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向精神薬
処方箋医薬品注)
通常成人はメダゼパムとして1日10~30mgを経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。
症状が悪化するおそれがある。
作用が強くあらわれる。
呼吸不全を増悪するおそれがある。
一般に排泄が遅延する傾向があるので、薬物の体内蓄積による副作用の発現に注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが、他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で報告されている。また、黄疸を増強する可能性がある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始するなど注意すること。運動失調等の副作用があらわれやすい。
アルコール中枢神経抑制剤
中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。
共に中枢神経抑制作用を有する。
MAO阻害剤
本剤の代謝が抑制される。
シメチジン
本剤の作用が増強されるおそれがある。
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作(0.1%未満)、譫妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状(0.1~5%未満)があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
過敏症
発疹等
精神神経系
眠気
ふらつき、眩暈、歩行失調、頭重
気分昂揚感、調節障害、振戦、しびれ、浅眠多夢、言語障害
肝臓
黄疸、Al-P上昇
血液
貧血、白血球減少
循環器
発汗、熱感、のぼせ
消化器
食欲不振、便秘、下痢、悪心・嘔吐、胸やけ、胃腸障害、口渇
骨格筋
筋弛緩、易疲労感等の筋緊張低下症状
その他
尿蛋白
浮腫、性欲への影響、生理異常
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。
(1)健康成人男性4例にメダゼパム錠10mgを軽食2時間後単回経口投与した。メダゼパムの薬物動態パラメータを表に示す1)(外国人データ)。
投与量(mg)
n
Cmax(μg/mL)
Tmax(hr)
10
4
0.14~0.26
0.5~1.5
(測定法:GLC)
(2)メダゼパムの主活性代謝物のジアゼパムは0.5時間後から検出され、少なくとも48時間は低い濃度を維持した。同じくN-デスメチルジアゼパムは0.5~9時間後に出現し、24~72時間以上にわたってジアゼパムより血漿中濃度が高かった2)。
N-脱メチル化によりN-デスメチルメダゼパムを生じる経路と、酸化によりジアゼパムを生成し更にN-脱メチル化されN-デスメチルジアゼパムを生成する経路がある2)(外国人データ)。
健康成人2例に14C-標識メダゼパム30mgを単回経口投与後、尿中及び糞中排泄率を測定した。1例は18日間の尿中及び糞中排泄率がそれぞれ62.6%、22.1%、他例は24日間の測定値がそれぞれ55.6%、7.8%であった2)(外国人データ)。
作用部位は、大脳辺縁系(扁桃核、海馬)、視床下部、脊髄のGABAニューロンシナプス後膜である3)。GABAニューロンの機能増強を介して、大脳辺縁系、視床下部の過剰興奮を鎮めることにより、抗不安作用、鎮静・催眠作用、抗痙攣作用、自律神経調整作用等を示す3),4),5)。
各動物実験(ラット、マウス)において、クロルジアゼポキシド、ジアゼパムとの効力比は表のとおりであった6)。
項目
動物
クロルジアゼポキシド
メダゼパム
ジアゼパム
条件反射抑制作用
弁別回避
ラット
1
>1
-
非弁別回避(1レバー型)
非弁別回避(2レバー型)
馴化作用
自発運動抑制作用
マウス
0.7
3.6
懸垂試験
0.9
3.2
回転棒試験
1.9
強化麻酔作用
0.8
体温下降作用
抗痙攣作用
抗最大電撃痙攣作用
0.5
3.0
抗メトラゾール痙攣作用
2.3
5.3
(クロルジアゼポキシドのED50値で各薬剤のED50値を除した値)
メダゼパム(Medazepam)
7-Chloro-1-methyl-5-phenyl-2,3-dihydro-1H-1,4-benzodiazepine
C16H15ClN2
270.76
白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール、エタノール(99.5)、酢酸(100)又はジエチルエーテルに溶けやすく、水にほとんど溶けない。光によって徐々に黄色に着色する。
101~104℃
光により錠剤表面の色が退色することがあるので、アルミ袋開封後は、遮光して保存すること。なお、退色しても主成分には影響はない。
PTP:100錠(10錠×10)、1,000錠(10錠×100)
1) Hailey, D. M., et al.:Br. J. Anaesth. 1979;51:493-496
2) Rieder, J., et al.:Arzneim.-Forsch. 1968;18(12):1545-1556
3) 田中正敏:精神医学. 1994;36(1):43-48
4) 山本研一, 他:応用薬理. 1971;5(3):377-387
5) 城戸良之助, 他:応用薬理. 1972;6(4):627-633
6) 城戸良之助, 他:応用薬理. 1970;4(2):185-193
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本剤は厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、1回30日分を限度として投薬する。
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