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劇薬
処方箋医薬品注)
通常成人1回1錠、1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
投与を2、3日行い、効果が得られない場合は投与を中止すること。
期外収縮の除去が循環動態の改善に役立つと考えられる場合に投与を考慮すること。
心不全をきたすおそれがある。心不全をきたすおそれのある患者では、心室頻拍、心室細動が発現するおそれが高いので、入院させて開始すること。また、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施すること。,
刺激伝導障害が悪化するおそれがある。
房室内伝導を促進することがある。
少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施すること。有効性、安全性が確立していない。
低血糖を起こすおそれがある。
重症筋無力症を悪化させるおそれがある。
催不整脈作用の誘因となるおそれがある。
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
投与しないこと。本剤は主に腎臓で排泄されるため、血中半減期が延長することがあるので、徐放性製剤の投与は適さない。
投与間隔をあけるなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。異常がみられた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがある。,
投与しないこと。本剤は主に肝臓で代謝されるため、血中半減期が延長することがあるので、徐放性製剤の投与は適さない。
肝機能障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。妊婦に投与した例において子宮収縮が起こったとの報告がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。また、徐放性製剤のため投与量の調節が困難で過量投与のおそれがある。
入院させるなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすいので用量並びに投与間隔に留意する必要がある。少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに頻回に心電図検査を実施すること。また、男性の高齢者では、抗コリン作用による排尿障害があらわれやすいので注意すること。
心室性頻拍(Torsades de pointesを含む)、QT延長を起こすことがある。
併用によりQT延長作用が相加的に増強すると考えられる。
QT延長を起こすことがある。
Torsades de pointesを起こすことがある。
QT延長を生じるおそれがある。
Torsades de pointes等の重篤な不整脈を起こすおそれがある。
フィンゴリモド塩酸塩の投与により心拍数が低下するため、併用により不整脈を増強するおそれがある。
シポニモドフマル酸塩の投与により心拍数が減少するため、併用により不整脈を増強するおそれがある。
本剤の作用を増強させることがある。
エリスロマイシン、クラリスロマイシンは肝ミクロソームCYP3Aを阻害することが知られている。本剤はCYP3Aで代謝されるため、併用により本剤の代謝が抑制される。
過度の心機能抑制作用があらわれることがある。
両剤の陰性変力作用と変伝導作用により相互に心機能抑制作用を増強するおそれがある。アテノロールとの併用により本剤のクリアランスが減少すると考えられている。
本剤の作用を減弱させ、代謝物による抗コリン作用が増強するおそれがある。
フェニトインにより肝代謝酵素の産生が誘導され、本剤の代謝が促進すると考えられている。
リファンピシンにより肝代謝酵素の産生が誘導され、本剤の代謝が促進すると考えられている。
低血糖があらわれるおそれがある。
動物実験において本剤がインスリン分泌を促進するとの報告があり、併用によって血糖降下作用が増強される可能性がある。
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている。
QT延長を起こすおそれがある。
併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。
低血糖(脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、嘔気、不安、意識障害(意識混濁、昏睡)等)があらわれることがある。低血糖症が認められた場合にはブドウ糖を投与するなど適切な処置を行うこと。
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
循環器
QT延長
徐脈、動悸
QRS幅増大、心胸比増大、血圧低下
血液
貧血、血小板減少
消化器
口渇、便秘、胃部不快感
嘔気、胸やけ、胃のもたれ、腹痛、食欲不振、下痢、腹部膨満感、口内異常感
嘔吐
肝臓
AST、ALT、Al-P、ビリルビンの上昇等
腎臓
腎機能障害
泌尿器
尿閉、排尿障害、排尿困難
頻尿、乏尿、排尿時間延長
夜尿、多尿、尿の停滞感
視覚器
複視
霧視、黄視、光に対する過敏症、視力障害
精神神経系
頭痛
めまい、しびれ
眠気、不眠、しびれ感、感覚障害、振戦
