当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の投与により間質性肺炎、自殺企図があらわれることがあるので、患者に対し副作用発現の可能性について十分説明すること。
使用にあたっては、HCV-RNAが陽性であることを確認したうえで行う。通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回180μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
使用にあたっては、HBV-DNA量の測定等によりウイルスの増殖を確認したうえで行う。通常、成人にはペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)1回90μg(インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として)を週1回、皮下に投与する。なお、年齢、HBV-DNA量等に応じて、1回の投与量を180μgとすることができる。本剤の投与に際しては、患者の状態を考慮し、減量、中止等の適切な処置を行うこと。
検査項目
投与前値
好中球数
1,500/μL以上
血小板数
90,000/μL以上
ヘモグロビン量
10g/dL以上
数値
本剤
750/μL未満
90μgに減量
500/μL未満
中止
50,000/μL未満
25,000/μL未満
8.5g/dL未満
半量に減量
心機能が増悪することがある。,
脳出血があらわれることがある。,
症状が増悪することがある。,
中枢・精神神経障害が増悪することがある。,,,
重度の白血球減少、血小板減少を起こすことがあり、感染症や出血傾向を合併しやすい。,,,,
糖尿病[1型又は2型]が増悪又は発症しやすい。,,
定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。疾患が増悪又は顕性化することがある。,,
観察を十分に行うこと。ヘモグロビン減少や血小板減少等の副作用が発現しやすい。,,
重度の腎機能障害のある患者ではより重篤な障害に至ることがある。,,,
重度の肝機能障害のある患者ではより重篤な障害に至ることがある。,,
*妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠アカゲザルに対し、胎児期初期から中期にかけてインターフェロン アルファ-2a 100、500、2,500万IU/kg/日を投与したところ用量依存性の流産誘発作用がみられている。
授乳を避けさせること。
患者の状態を十分に観察しながら、慎重に投与すること。国内外で実施された臨床試験において、加齢に伴い重篤な副作用の発現頻度が高くなる傾向が認められている。
小柴胡湯(ツムラ小柴胡湯エキス、クラシエ小柴胡湯エキス、テイコク小柴胡湯エキス等)
間質性肺炎があらわれることがある。
機序は不明であるが、間質性肺炎の発現例には小柴胡湯との併用例が多い。
テオフィリンアンチピリン
左記の薬剤の血中濃度が高まることが報告されている。テオフィリンのAUCが約25%増加したとの報告がある。テオフィリンの血漿中濃度を測定し、テオフィリンの用量を調節すること。
肝チトクロムP450(CYP1A2)の活性を抑制し、肝臓での各種医薬品の代謝を抑制すると考えられている。
免疫抑制療法
移植患者(腎・骨髄移植等)における免疫抑制療法の効果が弱まることがある。
移植片に対する拒絶反応が誘発されると考えられている。
発熱、咳嗽、呼吸困難等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合は、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
抑うつ、自殺企図があらわれることがある。また、躁状態、攻撃的行動があらわれ、他害行為に至ることがある。不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、投与継続の可否について慎重に検討すること。また、これらの症状が認められた場合には、投与終了後も観察を継続することが望ましい。
血小板減少、貧血、腎不全を主徴とするTTP、HUSがあらわれることがある。
黄疸や著しいトランスアミナーゼ上昇[ALT≧500IU/L]を伴う肝機能障害があらわれた場合には速やかに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
自己免疫現象によると思われる症状・徴候[肝炎、溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、SLE、血管炎、フォークト・小柳・原田病、各種自己抗体の陽性化等]があらわれることがある。
