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処方箋医薬品注)
通常、成人にはベタキソロール塩酸塩として5~10mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、最高用量は1日1回20mgまでとする。
通常、成人にはベタキソロール塩酸塩として5mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、最高用量は1日1回10mgまでとする。
通常、成人にはベタキソロール塩酸塩として10mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減できるが、最高用量は1日1回20mgまでとする。
*褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること。,
症状を惹起するおそれがある。
観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与すること。心機能を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。
休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行うこと。急に投与を中止すると、症状を悪化させることがある。また、症状(頻脈等)をマスクするおそれがある。
血糖値に注意すること。低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすい。
末梢循環障害が増悪するおそれがある。
心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。
本剤の単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがある。,
本剤の代謝又は排泄が遅延するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で、胚・胎児の死亡の増加が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
低用量(例えば高血圧症では2.5mg、狭心症では5mg)から投与を開始するなど、経過を十分観察しながら慎重に投与することが望ましい。休薬を要する場合は、徐々に減量すること。一般的に高齢者では、過度の降圧は好ましくないとされている。
過剰の交感神経抑制を来すことがあるので、減量するなど注意する。
相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる。
血糖降下作用を増強することがある。また、低血糖状態(頻脈、発汗等)をマスクすることがあるので、血糖値に注意する。
低血糖に伴う交感神経系の症状をマスクしたり、β遮断作用により低血糖の回復を遅らせる。
徐脈、房室ブロック等の伝導障害、うっ血性心不全があらわれることがある。併用する場合には、用量に注意する。
相加的に作用(陰性変力作用、心刺激伝導抑制作用、降圧作用)を増強させる。
クロニジン投与中止後のリバウンド現象を増強するおそれがある。β遮断剤を先に中止し、クロニジンを徐々に減量する。
クロニジンはα2受容体に選択的に作用し、ノルアドレナリンの遊離を抑制しているため、急激な中止によって、血中カテコールアミンの上昇が起こる。この時β遮断剤を併用すると、上昇したカテコールアミンの作用のうち、β受容体刺激作用が遮断され、α受容体刺激作用だけが残り、急激な血圧上昇が起こる。
過度の心機能抑制があらわれることがあるので、減量するなど注意する。
相加的に作用(心機能抑制作用)を増強させる。
過剰の交感神経抑制を来すおそれがあるので、減量するなど注意する。
心刺激伝導障害(徐脈、房室ブロック等)があらわれることがあるので、心機能に注意する。
相加的に作用(心刺激伝導抑制作用)を増強させる。
本剤の降圧作用が減弱することがある。
非ステロイド性抗炎症剤は、血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成を阻害し、血圧を上昇させることがある。
降圧作用を増強することがあるので、減量するなど適切な処置を行うこと。
相加的に降圧作用を増強させる。
徐脈、血圧低下等の作用が増強することがあるので、減量するなど注意すること。
併用により作用(心機能抑制作用)を増強させる。
フィンゴリモド塩酸塩の投与開始時に本剤を併用すると重度の徐脈や心ブロックが認められることがある。
共に徐脈や心ブロックを引き起こすおそれがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
循環器
徐脈
動悸、胸痛
レイノー現象、洞停止、低血圧、心電図異常、房室ブロック
眼
目のちらつき
涙液分泌減少、霧視(感)
過敏症
蕁麻疹、瘙痒
発疹
精神神経系
ふらふら感、頭痛、めまい、ぼんやり、眠気、不眠
幻覚、悪夢、蟻走感
うつ状態
消化器
下痢、口渇、悪心、胃部不快感
胃痛、嘔吐
肝臓
肝機能障害(AST、ALT、Al-P、γ-GTP、LDH上昇等)
呼吸器
呼吸困難
喘息症状
腎臓
BUN上昇
その他
倦怠感、疲労感、しびれ感
耳鳴、熱感、発汗、浮腫
尿酸値上昇、中性脂肪上昇、コレステロール上昇、高血糖、CK上昇、HDL-コレステロール低下、脱力感、インポテンス
本剤の過量投与時に予測される症状は、低血圧、徐脈、心不全、気管支痙攣、房室ブロック、低血糖等である。
血液透析又は腹膜透析では本剤を十分に除去することはできない。
低血圧:交感神経刺激作用のあるドパミン、ドブタミン、ノルアドレナリンなどの昇圧剤を投与する。別のβ遮断剤の過量投与例においてグルカゴンが有効であったとの報告がある。
徐脈:アトロピン硫酸塩水和物を投与し、更に必要に応じてβ1刺激剤であるドブタミンを投与する。迷走神経遮断に対して反応のない場合にはイソプロテレノールを慎重に投与する。それでも効果のみられない場合、経静脈ペースメーカーを考慮する。グルカゴンが有効であったとの報告もある。
急性心不全:直ちにジギタリス、利尿剤、酸素吸入などの標準的治療を開始すること。
気管支痙攣:β2作動薬を用いること。ほかに、アミノフィリンの投与を検討する。
房室ブロック(II度又はIII度):イソプロテレノール又は心臓ペースメーカーを用いる。
低血糖:ブドウ糖を投与する。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人、本態性高血圧症患者及び腎機能低下を伴う高血圧症患者に5mgを1回経口投与後の血漿中未変化体濃度を下表及び図に示す1),2),3) 。
パラメータ
健康成人(n=6)
本態性高血圧症患者(n=5)
腎機能障害高血圧症患者(n=6)
Cmax(ng/mL)
11.4±2.2
9.8±0.8
17.0±6.8
tmax(h)
5.0±1.9
3.6±0.9
5.7±1.5
t1/2(h)
12.9±4.7
17.2±7.5
18.8±4.2
AUC0→∞(ng・h/mL)
232±45
267±118
482±248
(Mean±S.D.)
