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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
通常、成人にはモスネツズマブ(遺伝子組換え)として、21日間を1サイクルとし、1サイクル目は1日目に5mg、8日目及び15日目に45mg、2サイクル目以降は1日目に45mgを8サイクルまで皮下投与する。8サイクル終了時に、完全奏効が得られた患者は投与を終了し、また、病勢安定又は部分奏効が得られた患者は、計17サイクルまで投与を継続する。
ポラツズマブ ベドチン(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはモスネツズマブ(遺伝子組換え)として、21日間を1サイクルとし、1サイクル目は1日目に5mg、8日目及び15日目に45mg、2サイクル目以降は1日目に45mgを8サイクルまで皮下投与する。
前回投与日・投与量
前回投与日からの期間注1)
投与方法
1サイクル目
1日目5mg
2週間を超える
1サイクル目1日目として、1日目に5mg、8日目及び15日目に45mgで投与を再開すること注2)。2サイクル目以降は、1日目に45mgを投与すること。
8日目45mg
6週間以上
1サイクル目8日目として、8日目に5mg、15日目に45mgで投与を再開すること注2)。2サイクル目以降は、1日目に45mgを投与すること。
15日目45mg
2サイクル目1日目として、1日目に5mg、8日目に45mgで投与を再開すること注2、3)。3サイクル目以降は、1日目に45mgを投与すること。
2サイクル目以降45mg
1日目に5mg、8日目に45mgで投与を再開し注2、3)、その後は1日目に45mgを投与すること。
注1)前回投与日からの期間が上記より短い場合は、予定されていた用量で投与を再開する。注2)本剤の投与前に、副腎皮質ホルモン剤を投与すること。注3)投与再開後の最初のサイクルの15日目は、投与しないこと。
副作用
程度注4)
処置
サイトカイン放出症候群
Grade1
次回投与までに症状が回復していることを確認すること。
Grade2
次回投与までに症状が回復してから72時間以上経過していることを確認すること。
Grade3
次回投与までに症状が回復してから72時間以上経過していることを確認すること。次回投与は5mgとし、入院にて行うことを検討する。
Grade3(再発)
本剤の投与を中止すること。
Grade4
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群
次回投与までに症状が回復してから72時間以上経過していることを確認すること。Grade3の症状が7日を超えて継続する場合は、本剤の投与中止を検討すること。
血小板減少
50,000/mm3未満
50,000/mm3以上になるまで休薬を検討すること。
好中球減少
1,000/mm3未満
1,000/mm3以上になるまで休薬を検討すること。
注4)Gradeは米国移植細胞治療学会(ASTCT)コンセンサス1)に準じる。
75,000/mm3以上になるまで休薬を検討すること。
免疫抑制作用により感染症を悪化又は再発させるおそれがある。,
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後3カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を用いた生殖発生毒性試験は実施されていない。本剤は母体のT細胞活性化及びサイトカイン放出を引き起こすことにより妊娠維持を妨げる可能性がある。また、ヒトIgGは胎盤関門を通過することが知られている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトでの乳汁中移行に関するデータはないが、ヒトIgGは母乳中に移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
治療域の狭いCYP基質
これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、本剤の投与開始から3サイクル目1日目の投与前まで、並びにサイトカイン放出症候群発現時及び発現後一定期間は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
本剤の投与によりサイトカインが放出され、CYPが抑制されることにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
生ワクチン又は弱毒生ワクチン
接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行う。
本剤のBリンパ球傷害作用により発病するおそれがある。