易感染性となり、敗血症、肺炎があらわれることがある。
増悪又は発症することがあり、昏睡に至ることがある。
甲状腺機能亢進又は低下が増悪又は発症することがある。甲状腺機能の管理が難しい場合には、投与の中止を考慮すること。なお、甲状腺機能異常等で本剤中止後もなお処置の継続を必要とした症例が報告されている。
増悪又は発症することがある。
網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意すること。
5%以上
1%以上5%未満
1%未満
頻度不明
発熱及びインフルエンザ様症状
発熱(20.1%)、倦怠感(18.4%)、頭痛(14.5%)、関節痛
筋痛、悪寒
脱力
消化器
食欲減退、下痢・軟便
嘔気、腹痛、口内炎及び口腔内潰瘍形成、腹部不快感、便秘、嘔吐、味覚異常
口渇、歯肉出血、腹部膨満、歯痛、胃炎、口唇炎、消化不良、歯肉炎、歯周炎、舌炎、口内乾燥、嚥下障害
膵炎(腹痛、アミラーゼ上昇、リパーゼ上昇)
筋・骨格
背部痛、筋・骨格硬直、四肢痛
筋骨格痛、筋痙攣、頚部痛、筋脱力、骨痛、関節炎、関節硬直
筋炎
精神・神経系
睡眠障害(不眠症)
めまい、感覚減退、易刺激性、異常感覚
傾眠、気分変動、集中力低下、不安、末梢性ニューロパシー、記憶障害、知覚過敏、顔面神経障害、健忘、攻撃性、失神、振戦、神経過敏、性欲減退、嗜眠
悪夢
皮膚
脱毛症、そう痒症、発疹
湿疹、紅斑、蕁麻疹
皮膚乾燥、多汗、皮膚炎、皮下出血、白癬、皮脂欠乏性湿疹、中毒性皮疹、寝汗、光線過敏症
血液
血小板数減少(28.6%)、好中球数減少(28.0%)、白血球数減少(21.1%)、リンパ球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、赤血球数減少
貧血、リンパ球数増加、好酸球数増加
PTT延長
循環器
動悸
高血圧、胸痛、潮紅
肝臓
ALT上昇、AST上昇
γ-GTP上昇、LDH上昇
脂肪肝、Al-P上昇、ビリルビン上昇
胆管炎
腎臓
蛋白尿陽性
血尿陽性、頻尿、排尿障害、BUN上昇
呼吸器
咳嗽
咽喉頭痛、鼻・咽頭炎、鼻漏、鼻出血、咽頭不快感
喀痰、咽頭紅斑、くしゃみ、鼻閉、扁桃炎、嗄声
眼
網膜出血、網膜の微小循環障害注2)、眼の炎症(結膜炎等)、眼痛
眼精疲労、結膜充血、眼の異常感、眼そう痒症、眼乾燥、霧視
角膜潰瘍
その他
注射部位反応注3)
トリグリセライド上昇、感染症(細菌・真菌・ウイルス等)の誘発又は増悪、電解質異常(カルシウム、リン等)、熱感、体重減少、TSH上昇、浮腫・腫脹、CRP上昇、疲労、冷感、血糖上昇
疼痛、異常感、T4上昇・減少、T3上昇・減少、耳鳴、耳閉感、尿路感染、胸部不快感、血清総蛋白増加・減少、TSH減少、血中アルブミン減少、リンパ節症、月経異常、アレルギー性鼻炎、外耳炎、痔核、耳痛、難聴、中耳炎、無力症、勃起機能不全、慢性甲状腺炎、サルコイドーシス
国内臨床試験において、中和抗体の発現が4.1%にみられている。
健康成人男子36名に本剤90、180及び270μgを各投与群12名ずつ、単回皮下投与注1)した際の血清中濃度は、いずれの群も投与後約70時間で最高値に達し、その後、緩やかな一相性の消失を示した。消失半減期(t1/2)の平均値はそれぞれ40時間、33時間、43時間であった。Cmax、AUCinfは投与量に比例して増加し、初回投与時の体内動態は線形性を示すことが示唆された1)。
投与量(μg)
90n=11注2)
180n=11注2)
270注1)n=12
Tmax(hr)Cmax(ng/mL)t1/2(hr)AUCinf(ng・hr/mL)CL/F(mL/hr)
72.0±17.86.56±3.040.2±16.2注3)1000±455注3)126±102注3)
70.9±36.610.7±4.2732.5±31.21530±1110212±197
73.0±41.120.4±8.6842.8±27.73100±1500110±64.0
平均±標準偏差
注1)承認された用法・用量はC型慢性肝炎においては1回180μgを週1回皮下投与である。また、B型慢性活動性肝炎においては1回90μgを週1回皮下投与、年齢、HBV-DNA量等に応じて、1回180μgとすることができる。注2)定量限界以下あるいは定量限界付近で推移した被験者各1例は除外した。注3)消失相が算出できない被験者が1名いたため、n=10とした。
C型慢性肝炎患者90例に本剤90μg(33例)又は180μg(57例)を週1回24週間投与注4)した際、血清中濃度の蓄積率は、約2-3倍であり、4-8週間で定常状態に到達した2)。なお、B型慢性活動性肝炎患者の薬物動態は、C型慢性肝炎患者のものと同様であった3)。注4)承認された用法・用量は1回180μgを週1回皮下投与である。