腎機能低下を伴う高血圧症患者に5mgを7日間反復経口投与したとき、4日目にほぼ定常状態に達した3) 。
健康成人に150μg/kgを経口及び静脈内投与注1) し、AUC0→48hより求めたバイオアベイラビリティは89%であった4) (外国人データ)。
健康成人に20mgを食前あるいは朝食30分後に経口投与したときでは、最高濃度及び消失半減期に有意な差は認められず、食事の影響はなかった5) (外国人データ)。
14C-ベタキソロール塩酸塩を哺乳ラットに5mg/kg経口投与したときの乳汁中放射能濃度は投与後3時間で最高濃度に達した後、血液中放射能濃度に比べ緩徐に低下した。投与後24時間における乳汁中放射能濃度(0.15μg/g)は血液中放射能濃度の約5倍であった6) 。
健康成人での主な代謝経路はイソプロピルアミノプロポキシ基のN-脱アルキル化と、シクロプロピルメトキシエチル基のO-脱アルキル化及びこれに続く酸化であった。
国内233施設で実施された総計1,138例の臨床試験の概要は次のとおりである(有効率は降圧効果判定基準の「下降」及び狭心症全般改善度の「中等度改善」以上が占める割合とした)7),8),9) 。
疾患名
対象症例数
有効率(%)
本態性高血圧症
825
620(75.2)
腎実質性高血圧症
38
30(78.9)
狭心症
275
189(68.7)
なお、本態性高血圧症及び狭心症の有用性は、二重盲検比較試験においても認められている。
注)承認を受けた用法および用量とは異なる症例を含む
モルモット摘出心房、麻酔ラットを用いた実験において、イソプロテレノールの陽性変時あるいは変力作用に対し、拮抗作用を示した10) 。
ベタキソロール塩酸塩(Betaxolol Hydrochloride)
(2RS)-1-{4-[2-(Cyclopropylmethoxy)ethyl]phenoxy}-3-[(1-methylethyl)amino]propan-2-ol monohydrochloride
C18H29NO3・HCl
343.89
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は水に極めて溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)又は酢酸(100)に溶けやすい。本品1.0gを水50mLに溶かした液のpHは4.5~6.5である。本品の水溶液(1→100)は旋光性を示さない。
114~117℃
4.03(pH7.0、n-オクタノール/リン酸緩衝液系)
100錠[10錠(PTP)×10]280錠[14錠(PTP)×20]
1) 中島光好 他:臨床医薬. 1989;5(7):1349-1382
2) 橋本隆男 他:臨床医薬. 1990;6(Suppl. 4):249-260
3) 高木信嘉 他:臨床医薬. 1990;6(Suppl. 4):261-274
4) Warrington, S. J. et al.:Br. J. Clin. pharmacol. 1980;10(5):449-452
5) Thiercelin, J. F. et al.:World Rev. Nutr. Diet. 1984;43:183-186
6) 岩本正人 他:薬理と治療. 1990;18(Suppl. 7):1815-1825
7) 吉永 馨 他:臨床医薬. 1990;6(12):2657-2688
8) 吉永 馨 他:臨床医薬. 1990;6(Suppl. 4):97-119
9) 加藤和三 他:臨床医薬. 1990;6(10):2083-2106
10) 別所秀樹 他:応用薬理. 1990;39(5):521-527
11) Tsuchihashi, H. et al.:Jpn. J. pharmacol. 1990;52(2):195-200
12) 築山久一郎 他:臨床薬理. 1990;21(3):649-655
13) Bessho, H. et al.:Jpn. J. pharmacol. 1991;55(3):351-358
14) 別所秀樹 他:日薬理誌. 1990;95(6):355-360
15) Satoh, N. et al.:Jpn. J. pharmacol. 1990;54(2):113-119
16) Shoji, T. et al.:Jpn. J. pharmacol. 1992;60(3):253-259
17) 吉永 馨 他:臨床医薬. 1990;6(Suppl. 4):35-46
18) 別所秀樹 他:日薬理誌. 1990;95(6):347-354
19) 加藤和三 他:臨床医薬. 1990;6(10):2107-2130
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