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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
再発又は難治性の濾胞性リンパ腫
通常、成人にはモスネツズマブ(遺伝子組換え)として、21日間を1サイクルとし、1サイクル目は1日目に1mg、8日目に2mg、15日目に60mg、2サイクル目は1日目に60mg、3サイクル目以降は1日目に30mgを8サイクルまで点滴静注する。8サイクル終了時に、完全奏効が得られた患者は投与を終了し、また、病勢安定又は部分奏効が得られた患者は、計17サイクルまで投与を継続する。
投与時期
投与速度
1サイクル目
1日目
4時間以上かけて投与すること。
8日目
15日目
2サイクル目以降
1サイクル目の忍容性が良好だった場合、投与時間を2時間まで短縮することができる。
副作用
程度注)
発現時の対応
次回の投与
サイトカイン放出症候群
Grade1
投与を中断し、適切な処置を行うこと。症状が回復した場合は、中断時の投与速度で投与を再開することができる。投与再開後に症状が再発した場合は、投与を中断し、再開しないこと。
症状が回復してから72時間以上経過していることを確認し、投与すること。
Grade2
投与を中断し、適切な処置を行うこと。症状が回復した場合は、中断時の半分以下の投与速度で投与を再開することができる。投与再開後に症状が再発した場合は、投与を中断し、再開しないこと。
症状が回復してから72時間以上経過していることを確認し、投与すること。前回投与時の半分以下の投与速度とすることを検討する。
Grade3
投与を中断し、適切な処置を行うこと。再開はしないこと。
症状が回復してから72時間以上経過していることを確認し、投与すること。前回投与時の半分以下の投与速度とし、入院にて行うことを検討する。
Grade3(再発)
本剤の投与を中止すること。
Grade4
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群
投与を中断し、適切な処置を行うこと。Grade1まで回復した場合は、回復から72時間以上経過していることを確認し、投与を再開することができる。
症状が回復してから72時間以上経過していることを確認し、投与すること。Grade3の症状が7日を超えて継続する場合は、本剤の投与中止を検討すること。
血小板減少
50,000/mm3未満
50,000/mm3以上になるまで休薬する。
好中球減少
1,000/mm3未満
1,000/mm3以上になるまで休薬する。
注)Gradeは米国移植細胞治療学会(ASTCT)コンセンサス1)に準じる。
前回投与日・投与量
前回投与日からの期間注1)
投与方法
1日目1mg
2週間以上
1サイクル目1日目として、1mgで投与を再開すること。
8日目2mg
2週間以上6週間未満
1サイクル目8日目として、2mgで投与を再開すること。
6週間以上
1サイクル目として、1日目に1mg、8日目に2mg、15日目に60mgで投与を再開すること。
15日目60mg
2サイクル目として、1日目に1mg、8日目に2mg、15日目に60mgで投与を再開すること。3サイクル目以降は、1日目に30mgを投与すること。
2サイクル目60mg
3サイクル目として、1日目に1mg、8日目に2mg、15日目に30mgで投与を再開すること注2)。4サイクル目以降は、1日目に30mgを投与すること。
3サイクル目以降30mg
1日目に1mg、8日目に2mg、15日目に30mgで投与を再開し注2)、その後は1日目に30mgを投与すること。
注1)前回投与日からの期間が上記より短い場合は、予定されていた用量で投与を再開する。注2)1、8、15日目については、本剤投与の60分前に、副腎皮質ホルモン剤を前投与すること。
免疫抑制作用により感染症を悪化又は再発させるおそれがある。,
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後3カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を用いた生殖発生毒性試験は実施されていない。本剤は母体のT細胞活性化及びサイトカイン放出を引き起こすことにより妊娠維持を妨げる可能性がある。また、ヒトIgGは胎盤関門を通過することが知られている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトでの乳汁中移行に関するデータはないが、ヒトIgGは母乳中に移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
治療域の狭いCYP基質
これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、本剤の投与開始から初回の30mg(3サイクル目1日目)投与前まで、並びにサイトカイン放出症候群発現時及び発現後一定期間は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
本剤の投与によりサイトカインが放出され、CYPが抑制されることにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
生ワクチン又は弱毒生ワクチン
接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行う。
本剤のBリンパ球傷害作用により発病するおそれがある。