雄ラットに[14C]PEG-IFN 1.3mg/kgを単回皮下投与した際、放射能は緩やかに各主要組織に分布し、腎臓、肺、脾臓、副腎、肝臓、骨髄が主であった。最も高い放射能濃度を示した組織は、皮膚(投与部位を含む)以外では腎臓であり、唯一血中を超える放射能濃度を示した。また、妊娠13日目のラットに[14C]PEG-IFN 6.5mg/kgを皮下投与後、放射能は緩やかに各組織中に分布したが、胎児の放射能濃度はわずかであった4)。
雄ラットに[14C]PEG-IFN 1.0mg/kgを単回皮下投与した際、投与後14日までに、尿中に35%、糞中に4.3%の放射能が排泄され、尿中排泄が主であった。尿中への排泄は投与初日から認められ、1日あたりの排泄は7%を超えることはなかったが、14日目においても1%以上の排泄が確認された5)。
授乳ラットに[14C]PEG-IFN 6.5mg/kgを単回皮下投与した際、母動物血清並びに乳汁中放射能濃度は、いずれも投与後48時間で最高濃度に達した後、ほぼ同様な推移で消失したが、血清中放射能と乳汁中放射能のAUC比較で乳汁中の放射能は血清中の約1/25と低かった6)。
腎機能障害者24名及び健康成人6名に本剤90μgを単回皮下投与して薬物動態を検討したところ、クレアチニン・クリアランスが20mL/minを超える患者では、健康成人と薬物動態パラメータは同様であった7)。ただし、透析患者に本剤45、90、135又は180μgを単回皮下投与注1)したところ、曝露量は用量比例的に増加し、135μg投与した時の曝露量は健康成人に180μg投与した場合と同様であった8)(外国人データ)。
*チトクロムP-450(CYP)分子種への影響について、酵素活性の良好な被験者を対象に、CYPにより特異的に代謝されるDapsone(CYP3A4)、Debrisoquine(CYP2D6)、Mephenytoin(CYP2C19)、Theophylline(CYP1A2)、Tolbutamide(CYP2C9)の薬物動態を、本剤180μgを週1回4週間投与する前と投与後で比較した。TheophyllineのCmaxに本剤の影響は認められなかったが、AUCinfは反復投与前と比べ約25%増加した。よって本剤は、CYP1A2で代謝される薬物の血中濃度を上昇させる可能性があるため、併用には注意が必要であることが示された。CYP1A2以外の代謝活性に本剤の影響は認められなかった9)(外国人データ)。
C型慢性肝炎患者に対するインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)9MIU週6回2週間以後週3回22週間投与を対照とした国内第Ⅱ相臨床試験において、投与終了後24週時のHCV-RNA陰性化率(ウイルス学的効果)は、PEG-IFN 180μg週1回48週間投与では36.1%(44/122)であった。副作用の発現頻度は、PEG-IFN 180μg投与群で98.3%(119/121例)、PEG-IFN 90μg投与群で96.5%(55/57例)であった。ジェノタイプ及びウイルス量別のウイルス学的効果及び主な副作用・臨床検査値異常発現率を投与量別に表に示した10)。
ジェノタイプ
ウイルス量
PEG-IFN180μg注1)
PEG-IFN90μg注2,3)
1b
≧100KIU/mL
15.5%(11/71)
12.5%(4/32)
<100KIU/mL
57.1%(4/7)
50.0%(3/6)
2a、2b
76.2%(16/21)
27.3%(3/11)
61.5%(8/13)
85.7%(6/7)
その他注4)
50.0%(5/10)
0%(0/3)
合計
36.1%(44/122)
27.1%(16/59)
注1)PEG-IFN 180μg週1回×48週間注2)PEG-IFN 90μg週1回×48週間注3)C型慢性肝炎において承認された用法・用量は1回180μgを週1回皮下投与である。注4)投与前ウイルス量が未測定の症例、ジェノタイプ不明、混合感染例を含む
副作用・臨床検査値異常
PEG-IFN180μg注1)(121例)
PEG-IFN90μg注2,3)(57例)
副作用
発熱倦怠感頭痛脱毛関節痛不眠症上腹部痛背部痛咳嗽筋痛咽喉痛注射部位紅斑
65%56%61%37%37%24%24%26%26%27%23%10%
49%54%53%30%25%26%18%21%21%11%21%23%
臨床検査値異常
好中球数減少血小板数減少白血球数減少リンパ球数減少トリグリセライド上昇ALT(GPT)上昇AST(GOT)上昇ヘモグロビン減少ヘマトクリット減少赤血球数減少
79%78%73%56%22%21%20%24%23%26%
68%56%47%40%14%25%25%16%16%16%
注5)PEG-IFN 90μg群又は180μg群のいずれかで発現率が20%以上の副作用及び臨床検査値異常を記載した。
