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劇薬
処方箋医薬品注)
リスモダンカプセル100mg:通常、成人1回1カプセル(100mg)1日3回経口投与、症状により適宜増減する。
リスモダンカプセル50mg:通常、成人1回2カプセル(100mg)1日3回経口投与、症状により適宜増減する。
投与を2、3日行い、効果が得られない場合は投与を中止すること。
期外収縮の除去が循環動態の改善に役立つと考えられる場合に投与を考慮すること。
心不全をきたすおそれがある。特に心不全をきたすおそれのある患者では、心室頻拍、心室細動が発現するおそれが高いので、入院させて開始すること。また、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施すること。
刺激伝導障害が悪化するおそれがある。
房室内伝導を促進することがある。
少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施すること。有効性、安全性が確立していない。
低血糖を起こすおそれがある。
重症筋無力症を悪化させるおそれがある。
催不整脈作用の誘因となるおそれがある。
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
透析患者を含む腎機能障害のある患者では本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがあるので、投与間隔をあけるなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。異常がみられた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝機能障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある患者には投与しないことが望ましい。妊婦に投与した例において子宮収縮が起こったとの報告がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
入院させるなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすいので用量並びに投与間隔に留意する必要がある。少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに頻回に心電図検査を実施すること。また、男性の高齢者では、抗コリン作用による排尿障害があらわれやすいので注意すること。
心室性頻拍(Torsades de pointesを含む)、QT延長を起こすことがある。
併用によりQT延長作用が相加的に増強すると考えられる。
QT延長を起こすことがある。
Torsades de pointesを起こすことがある。
併用によりQT延長等を生じるおそれがある。
併用によりTorsades de pointes等の重篤な不整脈を起こすおそれがある。
フィンゴリモド塩酸塩の投与により心拍数が低下するため、併用により不整脈を増強するおそれがある。
Torsades de pointes等の重篤な不整脈を起こすおそれがある。
シポニモドフマル酸塩の投与により心拍数が減少するため、併用により不整脈を増強するおそれがある。
本剤の作用を増強させることがある。
エリスロマイシン、クラリスロマイシンは肝ミクロソームCYP3Aを阻害することが知られている。本剤はCYP3Aで代謝されるため、併用により本剤の代謝が抑制される。
過度の心機能抑制作用があらわれることがある。
両剤の陰性変力作用と変伝導作用により相互に心機能抑制作用を増強するおそれがある。アテノロールとの併用により本剤のクリアランスが減少すると考えられている。
本剤の作用を減弱させ、代謝物による抗コリン作用が増強するおそれがある。
フェニトインにより肝代謝酵素の産生が誘導され、本剤の代謝が促進すると考えられている。
リファンピシンにより肝代謝酵素の産生が誘導され、本剤の代謝が促進すると考えられている。
低血糖があらわれるおそれがある。
動物実験において本剤がインスリン分泌を促進するとの報告があり、併用によって血糖降下作用が増強される可能性がある。
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている。
QT延長を起こすおそれがある。
併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。
低血糖(脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、嘔気、不安、意識障害(意識混濁、昏睡)等)があらわれることがある。低血糖症が認められた場合にはブドウ糖を投与するなど適切な処置を行うこと。(高齢者、糖尿病、肝障害、透析患者を含む腎障害、栄養状態不良の患者に発現しやすいとの報告がある。)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
頻度不明
0.1~1%未満
0.1%未満
循環器
動悸
除脈
心胸比増大、QT延長、血圧低下、QRS幅増大
血液
貧血、血小板減少
消化器
胸やけ、胃のもたれ、口内異常感
口渇、食欲不振、便秘、下痢、嘔気、腹痛、腹部膨満感、胃部不快感
嘔吐
肝臓
Al-P、ビリルビンの上昇等
AST、ALT上昇等
腎臓
腎機能障害
泌尿器
排尿困難、排尿時間延長
尿閉、排尿障害
