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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分又はエリスロポエチン製剤・ダルベポエチン アルファ製剤に過敏症の患者
腎性貧血
通常、成人にはエポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)として、1回50μgを2週に1回静脈内投与する。
通常、成人にはエポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)として、1回100μg又は150μgを4週に1回静脈内投与する。
貧血改善効果が得られたら、通常、成人にはエポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)として、1回25~250μgを4週に1回静脈内投与する。
なお、いずれの場合も貧血症状の程度、年齢等により適宜増減するが、最高投与量は、1回250μgとする。
通常、成人にはエポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)として、1回25μgを2週に1回皮下又は静脈内投与する。
通常、成人にはエポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)として、1回100μg又は150μgを4週に1回皮下又は静脈内投与する。
貧血改善効果が得られたら、通常、成人にはエポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)として、1回25~250μgを4週に1回皮下又は静脈内投与する。
貧血改善効果の目標値は学会のガイドライン等、最新の情報を参考にすること。
エリスロポエチン製剤から本剤に切替える場合には、ヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値の推移が安定していることを確認した上で、週あたりのエリスロポエチン製剤の投与量が4500IU未満の患者には本剤100μg、4500IU以上の患者には本剤150μgを4週に1回皮下又は静脈内投与する。なお、国内臨床試験において、ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)製剤からの切替え初回用量については検討されていない。
投与初期にヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値に適度な上昇がみられなかった場合や維持投与期にヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値を目標範囲内に維持することが困難な場合など、用量調整が必要な場合には、下表を参考に投与量を増減すること。本剤は持続型の製剤であり、造血効果が長時間持続するため、ヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値の推移を十分に観察し、目標値を逸脱する前に増減量を考慮し、超えた場合には減量・休薬すること。なお、増量する場合には原則として1段階ずつ行うこと。
段階
1
2
3
4
5
6
7
本剤投与量
25μg
50μg
75μg
100μg
150μg
200μg
250μg
血液粘稠度が上昇するとの報告があり、血栓塞栓症を増悪あるいは誘発するおそれがある。,
本剤投与により血圧上昇を認める場合があり、また、高血圧性脳症があらわれることがある。,
,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトでの乳汁移行に関するデータはない。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
血圧及びヘモグロビン濃度あるいはヘマトクリット値等の推移に十分注意し、投与量又は投与回数を適宜調節すること。一般に高齢者では生理機能が低下しており、また高血圧症等の循環器系疾患を合併することが多い。
ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、口唇浮腫、咽頭浮腫等)を起こすことがある。,,
抗エリスロポエチン抗体産生を伴う赤芽球癆があらわれることがある。赤芽球癆と診断された場合には本剤の投与を中止すること。また、エリスロポエチン製剤・ダルベポエチン アルファ製剤への切替えは避け、適切な処置を行うこと。
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害が報告されている。
1%以上
0.5~1%未満
0.5%未満
循環器
血圧上昇(7.6%)
心房細動、心室性期外収縮
皮膚
湿疹
消化器
悪心・嘔吐、下痢、胃炎
結腸ポリープ
血液
好酸球数増加
血小板数減少
腎臓
腎機能障害の増悪
筋・骨格
関節痛
背部痛
精神神経系
めまい
その他
シャント閉塞・狭窄
透析回路内残血
胸部不快感、血中カリウム増加
本剤を投与する場合は他剤との混注を行わないこと。
血液透析患者を対象に本剤100~200μgを静脈内投与した結果、t1/2は168~217時間(平均値)であり、AUCinfは用量に比例して増加した。また、腹膜透析患者を対象に本剤100~300μg注18)を皮下投与した時のt1/2は140~154時間であり、AUCinf及びCmaxは用量に比例して増加した9)。
投与経路
用量(μg)
N
t1/2(h)
AUCinf(ng・h/mL)
Cmax(ng/mL)
Tmax(h)
CL(CL/F)(mL/h)
Vd,ss(Vz/F)(mL)
静脈内
100
9
168±50.0
4520±1260
-
23.8±6.99
4570±1450
150
197±29.8
6940±1750
22.8±5.40
4970±1640
200
8
217±96.1
8450±2730
25.7±7.67
5200±1320
皮下
146±35.9
2850±1020
11.2±4.93
81.5±11.8
40.5±19.2
8300±3860
154±23.4注19)
5800±1660注19)
22.9±7.19
86.2±22.3
36.4±8.00注19)
8030±2080注19)
300注18)
140±23.3
8480±1860
30.8±7.82
101±35.6
37.2±9.59
7400±1880