異常が認められた場合は、製造販売業者が提供するサイトカイン放出症候群管理ガイダンス等に従い、本剤の投与を中断又は中止し、副腎皮質ホルモン剤、トシリズマブ(遺伝子組換え)の投与等の適切な処置を行うこと。また、サイトカイン放出症候群の症状が非定型的又は持続的である場合は、血球貪食性リンパ組織球症を考慮すること。血球貪食性リンパ組織球症があらわれることがあり、死亡に至った例が報告されている。血球貪食性リンパ組織球症が認められた場合は本剤の投与を中断又は中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。,,,
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(0.9%)、神経毒性(頻度不明)、脳症(頻度不明)等があらわれることがある。異常が認められた場合は、製造販売業者が提供する免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群管理ガイダンス等に従い、本剤の投与を中断又は中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。,,
肺炎(2.8%)、菌血症(頻度不明)、敗血症性ショック(0.9%)等、日和見感染を含む感染症があらわれることがある。,
胸水貯留、病変部位での局所的な痛みや腫脹、腫瘍の炎症等を含む腫瘍フレアがあらわれることがある。
異常が認められた場合は本剤の投与を中断又は中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。,
好中球減少(23.9%)、血小板減少(4.6%)、貧血(4.6%)、発熱性好中球減少症(頻度不明)等があらわれることがある。
10%以上
3%以上10%未満
3%未満
皮膚
発疹(25.7%)、そう痒症
紅斑、皮膚乾燥、皮膚剥脱、多汗症
蕁麻疹、潮紅
肝臓
アラニンアミノトランスフェラーゼ増加
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加
肝機能異常、血中ビリルビン増加
消化器
悪心
下痢
口内炎、腹痛
呼吸器
咳嗽、呼吸困難
精神神経系
頭痛
末梢性ニューロパチー、浮動性めまい
錯乱状態、不眠症
代謝
低リン血症
低カリウム血症、低マグネシウム血症
食欲減退
その他
発熱、疲労
悪寒、関節痛、筋骨格痛、浮腫、infusion reaction
腫脹
投与量
抜き取り量
希釈後の総液量
1mg
1mL
50mL又は100mL
2mg
2mL
60mg
60mL
250mL
2サイクル目
3サイクル目以降
30mg
30mL
100mL又は250mL
臨床試験において、モスネツズマブに対する抗体の産生が報告されている2)。
再発又は難治性の非ホジキンリンパ腫患者に本剤0.2~2.8mgを静脈内投与したとき(初回投与時)注1)のモスネツズマブの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった3)(外国人データ)。
用量注1)(mg)
例数
Tmax(day)
Cmax(μg/mL)
AUC0-21(μg・day/mL)
0.2
1
0.319
0.0323
0.0604
0.4
3
0.192(0.181-0.200)
0.109±0.0440
0.447±0.0964
0.8
4
0.177(0.169-0.181)
0.171±0.0396
0.818±0.329
1.2
7
0.174(0.169-0.178)
0.385±0.343
1.85±2.18
1.6
6
0.180(0.170-0.246)
0.258±0.114
1.04±0.586
2.0
1.08(0.172-1.11)
0.282±0.141
1.56±0.602
2.8
8
0.217(0.168-0.441)
0.402±0.210
1.99±0.913
平均値±標準偏差。ただし、Tmaxは中央値(最小値-最大値)、例数が1例の場合は個別値。
21日間を1サイクルとし、日本人の再発又は難治性の非ホジキンリンパ腫患者に本剤を1サイクル目は1日目に0.4~1.0mg、8日目に1.0~2.0mg、15日目に2.8~60mg、2サイクル目は1日目に2.8~60mg、3サイクル目以降は1日目に2.8~30mg静脈内投与したとき注1)のモスネツズマブの血清中濃度推移及び1サイクル目の21日間の薬物動態パラメータは以下のとおりであった4)。また、母集団薬物動態解析に基づき、定常状態における終末相の半減期は16.1日と推定された5)(外国人データ)。
用量注1)注2)(mg)
0.4/1.0/2.8
14.3(14.3-16.2)
0.898±0.203
4.37±0.399
0.8/2.0/6.0
3注3)
14.2(14.2-14.2)
1.87±0.287
7.78
1.0/2.0/13.5
14.2(14.2-14.3)
3.88±1.16
15.0±3.97
1.0/2.0/27.0
5
10.3±2.41
33.4±8.42
1.0/2.0/60.0/30.0
14.3(14.2-15.2)
23.9±5.33
72.8±18.0
平均値±標準偏差。ただし、Tmaxは中央値(最小値-最大値)。
注1)本剤の承認された用法及び用量は以下のとおりである。通常、成人にはモスネツズマブ(遺伝子組換え)として、21日間を1サイクルとし、1サイクル目は1日目に1mg、8日目に2mg、15日目に60mg、2サイクル目は1日目に60mg、3サイクル目以降は1日目に30mgを8サイクルまで点滴静注する。8サイクル終了時に、完全奏効が得られた患者は投与を終了し、また、病勢安定又は部分奏効が得られた患者は、計17サイクルまで投与を継続する。注2)用量については、1サイクル目の1日目/1サイクル目の8日目/1サイクル目の15日目及び2サイクル目以降の1日目の用量を示す。ただし、1.0/2.0/60.0/30.0mgは1サイクル目の1日目/1サイクル目の8日目/1サイクル目の15日目及び2サイクル目の1日目/3サイクル目以降の1日目の用量を示す。注3)AUC0-21については、1例の個別値を示す。
