中毒用剤
ジスルフィラム-アルコール反応時に過呼吸により血中カリウム値が低下したとの報告がある。
シクロスポリン,,,,,,
抗生物質製剤
腸内細菌叢への影響によるメチルジゴキシンの代謝の抑制、あるいは、P糖蛋白質を介したメチルジゴキシン及びジゴキシンの排泄の抑制により血中濃度が上昇するとの報告がある。
機序の詳細は不明であるが、P糖蛋白質を介したメチルジゴキシン及びジゴキシンの輸送が阻害されるとの報告がある。
これらの薬物により血中カリウム値が低下するためと考えられている。
HIVプロテアーゼ阻害剤
エトラビリン,,,,,,
P糖蛋白質阻害作用により、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が上昇するとの報告がある。
C型肝炎治療剤
レジパスビルのP糖蛋白質阻害作用により、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が上昇するとの報告がある。
化学療法剤
抗甲状腺剤
甲状腺機能亢進の改善に伴いクリアランスが正常になるため、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が上昇するとの報告がある。
ベムラフェニブ,,,,,,
カルバマゼピン
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合にはメチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
併用後、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度の低下が認められたとの報告がある。
コレスチラミンコレスチミド
消化管内での吸着によりメチルジゴキシンの吸収を阻害し、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が低下すると考えられている。
消化性潰瘍剤
消化管内での吸着によりメチルジゴキシンの吸収を阻害し、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が低下するとの報告がある。
制酸剤
メチルジゴキシンの吸収が阻害され、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が低下するとの報告がある。
P糖蛋白質、肝薬物代謝酵素の誘導作用により、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が低下するとの報告がある。
サルファ剤
甲状腺製剤
甲状腺機能低下の改善に伴いクリアランスが正常になるため、メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が低下するとの報告がある。
アカルボースミグリトール
併用によりメチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度の低下が認められたとの報告がある。
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合にはメチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
メチルジゴキシン及びジゴキシンの排泄が促進され血中濃度が低下するおそれがある。
ブピバカイン塩酸塩水和物
ブピバカイン塩酸塩水和物の副作用を増強したとの報告がある。
薬力学的相互作用によると考えられている。
ヘパリン
ヘパリンの作用を減弱するおそれがある。
抗凝血作用に拮抗すると考えられている。
制吐作用を有する薬剤
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ジギタリス中毒の症状(悪心・嘔吐、食欲不振等)を不顕化するおそれがある。
これらの薬剤の制吐作用のため本剤の中毒症状が判別しにくくなる。
高度の徐脈、二段脈、多源性心室性期外収縮、発作性心房性頻拍等の不整脈があらわれることがある。また、さらに重篤な房室ブロック、心室性頻拍症あるいは心室細動に移行することがある。初期症状として消化器、眼、精神神経系症状があらわれることが多いが、それらの症状に先行して不整脈が出現することもある。,,,,,,,,,,,,,,
腸管壊死に至った例も報告されているので、激しい腹痛、血便等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1%以上
0.1%未満
頻度不明
消化器 注)
悪心・嘔吐(0.8%)、食欲不振(0.6%)、下痢
下腹部不快感、腹部膨満感、腹痛
循環器
不整脈(0.5%)、動悸
頻脈
眼 注)
霧視、羞明
光がないのにちらちらみえる、黄視、緑視、複視
精神神経系 注)
頭痛
めまい
失見当識、錯乱、譫妄
肝臓
AST、ALT、γ-GTP、Al-Pの上昇
血液
血小板数減少
過敏症
発疹
蕁麻疹、紫斑、浮腫
その他
女性型乳房
筋力低下
ジギタリス中毒が起こることがある。,
胃内のメチルジゴキシンの吸収を防止するために活性炭が有効と報告されている。,
直ちに心電図による監視を行い、上記のジギタリス中毒特有の不整脈の発現に注意する。,
徐脈性不整脈及びブロックにはアトロピン等が用いられる。重篤な頻脈性不整脈が頻発するときは塩化カリウム、リドカイン、プロプラノロール等が用いられる。,
特に低カリウム血症に注意し、異常があれば補正する。高カリウム血症には、炭酸水素ナトリウム、グルコース・インスリン療法、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等が用いられる。,
メチルジゴキシン及びジゴキシンは主として腎から排泄されるので腎機能を正常に保つ。血液透析は一般に無効であるとされている。,,
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男子各4例にメチルジゴキシン及びジゴキシンとして各0.25mgを単回経口投与後、各投与群におけるメチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度推移をradioimmunoassay法で測定した結果、メチルジゴキシンの吸収は速やかで、血中濃度はジゴキシン投与群の約2倍の高値を示した1)。