異常が認められた場合は、製造販売業者が提供するサイトカイン放出症候群管理ガイダンス等に従い、本剤を休薬又は中止し、副腎皮質ホルモン剤、トシリズマブ(遺伝子組換え)の投与等の適切な処置を行うこと。また、サイトカイン放出症候群の症状が非定型的又は持続的である場合は、血球貪食性リンパ組織球症を考慮すること。血球貪食性リンパ組織球症があらわれることがあり、死亡に至った例が報告されている。血球貪食性リンパ組織球症が認められた場合は本剤を休薬又は中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。,,,
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(頻度不明)、神経毒性(頻度不明)、脳症(頻度不明)等があらわれることがある。異常が認められた場合は、製造販売業者が提供する免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群管理ガイダンス等に従い、本剤を休薬又は中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。,,
肺炎(5.8%)、菌血症(頻度不明)、敗血症性ショック(頻度不明)等、日和見感染を含む感染症があらわれることがある。,
胸水貯留、病変部位での局所的な痛みや腫脹、腫瘍の炎症等を含む腫瘍フレアがあらわれることがある。
異常が認められた場合は本剤を休薬又は中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。,
好中球減少(32.8%)、貧血(13.5%)、血小板減少(9.1%)、発熱性好中球減少症(1.5%)等があらわれることがある。
10%以上
5%以上10%未満
5%未満
*皮膚
発疹
皮膚剥脱、そう痒症、皮膚乾燥
紅斑
*肝臓
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加
*消化器
下痢、悪心、便秘
嘔吐、腹痛
*呼吸器
咳嗽、肺臓炎、呼吸困難
*精神神経系
末梢性ニューロパチー
頭痛
錯感覚、浮動性めまい
*代謝
食欲減退、低カリウム血症、低マグネシウム血症、低リン血症
*その他
注射部位反応(59.5%)、疲労
発熱
Infusion reaction、悪寒、C-反応性蛋白増加、筋肉痛、関節痛、血清フェリチン増加、背部痛、四肢痛、低血圧
臨床試験において、モスネツズマブに対する抗体の産生が報告されている2)。
再発又は難治性の非ホジキンリンパ腫患者に本剤1.6~20mgを皮下投与したとき(初回投与時)注1)のモスネツズマブの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった3)(外国人データ)。
コホート
用量注1)(mg)
例数
Tmax(day)
Cmax(μg/mL)
AUC0-21(μg・day/mL)
用量漸増
1.6
6
2.97(2.85-13.97)
0.0846±0.0438
1.17±0.530
2.4
3
3.00(2.98-13.96)
0.0951±0.0324
1.47±0.409
3.6
2.94(2.87-13.94)
0.166±0.0838
2.80±1.38
7.2
4
2.45(1.97-13.85)
0.221±0.148
3.40±2.42
13.5
2.98(2.94-6.87)
0.565±0.258
8.92±2.84
20
7
3.01(2.08-7.15)
0.963±0.295
14.4±4.52
用量拡大
21
6.01(1.99-21.77)
0.967±0.371
12.8±5.56
平均値±標準偏差。ただし、Tmaxは中央値(最小値-最大値)。
21日間を1サイクルとし、日本人の3L+R/R FL患者に本剤を1サイクル目は1日目に5mg、8日目及び15日目に45mg、2サイクル目以降は1日目に45mg皮下投与したときのモスネツズマブの血清中濃度推移及び1サイクル目の21日間の薬物動態パラメータは以下のとおりであった4)。また、母集団薬物動態解析に基づき、定常状態における終末相の半減期は16.8日と推定された5)(外国人データ)。
用量注3)(mg)
AUC0-21(μg・day /mL)
5/45/45
18.5(15.9-23.0)
8.64±2.30
78.5±22.7
注1)本剤の承認された用法及び用量は以下のとおりである。
ポラツズマブ ベドチン(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはモスネツズマブ(遺伝子組換え)として、21日間を1サイクルとし、1サイクル目は1日目に5mg、8日目及び15日目に45mg、2サイクル目以降は1日目に45mgを8サイクルまで皮下投与する。注2)用量□1.6mg~▲20mgは用量漸増コホート、◇20mgは用量拡大コホートを示す。注3)用量については、1サイクル目の1日目/1サイクル目の8日目/1サイクル目の15日目及び2サイクル目以降の1日目の用量を示す。