HBe抗原陽性及び陰性のB型慢性活動性肝炎患者を対象として国内第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験を実施した。HBe抗原陽性のB型慢性活動性肝炎患者に対してはインターフェロン アルファ(NAMALWA)6MIU週3回24週間投与を対照に実施し、PEG-IFN 90μg又は180μgを週1回24週間又は48週間投与した。投与終了後24週時のHBeセロコンバージョン、HBV-DNA 5.0Log copies/mL未満の達成及びALT 40IU/L以下の達成の複合評価有効率は、PEG-IFN 24週間投与併合群(90μg 24週間投与群+180μg 24週間投与群)、PEG-IFN 48週間投与併合群(90μg 48週間投与群+180μg 48週間投与群)及びインターフェロン アルファ(NAMALWA)投与群で、それぞれ7.3%(6/82)、18.3%(15/82)及び7.0%(3/43)であった。PEG-IFN 48週間投与併合群とインターフェロン アルファ(NAMALWA)投与群との差(95%信頼区間)は11.3%(0.0-22.6)であり、下限値0.0は非劣性限界値の-7.0を上回り、非劣性が検証された。また、PEG-IFN 90μg、180μgの24週間投与及びPEG-IFN 90μg、180μgの48週間投与における複合評価有効率は、それぞれ4.9%(2/41)、9.8%(4/41)及び17.1%(7/41)、19.5%(8/41)であった11)。HBe抗原陽性のB型慢性活動性肝炎患者における副作用の発現頻度は、24週間のPEG-IFN 90μg投与群(41例)及び180μg投与群(41例)、48週間のPEG-IFN 90μg投与群(41例)及び180μg投与群(41例)、インターフェロン アルファ(NAMALWA)投与群(43例)で100%であった。主な副作用は、PEG-IFN投与群においては好中球数減少で、24週間のPEG-IFN 90μg投与群及び180μg投与群でそれぞれ68.3%(28/41例)及び95.1%(39/41例)、48週間のPEG-IFN 90μg投与群及び180μg投与群でそれぞれ92.7%(38/41例)及び87.8%(36/41例)、インターフェロン アルファ(NAMALWA)投与群においては発熱93.0%(40/43例)であった。
90μg24週間投与
180μg24週間投与
90μg48週間投与
180μg48週間投与
複合評価有効率
4.9%(2/41)
9.8%(4/41)
17.1%(7/41)
19.5%(8/41)
HBeセロコンバージョン率注6)
7.3%(3/41)
24.4%(10/41)
HBV-DNA<5.0Log copies/mL達成率
31.7%(13/41)
26.8%(11/41)
ALT≦40IU/L達成率
22.0%(9/41)
39.0%(16/41)
36.6%(15/41)
注6)HBe抗原の消失かつHBe抗体の出現率
HBe抗原陰性のB型慢性活動性肝炎患者におけるHBV-DNA 4.3Log copies/mL未満の達成率及びALT 40IU/L以下の達成率は、PEG-IFN 90μg週1回48週間投与を行った場合では、それぞれ37.5%(12/32例)及び68.8%(22/32例)であり、PEG-IFN 180μg週1回48週間投与を行った場合では、それぞれ37.9%(11/29例)及び65.5%(19/29例)であった11)。HBe抗原陰性のB型慢性活動性肝炎患者における副作用の発現頻度は、PEG-IFN 90μg投与群(32例)及び180μg投与群(29例)で100%であった。主な副作用は、好中球数減少で、PEG-IFN 90μg投与群78.1%(25/32例)、180μg投与群86.2%(25/29例)であった。
90μg 48週間投与
180μg 48週間投与
HBV-DNA<4.3Logcopies/mL達成率
37.5%(12/32)
37.9%(11/29)
68.8%(22/32)
65.5%(19/29)
in vitroでインターフェロンα受容体と結合し12)、DNA結合性の転写因子複合体(statダイマー、ISGF3複合体)の形成及びインターフェロン アルファ誘導性の遺伝子発現を誘導した13),14),15)。
HCV-RNAサブゲノムレプリコンアッセイにおいて、HCV-RNAレプリコンの複製を阻害した16)。また、水疱性口内炎ウイルス17)及び脳心筋炎ウイルス18)に対し、抗ウイルス作用を示した。in vitroにおいては、PEG-IFNの抗ウイルス作用は、インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)に比べて低下していた16),17),18)。HBV感染ヒト肝細胞キメラマウスに本剤を皮下投与したところ、HBV-DNA量の減少が観察された19)。