生理学的薬物速度論モデルによるシミュレーションにおいて、本剤の併用によりミダゾラム(CYP3A基質)の血中濃度が上昇する可能性が示唆された6)。
再発又は難治性の濾胞性リンパ腫患者90例注1)を対象に、本剤の単剤投与注2)の有効性及び安全性を検討した。主要評価項目である独立評価機関評価による完全奏効割合は57.8%(95%信頼区間注3):46.9、68.1)であった(2021年3月15日データカットオフ)。本剤を投与された90例中83例(92.2%)に副作用が認められた。主な副作用は、サイトカイン放出症候群45.6%(41/90例)、発熱18.9%(17/90例)、疲労17.8%(16/90例)、そう痒症16.7%(15/90例)、好中球減少及び低リン血症15.6%(14/90例)であった7)。,
コホート患者数
B11 FL RP2D90例
完全奏効(完全奏効割合[95%信頼区間注3)])
52例(57.8%[46.9, 68.1])
部分奏効
19例(21.1%)
病勢安定
8例(8.9%)
病勢進行
9例(10.0%)
測定不能
0
欠測又は未実施
2例(2.2%)
再発又は難治性の濾胞性リンパ腫患者19例注1)を対象に、本剤の単剤投与注2)の有効性及び安全性を検討した。主要評価項目である独立評価機関評価による完全奏効割合は68.4%(90%信頼区間注3):47.0、85.3)であった(2023年10月13日データカットオフ)。本剤を投与された19例中18例(94.7%)に副作用が認められた。主な副作用は、リンパ球数減少68.4%(13/19例)、サイトカイン放出症候群47.4%(9/19例)、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加31.6%(6/19例)、好中球数減少及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 各26.3%(5/19例)、注入に伴う反応21.1%(4/19例)であった9)。,
拡大コホート19例
完全奏効(完全奏効割合[90%信頼区間注3)])
13例(68.4%[47.0, 85.3])
2例(10.5%)
注1)抗CD20モノクローナル抗体製剤を含む2レジメン以上の全身性リンパ腫治療による治療歴を有する患者。なお、組織学的にCD20陽性でGrade1-3Aの濾胞性リンパ腫であることが確認されていることが組入要件であった。注2)21日間を1サイクルとし、1サイクル目は1日目に1mg、8日目に2mg、15日目に60mg、2サイクル目は1日目に60mg、3サイクル目以降は1日目に30mgを静脈内投与した。サイクル8時点で完全奏効が得られた患者は投与を終了した。サイクル8時点で病勢安定又は部分奏効が得られた患者は、許容できない毒性又は病勢進行が認められない場合、最大でサイクル17まで投与を継続した。注3)Clopper-Pearson法により算出。
モスネツズマブは、CD3及びCD20に対する二重特異性モノクローナル抗体である。モスネツズマブはT細胞に発現するCD3及びB細胞性腫瘍に発現するCD20に結合することで、T細胞を活性化しCD20陽性の腫瘍細胞を傷害すると考えられる10)。
モスネツズマブは、ヒト末梢血単核球において、B細胞傷害作用を示した(in vitro)。モスネツズマブは、ヒトCD20及びヒトCD3を遺伝子導入したマウス、並びにカニクイザルにおいて、B細胞傷害作用を示した(in vivo)10)。
モスネツズマブ(遺伝子組換え)(Mosunetuzumab(Genetical Recombination))(JAN)
C6515H10031N1725O2025S43
約146,000
452個のアミノ酸残基からなる抗CD20-H鎖(γ1鎖)1本、213個のアミノ酸残基からなる抗CD20-L鎖(κ鎖)1本、449個のアミノ酸残基からなる抗CD3ε-H鎖(γ1鎖)1本及び219個のアミノ酸残基からなる抗CD3ε-L鎖(κ鎖)1本で構成されるタンパク質である。
外箱開封後は遮光して保存すること。
1mL×1バイアル
30mL×1バイアル
1) Lee D. W, et al.:Biol Blood Marrow Transplant. 2019;25:625-638.
2) 免疫原性(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.4.9)
3) 海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(GO29781試験)(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.2.3.2)
4) 国内第Ⅰ相試験(JO40295試験)(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.2.3.1)
5) 母集団薬物動態解析(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.3.1)
6) 薬物間相互作用(2024年12月27日承認、CTD2.7.2.4.10)
7) 海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(GO29781試験)(2024年12月27日承認、CTD2.7.3.3.2.1-2、2.7.4.2.1.1)
8) 社内資料:海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(GO29781試験)
9) 国内第Ⅰ相試験(JO40295試験)(2024年12月27日承認、CTD2.7.3.3.2.1-2、2.7.4.2.1.1)
10) 効力を裏付ける試験(2024年12月27日承認、CTD2.6.2.2)
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