母集団薬物動態解析に基づき、本剤のバイオアベイラビリティは0.896と推定された5)(外国人データ)。
生理学的薬物速度論モデルによるシミュレーションにおいて、モスネツズマブの静脈内投与との併用によりミダゾラム(CYP3A基質)の血中濃度が上昇する可能性が示唆された6)。
再発又は難治性の濾胞性リンパ腫患者94例注1)を対象に、本剤の単剤投与注2)の有効性及び安全性等を検討した。主要評価項目とされた投与0日後から84日後までの濃度-時間曲線下面積(AUC0-84d)及び第3サイクルの血清中トラフ濃度(Ctrough, C3)について、モスネツズマブ(遺伝子組換え)静脈内投与製剤注3)に対する本剤のAUC0-84d及びCtrough, C3の幾何平均比(90%信頼区間)は、それぞれ1.06(0.92、1.21)及び1.39(1.20、1.61)であり、いずれも90%信頼区間の下限値は非劣性マージン(0.8)を上回った3)。副次的評価項目である独立評価機関評価による完全奏効割合は58.5%(95%信頼区間:47.9、68.6)であった。本剤を投与された94例中86例(91.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、注射部位反応が60.6%(57/94例)、サイトカイン放出症候群が30.9%(29/94例)、疲労が18.1%(17/94例)であった7)。
コホート患者数
F2 FL RP2D94例
完全奏効(完全奏効割合[95%信頼区間注4)])
55例(58.5%[47.9, 68.6])
部分奏効
15例(16.0%)
病勢安定
13例(13.8%)
病勢進行
7例(7.4%)
測定不能
0
欠測又は未実施
4例(4.3%)
再発又は難治性の濾胞性リンパ腫患者5例注1)を対象に、本剤の単剤投与注2)の有効性及び安全性を検討した。主要評価項目である独立評価機関評価による完全奏効割合は100%(95%信頼区間:47.8、100)であった。本剤を投与された5例中5例(100%)に副作用が認められた。主な副作用は、注射部位反応が100%(5/5例)、発熱、発疹及び注入に伴う反応が各40.0%(2/5例)、サイトカイン放出症候群が20.0%(1/5例)であった9)。
3L+FL SCコホート5例
5例(100%[47.8, 100])
自家造血幹細胞移植の適応とならない再発又は難治性のアグレッシブ非ホジキンリンパ腫患者208例注5)(日本人16例を含む)を対象に、本剤とポラツズマブ ベドチン(遺伝子組換え)(Pola)との併用療法注6)の有効性及び安全性をリツキシマブ(遺伝子組換え)、ゲムシタビン塩酸塩及びオキサリプラチンの併用(R-GemOx)療法(国内未承認)と比較する第Ⅲ相ランダム化非盲検試験を実施した。ランダム化された最初の178例(日本人13例を含む)を対象とした本試験の中間解析において、主要評価項目の一つである独立評価委員会評価による奏効割合[95%信頼区間]について、本剤+Pola群で69.7%[60.7、77.8]、R-GemOx群で44.1%[31.2、57.6]であった(群間差[97.5%信頼区間]:25.7%[7.4、43.9]、2024年4月19日データカットオフ)。本剤とPolaとの併用療法を受けた135例中126例(93.3%)に副作用が認められた。主な副作用は、注射部位反応が51.9%(70/135例)、好中球減少症が31.9%(43/135例)、サイトカイン放出症候群が25.9%(35/135例)であった11)(2025年2月17日データカットオフ)。
投与群患者数
本剤+Pola群n=119
R-GemOx群n=59
奏効(奏効割合[95%信頼区間注4)])
83例(69.7%[60.7, 77.8])
26例(44.1%[31.2, 57.6])
完全奏効
59例(49.6%)
17例(28.8%)
24例(20.2%)
9例(15.3%)
13例(10.9%)
10例(16.9%)
17例(14.3%)
18例(30.5%)
1例(1.7%)
6例(5.0%)
4例(6.8%)
注1)抗CD20モノクローナル抗体製剤を含む2レジメン以上の全身性リンパ腫治療による治療歴を有する患者。なお、組織学的にCD20陽性でGrade1~3Aの濾胞性リンパ腫であることが確認されていることが組入れ要件であった。注2)21日間を1サイクルとし、1サイクル目は1日目に5mg、8日目及び15日目に45mg、2サイクル目以降は1日目に45mgを皮下投与した。サイクル8時点で完全奏効が得られた患者は投与を終了した。サイクル8時点で病勢安定又は部分奏効が得られた患者は、許容できない毒性又は病勢進行が認められない場合、最大でサイクル17まで投与を継続した。注3)用量拡大コホートのB11 FL RP2D コホート。