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タチオン錠50mg/タチオン錠100mg/タチオン散20%

添付文書番号

3922001B2041_3_05

企業コード

450064

作成又は改訂年月

2024年9月改訂(第2版)
2023年8月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

873922

薬効分類名

グルタチオン製剤

承認等

タチオン錠50mg

販売名コード

YJコード

3922001F1098

販売名英語表記

Tathion Tablets 50mg

販売名ひらがな

たちおんじょう50mg

承認番号等

承認番号

14200AZZ05810000

販売開始年月

1968年1月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

タチオン錠100mg

販売名コード

YJコード

3922001F2248

販売名英語表記

Tathion Tablets 100mg

販売名ひらがな

たちおんじょう100mg

承認番号等

承認番号

14200AZZ06126000

販売開始年月

1968年1月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

タチオン散20%

販売名コード

YJコード

3922001B2041

販売名英語表記

Tathion Powder 20%

販売名ひらがな

たちおんさん20%

承認番号等

承認番号

21900AMX00063000

販売開始年月

1971年11月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

5年

一般的名称

内服用グルタチオン

3. 組成・性状

3.1 組成

タチオン錠50mg

有効成分1錠中
日局 グルタチオン   50mg
添加剤乳糖水和物、カルメロースカルシウム、ステアリン酸マグネシウム、硬化油、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、精製白糖、アラビアゴム末、タルク、リン酸水素カルシウム水和物、カオリン、酸化チタン、カルナウバロウ

タチオン錠100mg

有効成分1錠中
日局 グルタチオン   100mg
添加剤乳糖水和物、カルメロースカルシウム、ステアリン酸マグネシウム、硬化油、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、精製白糖、アラビアゴム末、タルク、リン酸水素カルシウム水和物、カオリン、酸化チタン、カルナウバロウ

タチオン散20%

有効成分1g中
日局 グルタチオン   200mg
添加剤D-マンニトール、マクロゴール6000、グリチルリチン酸二カリウム、軽質無水ケイ酸

3.2 製剤の性状

タチオン錠50mg

剤形糖衣錠
色調白色
外形表面
裏面
側面
大きさ直径8.9mm
厚さ4.3mm
質量244mg
識別コードch306

タチオン錠100mg

剤形糖衣錠
色調白色
外形表面
裏面
側面
大きさ直径10.2mm
厚さ5.9mm
質量452.6mg
識別コードch307

タチオン散20%

剤形散剤
色調白色

4. 効能又は効果

  • 薬物中毒
  • アセトン血性嘔吐症(自家中毒、周期性嘔吐症)
  • 金属中毒
  • 妊娠悪阻
  • 妊娠高血圧症候群

6. 用法及び用量

還元型グルタチオンとして、通常成人1回50~100mgを1日1~3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

0.1%未満

過敏症

発疹等

消化器

食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛等

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16. 薬物動態

16.1 血中濃度

ラットの胃内又は空腸に35S-glutathione(35S-GSH)を直接投与すると、35S-GSHは小腸より速やかに吸収され、門脈血中にはほとんどがGSHのままの型で吸収される。また、血中でGSHは速やかに血清蛋白と結合し、その約70~80%が蛋白と結合している1)

16.4 代謝

経口投与1時間後の尿中未変化体及び代謝産物の比率は未変化体、Cystein、GSSG及びその他の代謝物がそれぞれ14.3%、33.0%、11.5%及び41.2%であった2)

16.5 排泄

ラットに35S-GSHを経口投与したとき、24時間までの尿中排泄率は18.3~38.8%であり、糞中には1.18%排泄された3)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  1. 17.1.1 国内臨床試験

    国内で実施された臨床試験成績の概要は下記のとおりである。

    (国内発表文献集計による。)

    疾患名

    有効率(やや有効以上)

    中毒(薬物中毒、農薬中毒、金属中毒、自家中毒等)

    94.5%(225/238)

    妊娠中毒

    妊娠悪阻、晩期妊娠中毒症

    77.9%(148/190)

    妊娠悪阻に対する二重盲検比較試験4)によって本剤の有用性が認められている。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

グルタチオンの生物学的な活性は、作用機構の面からSH基の酸化還元反応が関与する反応と、酸化還元反応とは無関係に関与する反応とに大別され、後者は、助酵素的な役割を果たす反応、メルカプツール酸の生成及びその他の解毒機構への関与、SH酵素又はその他の細胞成分の保護あるいは活性化、細胞分裂・細胞の増殖等における何らかの役割を果たすとされている5)

18.2 薬理作用

グルタチオンは、ラットのメチル水銀中毒、ヒトの鉛中毒、ヒトの有機燐剤中毒、マウス及びラットの亜硫酸ガス中毒を改善する6),7),8),9)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

グルタチオン(Glutathione)

化学名

(2S)-2-Amino-4-[1-(carboxymethyl)carbamoyl-(2R)-2-sulfanylethylcarbamoyl]butanoic acid

分子式

C10H17N3O6S

分子量

307.32

性状

白色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。

化学構造式

融点

約185℃(分解)

20. 取扱い上の注意

  • 〈散〉

    瓶開封後は密栓して保存すること。

22. 包装

  • タチオン錠50mg

    120錠[15錠(PTP)×8]
    600錠[15錠(PTP)×40]

  • タチオン錠100mg

    120錠[15錠(PTP)×8]
    600錠[15錠(PTP)×40]
    1050錠[21錠(PTP)×50]

  • タチオン散20%

    100g[瓶、バラ、乾燥剤入り]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

日本ジェネリック株式会社 お客さま相談室

*〒108-0014 東京都港区芝五丁目33番11号

TEL 0120-893-170 FAX 0120-893-172

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

長生堂製薬株式会社

徳島市国府町府中92番地

26.2 *販売元

日本ジェネリック株式会社

東京都港区芝五丁目33番11号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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