Tmax(h)
Cmax(ng/mL)
メチルジゴキシン
1
1.11
ジゴキシン
2
0.58
また、メチルジゴキシン0.1mg/日で維持療法中の患者(16例、23回)とジゴキシン0.25mg/日で維持療法中の患者(25例、33回)のメチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度を比較した。メチルジゴキシン0.1mg/日維持群では最高2.0ng/mL、最低0.3ng/mL、平均1.20±0.11ng/mLであり、ジゴキシン0.25mg/日維持群では、最高2.5ng/mL、最低0.5ng/mL、平均1.38±0.12ng/mLであった。
心肺疾患のない成人各5例に12α-3H-methyldigoxin 0.2mgを単回経口投与及び単回静脈内投与後、7日目までの尿、糞中排泄量を測定した結果、経口投与時と静脈内投与時の排泄パターンがほとんど一致したことから、腸管からほぼ100%吸収されることが示唆された2)(外国人データ)。
メチルジゴキシンは消化管から吸収された後、主として脱メチル化によりジゴキシンに代謝される。その他の代謝物はdigoxigenin、digoxigenin-bis-digitoxiside及びdigoxigenin-mono-digitoxisideである3),4)。主な代謝酵素は肝薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)3Aが考えられている5)。
メチルジゴキシン及びジゴキシンは腎排泄を主経路とし、糸球体濾過とP糖蛋白質を介する尿細管分泌により尿中に排泄される6),7)。心肺疾患のない成人各5例に12α-3H-methyldigoxin 0.2mgを単回経口投与及び単回静脈内投与後、7日目までの尿、糞中排泄量を測定した結果、経口投与では7日間に尿中に52.9%、糞中に31.5%が排泄され、静脈内投与では尿中に59.7%、糞中に32.5%が排泄された2)(外国人データ)。また、健康成人3例に3H-β-methyldigoxin 0.3あるいは0.6mgを単回経口投与した場合、144時間までの蓄積尿中の未変化体は40.6%、ジゴキシンは45.2%であった8)(外国人データ)。
国内26施設における、うっ血性心不全患者を対象とした二重盲検比較試験の結果、本剤の有用性が認められた9),10)。
国内で報告された一般臨床試験の概要は以下のとおりであった。
疾患名
療法
有効率
心房細動・粗動による頻脈
飽和療法
95.7%(45/47)
維持療法
81.7%(201/246)
発作性上室性頻拍
75.0%(3/4)
先天性心疾患
100.0%(2/2)
91.7%(11/12)
弁膜疾患
88.5%(23/26)
76.8%(116/151)
高血圧症
100.0%(9/9)
77.1%(54/70)
虚血性心疾患
100.0%(17/17)
81.9%(59/72)
モルモットの摘出左心房標本において、電気的駆動による心収縮力に対するメチルジゴキシン及びジゴキシンの作用を比較した試験で、両薬物の心収縮力最大増加率及びその時の薬物濃度並びに心停止を起こす濃度は同等であった。また、イヌを用い、血圧、心拍数、心電図、左室内圧及び一次微分(dp/dt)を測定した結果、メチルジゴキシンはmax.dp/dtを著明に増加し、軽度の血圧上昇及び心拍数の減少を起こし、これらの作用はジゴキシンとほぼ同程度であった。また、心室性期外収縮及び心停止発現量はメチルジゴキシンとジゴキシンの間に差はみられなかった11)。
メチルジゴキシン(Metildigoxin)(JAN)
3β-[2,6-Dideoxy-4-O-methyl-β-D-ribo-hexopyranosyl-(1→4)-2,6-dideoxy-β-D-ribo-hexopyranosyl-(1→4)-2,6-dideoxy-β-D-ribo-hexopyranosyloxy]-12β,14-dihydroxy-5β-card-20(22)-enolide―acetone(2/1)
C42H66O14・1/2 C3H6O
824.00
白色~淡黄白色の結晶性の粉末である。N,N-ジメチルホルムアミド、ピリジン又は酢酸(100)に溶けやすく、クロロホルムにやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)又はアセトンに溶けにくく、水に極めて溶けにくい。結晶多形が認められる。
100錠(PTP10錠×10)
1) 若松良隆, 他. 基礎と臨床. 1976;10(2):499-506.
2) Rennekamp H, et al. Naunyn-Schmiedebergs Arch Pharmacol. 1972;273(1):172-4.
3) Rietbrock N, et al. Naunyn-Schmiedebergs Arch Pharmacol. 1972;272(4):450-3.
4) 中島創, 他. Jpn J Clin Pharmacol Ther. 1989;20(2):441-6.
5) Salphati L, et al. Xenobiotica. 1999; 29(2):171-85.
6) Woodland C, et al. Ther Drug Monit. 1998;20(2):134-8.
7) Tanigawara Y, et al. J Pharmacol Exp Ther. 1992;263(2):840-5.
8) Hinderling PH, et al. J Pharm Sci. 1977;66(3):314-25.
9) 遠井勝弘, 他. 基礎と臨床. 1976;10(3):548-57.
10) 木村栄一, 他. 心臓. 1978;10(5):475-80.
11) 竹中登一, 他. 応用薬理. 1973;7(3):373-9.
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