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劇薬
処方箋医薬品注)
通常、成人にはアレクチニブとして1回300mgを1日2回経口投与する。
通常、成人にはアレクチニブとして1回600mgを1日2回、食後に経口投与する。ただし、投与期間は24カ月間までとする。なお、患者の状態により適宜減量する。
通常、アレクチニブとして1回300mgを1日2回経口投与する。ただし、体重35kg未満の場合の1回投与量は150mgとする。
副作用により休薬する場合、回復後は休薬前と同一用量で投与を再開できる。忍容性が得られない場合は、投与を中止すること。
副作用が発現した場合には、以下の基準を考慮して、休薬、減量又は中止すること。
減量レベル
1回投与量
通常投与量
600mg
1段階減量
450mg
2段階減量
300mg
3段階減量
投与中止
副作用
程度注)
処置
間質性肺疾患
全Grade
投与を中止する。
肝機能障害
総ビリルビンが基準値上限の2倍以下でALT又はASTが基準値上限の5倍を超える上昇
ALT又はASTがベースライン又は基準値上限の3倍以下に回復するまで休薬する。回復後は1用量レベル減量して投与再開できる。
総ビリルビンが基準値上限の2倍を超えALT又はASTが基準値上限の3倍を超える上昇
徐脈
Grade 2又はGrade 3
Grade 1以下又は心拍数が60回/分以上に回復するまで休薬する。回復後は1用量レベル減量して投与再開できる。
Grade 4
血中CK増加
CKが基準値上限の5倍を超えた場合
ベースライン又は基準値上限の2.5倍以下に回復するまで休薬する。回復後は1用量レベル減量又は同一用量で投与再開できる。
CKが基準値上限の10倍を超えた場合
ベースライン又は基準値上限の2.5倍以下に回復するまで休薬する。回復後は1用量レベル減量して投与再開できる。
溶血性貧血
ヘモグロビン10g/dL未満
ヘモグロビン10g/dL以上に回復するまで休薬する。回復後は1用量レベル減量して投与再開できる。
注)GradeはNCI-CTCAEv5.0に準じる。
間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。,,
減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。アレクチニブの血漿中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。
**妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット、ウサギ)において、胚・胎児の死亡、流産、内臓異常、骨格変異等が報告されている。,
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行については不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
低体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
CYP3A阻害剤
アレクチニブの血漿中濃度が上昇し、副作用の発現頻度が高まるおそれがあることから、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。
アレクチニブの代謝には主にCYP3A4が関与しているため、CYP3A阻害剤との併用により、アレクチニブの代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある。
CYP3A誘導剤
アレクチニブの血漿中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがあることから、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。
アレクチニブの代謝には主にCYP3A4が関与しているため、CYP3A誘導剤との併用により、アレクチニブの代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。
,,
AST、ALT、ビリルビン等の増加を伴う肝機能障害があらわれることがある。,
異常が認められた場合には、内視鏡、腹部X線、CT等の必要な検査を行い、本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肺塞栓症等があらわれることがある。
15%以上
5%以上~15%未満
5%未満
頻度不明
**,*精神神経系
味覚障害
頭痛
末梢性ニューロパチー、不眠症、傾眠、浮動性めまい
**,*消化器
便秘(30.8%)
悪心、下痢、口内炎
嘔吐、腹痛、胃腸炎、歯周病、消化不良、腹部不快感、胃食道逆流性疾患、口内乾燥