血液透析患者56例を対象に本剤12.5~75μg注18)を2週間隔で3回静脈内投与した結果、初回投与時と反復投与時の薬物動態に差は認められず、いずれの用量においても血中濃度は4週後に定常状態に達した9)。また、本剤25~300μg注18)を4週間隔で静脈内投与した長期投与試験では、試験期間(48週間)を通じて血中濃度は定常状態に維持されていた10)。
保存期慢性腎臓病患者に本剤100~200μgを静脈内投与した結果、t1/2は175~200時間であり、AUCinfは用量に比例して増加した。また、本剤100~300μg注18)を皮下投与した時のt1/2は171~208時間であり、AUCinf及びCmaxは用量に比例して増加した11)。
199±50.6
5040±1440
21.3±5.83
4250±1030
175±50.4
6380±2150
26.1±9.12
5490±1830
200±26.8
9630±1850
21.3±3.56
4260±794
171±65.1注20)
2180±702注20)
8.28±3.34
94.4±34.0
49.9±15.6注20)
11300±2480注20)
208±40.2
5560±730
16.5±4.45
126±44.7
36.5±4.76
11100±2880
175±49.4
9480±2530
30.0±6.55
124±30.8
33.6±8.44
8070±1590
保存期慢性腎臓病患者25例を対象に本剤12.5~50μg注18)を2週間隔で3回静脈内投与した結果、初回投与時と反復投与時の薬物動態に差は認められず、いずれの用量においても血中濃度は4週後に定常状態に達した11)。また、本剤12~300μg注18)を4週間隔で静脈内又は皮下投与した長期投与試験では、試験期間(48~50週間)を通じて血中濃度は定常状態に維持されていた12)。
健康成人及び肝障害患者それぞれ12例を対象に本剤200μgを単回静脈内投与した時のAUCinfは、それぞれ7087±2224ng・h/mL及び6874±2947ng・h/mL(平均値±標準偏差)であり、肝障害による薬物動態への影響は認められなかった13)(外国人データ)。
腹膜透析患者63例を対象に、4週に1回の頻度で本剤の静脈内投与又は皮下投与(rHuEPO製剤の週あたりの投与量が4500IU未満及び4500IU以上の場合でそれぞれ本剤100μg及び150μg)に切り替えた後、目標Hb濃度である10.0g/dL以上12.0g/dL以下に維持するよう本剤を25μgから250μgの範囲で適宜増減した長期投与試験(48週間投与)を実施した結果、いずれの投与経路においてもヘモグロビン濃度は11~12g/dL前後を推移した18)。安全性評価対象例63例のうち7例(11.1%)で副作用が認められた。主な副作用は、高血圧2例(3.2%)であった。
エポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)(Epoetin Beta Pegol(Genetical Recombination))(JAN)
エポエチン ベータ ペゴルはチャイニーズハムスター卵巣細胞で産生されたエポエチン ベータ(遺伝子組換え)注23)のPEG化糖タンパク質(分子量:約60000)であり、直鎖メトキシポリエチレングリコール(分子量:約30000)1分子がエポエチン ベータの1アミノ酸残基(主な結合位置:Ala1、Lys45又はLys52)にアミド結合している。
外箱開封後は遮光して保存すること。
0.3mL×1シリンジ
0.3mL×1シリンジ0.3mL×10シリンジ
1) Besarab A, et al. N Engl J Med. 1998;339(9):584-90.
2) Singh AK, et al. N Engl J Med. 2006;355(20):2085-98.
3) Pfeffer MA, et al. N Engl J Med. 2009;361(21):2019-32.
4) Leyland-Jones B, et al. J Clin Oncol. 2005;23(25):5960-72.
5) Henke M, et al. Lancet. 2003;362(9392):1255-60.
6) Overgaard J, et al. J Clin Oncol. 2009;27(15s):302s.
7) Luksenburg, H. et al. FDA Briefing Document. ODAC. 2004
8) Smith RE Jr, et al. J Clin Oncol. 2008;26(7):1040-50.
9) 林晃正, 他. 薬理と治療. 2010;38(12):1175-90.
10) 北岡建樹, 他. 臨牀透析. 2011;27(4):485-97.
11) 成瀬友彦, 他. 薬理と治療. 2010;38(12):1159-74.
12) 保利敬, 他. 薬理と治療. 2011;39(suppl.1):S43-54.
13) Viera K, et al. Curr Med Res Opin. 2008;24:1943-50.
14) 水口隆, 他. 臨牀透析. 2011;27(6):723-36.
15) 鶴田良成, 他. 薬理と治療. 2011;39(Suppl.1):S31-42.
16) 椿原美治, 他. 腎と透析. 2011;70(6):953-63.
17) 湯澤由紀夫, 他. 薬理と治療. 2011;39(Suppl.1):S55-68.
18) 平松信, 他. 薬理と治療. 2011;39(Suppl.1):S69-78.
19) ヒト骨髄及び臍帯血由来CD34陽性細胞に対する赤血球系細胞への分化・増殖誘導活性 (2011年4月22日承認、申請資料概要2.6.2.2.1(1))
20) マウスにおける赤血球造血活性 (単回投与) (2011年4月22日承認、申請資料概要2.6.2.2.2(1))
21) マウスにおける赤血球造血活性 (反復皮下投与) (2011年4月22日承認、申請資料概要2.6.2.2.2(2))
22) ラットにおける赤血球造血活性 (反復静脈内投与) (2011年4月22日承認、申請資料概要2.6.2.2.2(3)1))
23) ラットにおける赤血球造血活性 (反復皮下投与) (2011年4月22日承認、申請資料概要2.6.2.2.2(3)2))
24) 5/6腎摘ラットにおける赤血球造血活性 (反復皮下投与) (2011年4月22日承認、申請資料概要2.6.2.2.3)
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