夜尿、多尿、頻尿、乏尿、尿の停滞感
視覚器
複視、霧視、黄視、光に対する過敏症、視力障害
精神神経系
しびれ
頭痛、めまい
眠気、不眠、しびれ感、感覚障害、振戦
過敏症
発疹等
その他
顔のほてり、鼻乾燥、呼吸困難
全身倦怠感
胸部圧迫感、胸部不快感、胸痛、顔面灼熱感、浮腫、ほてり、嗄声、インポテンス、月経異常、女性型乳房
本剤の過量投与により、呼吸停止、失神、致死的不整脈が起こり死亡することがある。過度のQRS幅増大及びQT延長、心不全悪化、低血圧、刺激伝導系障害、徐脈、不全収縮等の過量投与の徴候がみられた場合には適切な対症療法を行うこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
本剤により心房細動・粗動から洞調律に回復したとき、塞栓を起こすことがある。その可能性が予測されるときにはヘパリンの併用が望ましい。
tmax(時間)
Cmax(μg/mL)
t1/2(時間)
3.25±1.06
1.48±0.39
6.05±1.63
(参考)ラットに1日1回7日間連続投与した場合の最終投与48時間後では、いずれの組織でも組織単位湿重量当たり全投与量の0.022%以下の放射活性が測定されたにすぎず、特定の組織に蓄積される傾向はなかった。
ジソピラミドは肝ミクロソームCYP3A4により脱イソプロピル化され、主代謝物であるMono-isopropyl disopyramide(MIP)を生じる1),3) 。
健康成人男子12名にジソピラミドとして100mgを単回経口投与した場合、投与後24時間までに遊離型47.5%、主代謝物MIP16.8%で、合わせて64.3%が尿中に排泄された1) 。
入院患者(成人)19例をクレアチニンクリアランスにより3群(I群 50mL/min以上7例、II群 20~40mL/min 6例、III群 10mL/min以下6例)に分け、ジソピラミド100mgカプセル剤を経口投与した時の血中半減期を測定し、以下の結果を得た4) 。
Group
Ccr(mL/min)
I
74±22
8.2±0.9
II
29±9
14.1±7.0
III
6±3
15.3±5.5
心房性、心室性期外収縮及び発作性心房細動患者を対象としたプラセボとの二重盲検クロスオーバー比較試験において、本剤の有効率は73.8%であった5) 。
承認時までに実施された国内延べ28施設、総計526例を対象とした各種頻脈性不整脈に対し、71.3%の有効率を示した。
対象疾患
有効率
期外収縮
78.9%(247/313)
発作性上室性頻脈
80.4%(45/56)
心房細動
52.9%(83/157)
合計
71.3%(375/526)
比較臨床試験および一般臨床試験(650例)における主な副作用は、口渇42件(6.5%)、嘔気・悪心15件(2.3%)、排尿障害14件(2.2%)、食欲不振10件(1.5%)であった。
心筋への直接作用により、活動電位のphase 0立上がり速度を減少させるが、その作用はキニジンより弱い。またプルキンエ線維においてphase 4の脱分極抑制を示す(ウサギ、イヌ)12),18) 。
ジソピラミド(Disopyramide)
(2RS)-4-Bis(1-methylethyl)amino-2-phenyl-2-(pyridin-2-yl)butanamide
C21H29N3O
339.47
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品はメタノール又はエタノール(95)に極めて溶けやすく、無水酢酸、酢酸(100)又はジエチルエーテルに溶けやすく、水に溶けにくい。
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]500カプセル[10カプセル(PTP)×50]
1) 加藤和三 他:Ther. Res. 1985;2(1):121-129
2) 若林 央 他:Prog. Med. 1988;8(5):1164-1174
3) 千葉 寛:薬物動態. 1996;11(3):294-296
4) 中村享道 他:心臓. 1982;14(5):601-605
5) 久保田昌良 他:医学のあゆみ. 1972;83(6):440-447
6) 戸田 昇 他:現代の臨床. 1969;3(12):727-743
7) 中村種治 他:Jap. Circ. J. 1975;39:497
8) 林 栄一 他:応用薬理. 1974;8(5):663-674
9) Sekiya, A., et al.:Br. J. Pharmacol. 1963; 21(3): 462-472
10) Mokler, C.M., et al.:J. Pharmacol. Exp. Ther. 1962; 136: 114-124
11) Dean, R.R.:Angiology. 1975; 26(lpt.2): 67-84
12) Sekiya, A., et al.:Br. J. Pharmacol. 1963; 21(3): 473-481
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16) 島田 瞭 他:実中研・前臨床研究報. 1980;6(2):123-146
17) 土田正義 他:泌尿紀要. 1981;27(2):223-228
18) Danilo, P., et al.:Am. J. Cardiol. 1975; 35: 130
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