**循環器
心電図T波逆転
**,*呼吸器
上気道感染
咳嗽、呼吸困難、気管支炎、肺炎、気胸
**血液
貧血
溶血性貧血、活性化部分トロンボプラスチン時間延長、リンパ球数減少
血小板数減少
**,*皮膚
発疹(20.4%)
皮膚乾燥、ざ瘡様皮膚炎、そう痒症、光線過敏性反応、湿疹、爪の障害、爪囲炎、乾癬、色素沈着障害、手掌・足底発赤知覚不全症候群、脱毛症
**筋骨格系
血中CK増加(27.4%)、筋肉痛
関節痛、筋痙縮、筋力低下、四肢痛、背部痛
**肝臓
AST増加(27.1%)、高ビリルビン血症(26.8%)、ALT増加(21.7%)
血中Al-P増加
LDH増加、γ-GTP増加、硬化性胆管炎
**腎臓
高クレアチニン血症
血尿、蛋白尿、尿路感染
**眼
結膜炎、ドライアイ、霧視、麦粒腫、黄斑症
**代謝
高尿酸血症、高トリグリセリド血症、食欲減退、血中甲状腺刺激ホルモン増加、高カリウム血症、低マグネシウム血症、高血糖、高リン酸塩血症
**,*その他
浮腫、倦怠感
疲労、無力症、体重増加、発熱、インフルエンザ様疾患、中耳炎、回転性めまい、腫脹、体重減少、膀胱炎、細菌性前立腺炎、腫瘍出血
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
**,*遺伝毒性試験において、異数性誘発作用が認められたが、遺伝子突然変異誘発性又は染色体構造異常誘発性は認められなかった1)。
150mgカプセル又は20/40mgカプセル注1)を用いてALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌患者34例に1回300mgを空腹時(投与前2時間、投与後1時間絶食)に1日2回10日間反復経口投与したときの血漿中アレクチニブ濃度の推移と薬物動態パラメータ、20/40mgカプセル注1)に対する150mgカプセルのCmax、AUClastの幾何平均値の比及びその90%信頼区間を以下に示した2)。
N
Tmax(h)
Cmax(ng/mL)
AUClast(ng・h/mL)
t1/2(h)
150mgカプセル
34
4.54±1.87
390±103
3230±914
13.4±8.15a)
20/40mgカプセル
4.20±1.77
460±122
3710±1040
12.6±4.94b)
a)N=21, b)N=23
薬物動態パラメータ
幾何平均値の比
幾何平均値の比の90%信頼区間
AUClast
0.868
0.801-0.941
Cmax
0.846
0.784-0.913
150mgカプセルを用いて、ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌患者6例に術後補助療法として1回600mgを食後に1日2回3週間反復経口投与したときの血漿中アレクチニブ濃度の推移と薬物動態パラメータを以下に示した3)。
AUC0-10(ng・h/mL)
6
6.83±2.39
739±148
6250±1570
投与量
食事条件
AUC0-72(ng・h/mL)
20mg
絶食下
1
5.97
4.52
143
42.4
40mg
3.97
12.3
248
26.6
80mg
3.98
41.4
670
16.1
160mg
3
2.62±1.18
60.3±42.2
1030±717
22.3±6.88
240mg
2.69±1.21
58.6±15.6
920±341
17.7±5.14
食直後
4.63±1.08
118±52.2
2200±804
17.1±2.06
2.38±0.799
84.1±35.8
1540±560
19.3±1.95
5.89±2.07
162±63.6
2700±1030
16.4±4.14
空腹時
4.00
25.5
220
39.1
3.83
63.9
479
9.37
2.00
150
1310
14.1
4.61±1.15
300±104
2310±598
15.1±2.04a)
3.33±1.15
385±100
2970±937
20.9±15.8
5.24±1.13
380±82.8
3300±838
18.5b)
3.99±2.17
575±322
4970±3260
12.4±3.17c)
5.32±1.58
528±138
4220±1190
16.5±3.83d)
a)N=2,b)N=1,c)N=5,d)N=3
健康成人6例を対象にアレクチニブとして600mgを単回経口投与したときの絶対的バイオアベイラビリティは約37%であった7)(外国人データ)。