21日間を1サイクルとし、1サイクル目は1日目に1mg、8日目に2mg、15日目に60mg、2サイクル目は1日目に60mg、3サイクル目以降は1日目に30mgを静脈内投与した。サイクル8時点で完全奏効が得られた患者は投与を終了した。サイクル8時点で病勢安定又は部分奏効が得られた患者は、許容できない毒性又は病勢進行が認められない場合、最大でサイクル17まで投与を継続した。注4)Clopper-Pearson法により算出。注5)1レジメン以上の全身性リンパ腫治療による治療歴を有する患者。なお、組織学的にCD20陽性でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫、高悪性度B細胞性リンパ腫、形質転換濾胞性リンパ腫又は濾胞性リンパ腫Grade 3Bのいずれかであることが確認されていることが組入要件であった。注6)21日間を1サイクルとし、本剤は1サイクル目の1日目に5mg、8日目及び15日目に45mg、2サイクル目以降は1日目に45mgを8サイクルまで皮下投与した。Polaは1~6サイクル目の1日目に1.8mg/kgを静脈内投与した。
モスネツズマブは、CD3及びCD20に対する二重特異性モノクローナル抗体である。モスネツズマブはT細胞に発現するCD3及びB細胞性腫瘍に発現するCD20に結合することで、T細胞を活性化しCD20陽性の腫瘍細胞を傷害すると考えられる12)。
モスネツズマブは、ヒト末梢血単核球において、B細胞傷害作用を示した(in vitro)。モスネツズマブは、ヒトCD20及びヒトCD3を遺伝子導入したマウス、並びにカニクイザルにおいて、B細胞傷害作用を示した(in vivo)12)。
モスネツズマブとポラツズマブ ベドチンとの併用により、各薬剤単独と比較して、ヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫由来WSU-DLCL2細胞株を皮下移植し、ヒト末梢血単核球を腹腔内に移植したインターロイキン2受容体γ鎖が完全欠損した非肥満型糖尿病/重症複合型免疫不全マウスにおける腫瘍増殖抑制作用が増強した(in vivo)13)。
モスネツズマブ(遺伝子組換え)(Mosunetuzumab(Genetical Recombination))(JAN)
C6515H10031N1725O2025S43
約146,000
452個のアミノ酸残基からなる抗CD20-H鎖(γ1鎖)1本、213個のアミノ酸残基からなる抗CD20-L鎖(κ鎖)1本、449個のアミノ酸残基からなる抗CD3ε-H鎖(γ1鎖)1本及び219個のアミノ酸残基からなる抗CD3ε-L鎖(κ鎖)1本で構成されるタンパク質である。
外箱開封後は遮光して保存すること。
0.5mL×1バイアル
1mL×1バイアル
1) Lee D. W, et al.:Biol Blood Marrow Transplant. 2019;25:625-638.
2) 免疫原性(2025年12月22日承認、CTD2.7.2.4.9)
3) 海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(GO29781試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.2.2.3.2)
4) 国内第Ⅰ相試験(JO40295試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.2.2.3.1)
5) 母集団薬物動態解析(2025年12月22日承認、CTD2.7.2.3.2)
6) 薬物間相互作用(2025年12月22日承認、CTD2.7.2.4.10)
7) 海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(GO29781試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.6.2.1.2)
8) 海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(GO29781試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.6.1.2)
9) 国内第Ⅰ相試験(JO40295試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.6.2.1.1)
10) 国内第Ⅰ相試験(JO40295試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.6.1.1)
11) *社内資料:国際共同第Ⅲ相試験(GO43643試験)
12) 効力を裏付ける試験(2024年12月27日承認、ルンスミオ点滴静注1mg、同30mg CTD2.6.2.2)
13) *社内資料:効力を裏付ける試験
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