バーキットリンパ腫由来細胞(Daudi)、ヒト腎癌由来細胞(A-498等)、慢性骨髄性白血病由来細胞(K562)、黒色腫由来細胞(Hs294T等)及び神経膠芽細胞腫由来細胞(T98G)に対して細胞増殖抑制作用を示した20)。また、ヌードマウスに移植したヒト腎癌由来細胞(A-498、ACHN及びCaki-1)の増殖を抑制した。in vitroにおいては、PEG-IFNの腫瘍細胞増殖抑制作用は、インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)に比べて低下していたが20)、in vivoにおいては高い抗腫瘍効果が認められた。
ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)[Peginterferon Alfa-2a(Genetical Recombination)](JAN)
インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え):C860H1349N227O255S9
分枝ポリエチレングリコール:リジン分子のα及びεアミノ基にカルボニル基を介して分子量約20,000ダルトンのモノメトキシポリエチレングリコール鎖が1本ずつ結合したものからなる。
約60,000
インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え):分子量19,236.87
分枝ポリエチレングリコール:分子量約40,000
インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)のリジン残基の1箇所に、1分子の分枝ポリエチレングリコールが、アミド結合を介して共有結合している修飾蛋白質
1mL×1バイアル
1) 東純一, 他. 薬理と治療. 2003;31:945-58.
2) 国内第Ⅱ相臨床試験(JV15724)における薬物動態(2003年10月16日承認、申請資料概要ヘ.3-10)
3) *B型及びC型慢性肝炎患者の比較(2011年9月26日承認、申請資料概要2.7.2.3.2)
4) *ラット組織内放射能分布(2003年10月16日承認、申請資料概要ヘ.2-2-1)
5) *ラット尿糞中排泄(2003年10月16日承認、申請資料概要ヘ.2-4-1)
6) *ラット乳汁中移行(2003年10月16日承認、申請資料概要ヘ.2-4-2)
7) *腎機能障害による薬物動態への影響試験(NP15579)(2003年10月16日承認、申請資料概要ヘ.3-6)
8) *血液透析下にある腎不全患者の薬物動態への影響試験(NR16081)(2003年10月16日承認、申請資料概要ヘ.3-7)
9) *薬物間相互作用試験(NP15581)(2003年10月16日承認、申請資料概要ヘ.3-9)
10) *堺隆弘, 他. 医学と薬学. 2003;50:655-72.
11) *国内第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験(JV20015)(2011年9月26日承認、申請資料概要2.7.3.2.1)
12) *IFNα受容体(IFNAR)結合性(in vitro試験)(2003年10月16日承認、申請資料概要ホ.1-1)
13) *細胞内シグナル伝達性(in vitro試験)(2003年10月16日承認、申請資料概要ホ.1-2)
14) *6-16遺伝子の発現(in vitro試験)(2003年10月16日承認、申請資料概要ホ.1-3-1)
15) *DNAマイクロアレイによる遺伝子発現パターンの検討(in vitro試験)(2003年10月16日承認、申請資料概要ホ.1-3-2)
16) *HCV-RNAサブゲノムの複製に対する効果(in vitro試験)(2003年10月16日承認、申請資料概要ホ.1-4-1)
17) *水疱性口内炎ウイルス(VSV)に対する効果(in vitro試験)(2003年10月16日承認、申請資料概要ホ.1-4-2)
18) *脳心筋炎ウイルス(EMCV)に対する効果(in vitro試験)(2003年10月16日承認、申請資料概要ホ.1-4-3)
19) *HBV-DNAの複製に対する効果(in vivo試験)(2011年9月26日承認、申請資料概要2.6.2.2.1)
20) *細胞増殖抑制作用(in vitro試験)(2003年10月16日承認、申請資料概要ホ.1-5)
中外製薬株式会社 メディカルインフォメーション部
〒103-8324 東京都中央区日本橋室町2-1-1
電話:0120-189706Fax :0120-189705https://www.chugai-pharm.co.jp/
中外製薬株式会社
東京都中央区日本橋室町2-1-1
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.