In vitro試験の結果、アレクチニブのヒト血漿蛋白結合率は99%以上であり、主にアルブミンに結合し、α1‐酸性糖蛋白への結合はほとんど認められなかった8)。また、ヒトにおける血球移行率は約80%であった9)。白色ラットに14C標識アレクチニブを1mg/kgの用量で単回経口投与したとき、放射能は各組織に速やかに分布し、ハーダー腺、副腎、肺、褐色脂肪組織及び肝臓に高い分布を示し、大脳、小脳、脊髄への分布も確認された。有色ラットに14C標識アレクチニブを10mg/kgの用量で単回経口投与したときメラニン含有組織であるブドウ膜及び有色皮膚に高い放射能が検出された10)。
In vitro代謝試験の結果、アレクチニブはヒト肝臓において、主にCYP3A4により代謝されて主要代謝物(M-4、モルフォリン部の開環後、脱アルキル化した化合物)を生成することが示された11)。また、M-4は、アレクチニブと同程度のALKチロシンキナーゼ阻害活性が示された12)。20/40mgカプセル注1)を用いてALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌患者6例に1回300mgを空腹時又は食直後に1日2回21日間反復経口投与したときのM-4のAUC0-10(平均値±標準偏差)は、それぞれ1980±596ng・h/mL及び2030±563ng・h/mLであった。未変化体に対するM-4のAUC0-10の比率(平均値±標準偏差)は空腹時及び食直後投与時でそれぞれ47.2±15.8%及び49.8±13.1%であった5)。
健康成人6例を対象に14C-標識アレクチニブ600mgを単回経口投与したとき、投与から168時間までに投与放射能の98.3%が回収され、糞中に97.8%、尿中に0.467%の放射能が排泄された。また、糞中及び尿中に排泄された未変化体は、それぞれ投与量の84.0%及び0.1%未満であった7)(外国人データ)。
中等度(Child-Pugh分類B)及び重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害患者各8例を対象に、アレクチニブとして300mgを単回経口投与したときの薬物動態を健康成人各8例と比較し、肝機能障害がアレクチニブの薬物動態に与える影響を検討した結果を表に示す13)(外国人データ)。,
化合物
健康成人に対する肝機能障害患者の幾何平均値の比
AUC0-∞
未変化体
1.60
1.05-2.43
代謝物(M-4)
0.806
0.502-1.30
未変化体+M-4注2)
1.36
0.947-1.96
1.28
0.865-1.88
0.646
0.362-1.15
1.16
0.786-1.72
2.20
1.31-3.69
0.656
0.269-1.60
1.76
0.984-3.15
1.00
0.551-1.83
0.608
0.266-1.39
0.981
0.517-1.86
再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫小児患者(6歳以上15歳未満)4例を対象に、アレクチニブとして1回300mg(体重35kg以上)あるいは150mg(体重35kg未満)を1日2回21日間反復経口投与したときの血漿中アレクチニブの薬物動態パラメータを以下に示した14)。
投与群
AUC0–10(ng・h/mL)
体重35kg未満
150mg
2
3.96±0.0589
507±234
3500±1680
体重35kg以上
4.93±1.47
713±317
5820±2260
健康成人24例を対象にCYP3A誘導剤であるリファンピシンの併用がアレクチニブとして600mg単回投与時の薬物動態に与える影響を検討した結果を表に示す15)(外国人データ)。
非併用時に対する併用時の幾何平均値の比
24
0.268
0.238-0.301
1.79
1.58-2.02
0.816
0.740-0.901
0.486
0.435-0.543
M-4
1.90-2.55
0.961
0.877-1.05
16
1.75
1.57-1.95
0.751
0.644-0.877
1.24-1.49
1.18
1.02-1.37
0.287
0.231-0.355
0.933
0.808-1.08
ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌患者10例を対象に、アレクチニブとして600mgを1日2回反復投与時にCYP3Aの基質であるミダゾラム2mgを単回併用投与したときのミダゾラムの薬物動態に与える影響を検討した。その結果、ミダゾラム単独投与時に対する本剤併用投与時におけるミダゾラム(未変化体)のCmax及びAUC0-∞の幾何平均値の比(併用投与時/単独投与時)[90%CI]は、それぞれ0.919[0.648,1.31]及び0.971[0.717,1.32]であった15)(外国人データ)。健康成人24例を対象にプロトンポンプ阻害剤であるエソメプラゾールの併用がアレクチニブとして600mg単回経口投与時の薬物動態に与える影響を検討した。その結果、本剤単独投与時に対するエソメプラゾール併用投与時におけるアレクチニブ(未変化体)のCmax及びAUC0-∞の幾何平均値の比(併用投与時/単独投与時)[90%CI]は、それぞれ1.16[1.03,1.32]及び1.22[1.09,1.36]であった4)(外国人データ)。注1)アレセンサカプセル20/40mgは販売中止。注2)モル濃度換算した薬物動態パラメータを用いて算出した。
