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基礎治療施行中の軽度及び中等度のうっ血性心不全症状
ユビデカレノンとして通常成人は1回10mgを1日3回食後に経口投与する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
0.1~5%未満
消化器
胃部不快感、食欲減退、吐気、下痢
過敏症
発疹
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
虚血性心疾患、高血圧症やリウマチ性心疾患等に基づくうっ血性心不全の自他覚症状(浮腫、肺うっ血、肝腫脹や狭心症状等)に対して、二重盲検試験及び一般臨床試験において本剤の有用性が認められている1),2),3),4)。
心筋細胞内のミトコンドリアに取り込まれて、虚血心筋に直接作用し、低酸素状態での心筋エネルギー代謝を改善するとともに酸素の利用効率を改善する5),6),7),8)。
モルモットの心室乳頭筋を用いた研究で、低酸素灌流条件で低下した心筋収縮力はユビデカレノンの添加で改善した8)。
家兎を用いた研究で、ユビデカレノンを腹腔内に前投与した心筋では心筋を虚血・再灌流した際に見られるATP産生速度の低下が抑制され、虚血・再灌流による心筋細胞障害が軽度に保たれた9)。
心筋症モデル動物を用いた研究で、心筋障害期から心肥大期までユビデカレノンを経口投与した動物では、心筋の収縮性ならびに拡張性の低下は薬物非投薬群、ジゴキシン投与群に比べ軽度であった(心筋症ハムスター)10)。また、心筋梗塞モデルを用いた研究では、心筋梗塞発生後にユビデカレノンを投与し心機能の低下が軽度に抑制された。心筋梗塞後の生命予後に対してはユビデカレノン投与では薬物非投与群に比べ長期生存率が良好に保たれた(ラット心筋梗塞モデル)11),12)。
ユビデカレノン(Ubidecarenone)
(2E,6E,10E,14E,18E,22E,26E,30E,34E,38E)-2-(3,7,11,15,19,23,27,31,35,39-Decamethyltetraconta-2,6,10,14,18,22,26,30,34,38-decaen-1-yl)-5,6-dimethoxy-3-methyl-1,4-benzoquinone
C59H90O4
863.34
ユビデカレノンは黄色~だいだい色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。ジエチルエーテルに溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。光によって徐々に分解し、着色が強くなる。
約 48℃
〈ユビデカレノンカプセル5mg「ツルハラ」〉PTP:100カプセル(10 カプセル×10)、1,200カプセル(10 カプセル×120、乾燥剤入り)
〈ユビデカレノン錠10mg「ツルハラ」〉PTP:100錠(10 錠×10)、1,000錠(10 錠×100) バラ:1,200錠[缶]
〈ユビデカレノン顆粒1%「ツルハラ」〉バラ:100g、1,000g[缶]
1) 寺沢富士夫ら:心臓,1970;2(7):695-704
2) 猪岡英二ら:診断と治療,1981;69(5)872-876
3) 橋場邦武ら:心臓,1972;4(12):1579-1589
4) 岩渕 勉ら:臨牀と研究,1972;49(9):2604-2608
5) 有田 真ら:臨牀と研究,1978;55(10):3289-3294
6) 岡本史之ら:日本胸部外科学会雑誌,1981;29(7):1135-1148
7) 石川真一郎ら:心臓,1981;13(9)1060-1069
8) Arita, M. et al.:Jpn. Heart J., 1982;23(6):961-974
9) Takeo, S. et al.:J. Pharmacol. Exp. Ther., 1987;243(3):1131-1138
10) Momomura, S. et al.:Jpn. Heart J., 1991;32(1):101-110
11) Zimmer, H.G. et al.:Basic Res. Cardiol., 1989;84(3):332-343
12) Bech, O.M. et al.:J. Pharmacol. Exp. Ther., 1990;255(1):346-350
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