過敏症
発疹等
その他
全身倦怠感、胸部不快感、顔のほてり、鼻乾燥、呼吸困難、インポテンス
胸部圧迫感、胸痛、顔面灼熱感、浮腫、ほてり、嗄声、月経異常、女性型乳房
本剤の過量投与により、呼吸停止、失神、致死的不整脈が起こり死亡することがある。過度のQRS幅増大及びQT延長、心不全悪化、低血圧、刺激伝導系障害、徐脈、不全収縮等の過量投与の徴候がみられた場合には適切な対症療法を行うこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
本剤は徐放性製剤なのでかまずに服用するよう注意すること。
本剤により心房細動・粗動から洞調律に回復したとき、塞栓を起こすことがある。その可能性が予測されるときにはヘパリンの併用が望ましい。
健康成人男子12名にリスモダンR錠150mg(ジソピラミドとして150mg)を単回経口投与した場合の血清中濃度パラメータを次に示す1) 。
tmax(時間)
Cmax(μg/mL)
t1/2(時間)
5.04±0.96
1.64±0.50
7.77±1.90
(不整脈減少率約50%、参考:カプセル剤)2) 1μg/mL付近
ラットに1日1回7日間連続投与した場合の最終投与48時間後では、いずれの組織でも組織単位湿重量当たり全投与量の0.022%以下の放射活性が測定されたにすぎず、特定の組織に蓄積される傾向はなかった。
ジソピラミドは肝ミクロソームCYP3A4により脱イソプロピル化され3) 、主代謝物であるMono-isopropyl disopyramide(MIP)を生じる1) 。
健康成人男子12名にリスモダンR錠150mg(ジソピラミドとして150mg)を単回経口投与した場合、投与後48時間までに遊離型44.5%、主代謝物MIP19.0%で、合わせて63.5%が尿中に排泄された1) 。
入院患者(成人)19例をクレアチニンクリアランスにより3群(I群50mL/min以上7例、II群20~40mL/min 6例、III群10mL/min以下6例)に分け、ジソピラミド100mgカプセル剤を経口投与した時の血中半減期を測定し、以下の結果を得た4) 。
Group
Ccr(mL/min)
I
74±22
8.2±0.9
II
29±9
14.1±7.0
III
6±3
15.3±5.5
国内延べ173施設において実施された二重盲検比較試験及び一般臨床試験の結果、471例を対象とした各種頻脈性不整脈に対する改善率は58.4%であった。
対象疾患
改善率
一般臨床試験
二重盲検試験
合計
上室性期外収縮
54.7%(29/53)
76.5%(13/17)
60.0%(42/70)
心室性期外収縮
63.8%(153/240)
42.9%(36/84)※
58.3%(189/324)
発作性上室性頻拍
80.0%(20/25)
42.9%(3/7)
71.9%(23/32)
発作性心房細動
51.4%(19/37)
25.0%(1/4)
48.8%(20/41)
発作性心房粗動
-(0/0)
61.8%(222/359)
47.3%(53/112)
58.4%(275/471)
※心室性期外収縮の二重盲検試験には追加で行った交差試験を含む
副作用の発現率は18.9%(83/457例)で、主な副作用では排尿障害、排尿困難等の泌尿器系症状(10.9%)、口喝、便秘等の消化器系症状(6.8%)、その他精神神経系(1.3%)、肝機能障害(1.1%)等がみられた。
心筋への直接作用により、活動電位のphase 0立上がり速度を減少させるが、その作用はキニジンより弱い。また洞結節細胞並びにプルキンエ線維においてはphase 4の緩徐拡張期脱分極相の抑制を示す(ウサギ、イヌ)5),6) 。
ジソピラミドリン酸塩(Disopyramide Phosphate)
α-(2-Diisopropylaminoethyl)-α-phenyl-2-pyridineacetamide phosphate
C21H29N3O・H3PO4
437.47
本品は白色の結晶性の粉末である。本品は水又は酢酸(100)に溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約204℃(分解)
1) 加藤和三 他:Ther. Res.,1985:2(1), 121-129
2) 若林 央 他:Prog. Med.,1988:8(5), 1164-1174
3) 千葉 寛:薬物動態 1996:11(3), 294-296
4) 中村享道 他:心臓 1982:14(5), 601-605
5) 戸田 昇 他:現代の臨床 1969:3(12), 727-743
6) 平岡昌和 他:治療学 1980:5(2), 253-260
7) 島田 瞭 他:実中研・前臨床研究報 1980:6(2), 123-146
8) 林 栄一 他:応用薬理 1974:8(5), 663-674
9) 橋本敬太郎 他:薬理と治療 1981:9(Suppl. 1), 45-50
10) 中村種治 他:Jap. Circ. J.,1975:39, 497
11) 田嶋経躬 他:第3回ペースメーカーに関する公開研究会 1979:63-65
12) Baines, M.W., et al.:J. Int. Med. Res.,1976:4(Suppl. 1), 5-7
13) 土田正義 他:泌尿紀要 1981:27(2), 223-228
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