1レジメン以上の化学療法歴を有するALK融合遺伝子陽性の進行・再発非小細胞肺癌患者を対象にした第Ⅰ/Ⅱ相試験の第Ⅱ相部分(46例)で本剤を1回300mg1日2回空腹時(投与前2時間、投与後1時間絶食)に連日経口投与された患者における奏効率は93.5%(95%信頼区間:82.1~98.6%)であった17)。副作用発現頻度は、96.6%(56/58例)であった。主な副作用は、血中ビリルビン増加36.2%(21/58例)、味覚異常34.5%(20/58例)、AST増加32.8%(19/58例)、血中クレアチニン増加31.0%(18/58例)、便秘、発疹各29.3%(17/58例)であった。
化学療法未治療又は1レジメンの化学療法歴を有するALK融合遺伝子陽性進行・再発非小細胞肺癌患者207例を対象に、クリゾチニブ1回250mgを1日2回連日経口投与する群と、本剤1回300mgを1日2回連日経口投与する群を比較した第Ⅲ相非盲検ランダム化試験を実施した。主要評価項目である独立判定機関評価による無増悪生存期間は以下のとおりであった18)。
無増悪生存期間中央値(月)[95%信頼区間]
ハザード比
本剤群
クリゾチニブ群
推定不能[20.3-推定不能](N=103)
10.2[8.2-12.0](N=104)
0.34[99.6826%信頼区間:0.17-0.71]注1)p<0.0001注2)
注1)非劣性マージン:1.2注2)層別Log-rank検定、非劣性検証後に階層手順で実施した優越性検定
副作用発現頻度は、88.3%(91/103例)であった。主な副作用は、便秘31.1%(32/103例)、味覚異常18.4%(19/103例)、血中CK増加16.5%(17/103例)、血中ビリルビン増加、発疹各10.7%(11/103例)、AST増加、筋肉痛各9.7%(10/103例)であった。
病理病期IB(腫瘍径≧4cm)~ⅢA注3)のALK融合遺伝子陽性非小細胞肺癌患者の術後患者257例(日本人35例を含む)を対象に、術後補助療法における本剤と化学療法(シスプラチン又はカルボプラチン+ゲムシタビン又はビノレルビン又はペメトレキセド)の有効性及び安全性を比較することを目的とした第Ⅲ相試験を実施した注4)注5)。主要評価項目である治験責任医師判定による無病生存期間は、Ⅱ/ⅢA期集団及びITT集団において、それぞれ以下のとおりであり、化学療法群に対する本剤群の優越性が検証された。本剤が投与された128例(日本人15例を含む)における副作用発現頻度は、93.8%(120/128例)であった。主な副作用は、血中CK増加40.6%(52/128例)、AST増加39.1%(50/128例)、ALT増加32.8%(42/128例)、便秘31.3%(40/128例)、血中ビリルビン増加31.3%(40/128例)、筋肉痛24.2%(31/128例)、血中ALP増加19.5%(25/128例)、貧血19.5%(25/128例)、血中クレアチニン増加14.1%(18/128例)、発疹13.3%(17/128例)、味覚不全10.2%(13/128例)であった19)。
無病生存期間中央値(月)[95%信頼区間]
化学療法群
Ⅱ/ⅢA期集団
未達[推定不能-推定不能](N=116)
44.4[27.8-推定不能](N=115)
0.24[95%信頼区間:0.13-0.45]p<0.0001注6)注7)
ITT集団
未達[推定不能-推定不能](N=130)
41.3[28.5-推定不能](N=127)
0.24[95%信頼区間:0.13-0.43]p<0.0001注6)注8)
注3)切除検体の病理診断においてAJCC/UICC病期分類(第7版)に基づく病理病期IB(腫瘍径4cm以上)、Ⅱ、又はⅢAに該当する患者を対象とした。注4)本剤は1回600mgを1日2回、最大24カ月間連日経口投与した。注5)過去5年以内の抗悪性腫瘍剤による治療歴のない患者が組み入れられた。注6)Ⅱ/ⅢA期集団における無病生存期間の解析において統計学的な有意差が認められた場合、ITT集団における無病生存期間について仮説検定を実施することとされた。注7)層別Log-rank検定、有意水準両側 0.0118注8)層別Log-rank検定,有意水準両側 0.0077
6歳以上の再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫患者10例を対象に、本剤を体重35kg以上の患者には1回300mg、体重35kg未満の患者には1回150mgをそれぞれ1日2回連日経口投与した。主要評価項目である中央判定委員会による奏効率は80.0%(両側90%信頼区間:56.2~95.9%)注9)であった20)。なお、事前に設定された閾値は50%であった。副作用発現頻度は、100.0%(10/10例)であった。主な副作用は、斑状丘疹状皮疹40.0%(4/10例)、上気道感染、気管支炎、血中Al-P増加各30.0%(3/10例)であった。注9)逆正弦変換に基づく方法で算出した信頼区間。一方、二項分布に基づく正確な方法(Clopper-Pearson法)で算出した90%信頼区間は49.3%~96.3%であった。
* ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌及び未分化大細胞リンパ腫では、ALKチロシンキナーゼ活性が異常に亢進しており、癌化及び腫瘍増殖に関与している。アレクチニブは、ALKチロシンキナーゼ活性を阻害することにより、ALK融合遺伝子陽性の腫瘍細胞の増殖を抑制する21)。
アレクチニブ及び主要代謝物(M-4)は、ALK融合遺伝子陽性のヒト非小細胞肺癌由来NCI-H2228細胞株の細胞増殖を抑制した12)。また、アレクチニブは、NCI-H2228細胞株を皮下移植した重症複合型免疫不全マウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した21)。
アレクチニブ塩酸塩(Alectinib Hydrochloride)(JAN)
9-Ethyl-6,6-dimethyl-8-[4-(morpholin-4-yl)piperidin-1-yl]-11-oxo-6,11-dihydro-5H-benzo[b]carbazole-3-carbonitrile monohydrochloride
C30H34N4O2・HCl
519.08
白色~黄赤みの白色の粉末又は塊のある粉末である。2,2,2-トリフルオロエタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水、アセトニトリル及びアセトンにはほとんど溶けない。
約302℃(分解)
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
28カプセル(PTP14カプセル×2)
1) 遺伝毒性試験(2014年7月4日承認、CTD 2.6.6.4)
2) Hida T, et al.Cancer Sci.2016;107:1642-6.
3) **日本人患者におけるintensive PK評価(2024年8月承認、CTD 2.7.2.2.2.1.3.1)
4) **Morcos PN, et.al. Clin Pharmacol Drug Dev. 2017;6(4):388-97
5) *AF-001JP試験の薬物動態の成績(2014年7月4日承認、CTD 2.7.2.2.2.1)
6) 食事の影響(2014年7月4日承認、CTD 2.7.1.2.1)
7) Morcos PN, et al. Xenobiotica. 2017;47:217-29.
8) In vitro血漿蛋白結合(2014年7月4日承認、CTD 2.7.2.2.1.1)
9) In vitro血球移行(2014年7月4日承認、CTD 2.7.2.2.1.2)
10) 組織分布(2014年7月4日承認、CTD 2.6.4.4.1)
11) ヒト推定代謝経路(2014年7月4日承認、CTD 2.7.2.2.1.3)
12) ヒト主要代謝物のALKに対する阻害活性(2014年7月4日承認、CTD 2.6.2.2.3)
13) Morcos PN, et al. J Clin Pharmacol. 2018;58:1618-28.
14) *ALC-ALCL試験の薬物動態の成績(2020年2月21日承認、CTD 2.7.2.2.2)
15) Morcos PN, et al. Clin Pharmacol Drug Dev. 2017;6:280-91.
16) 薬物動態学的薬物相互作用(2014年7月4日承認、CTD2.6.4.7)
17) Seto T, et al. Lancet Oncol. 2013;14:590-8.
18) Hida T, et al. Lancet. 2017;390:29-39.
19) **BO40336試験の有効性及び安全性の成績(2024年8月承認、CTD 2.5.4.3、2.5.5.3)
20) ALC-ALCL試験の有効性の成績(2020年2月21日承認、CTD 2.5.4.3)
21) Sakamoto H, et al. Cancer Cell. 2011;19:679-90.
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