当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
鉄欠乏性貧血
通常成人は鉄として1日100~200mg(クエン酸第一鉄ナトリウム錠50mg「ツルハラ」2~4錠、クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」1.2~2.4g)を1~2回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
病態を悪化させることがある。
溶血を誘発し病態を悪化させることがある。
過剰症を起こすおそれがある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。
セフジニルの吸収を約10分の1に阻害することがあるので、3時間以上間隔を空けて本剤を投与すること。
相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相手薬剤の吸収を阻害する。
抗菌剤の吸収を阻害することがある。
相互に吸収を阻害する。
相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相互に吸収を阻害する。
チロキシンの吸収を阻害するおそれがある。
相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相手薬剤の吸収を阻害するおそれがある。
鉄の吸収を阻害することがある。
in vitro試験において、pHの上昇により、難溶性の鉄重合体を形成することが報告されている。
鉄の吸収を阻害するおそれがある。
in vitro試験において、タンニン酸と高分子鉄キレートを形成することが報告されている。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
消化器
悪心・嘔吐
上腹部不快感、胃・腹痛、下痢、食欲不振、便秘、胸やけ
腹部膨満感
過敏症
発疹
瘙痒感
光線過敏症
肝臓
AST、ALTの上昇等
Al-Pの上昇等
精神神経系
頭痛、めまい
その他
倦怠感、浮腫
潜血反応で偽陽性となることがある。
主な症状は胃粘膜刺激による悪心、嘔吐、腹痛、血性下痢、吐血等の消化器症状である。また、頻脈、血圧低下、チアノーゼ等がみられる。重症の場合は、昏睡、ショック、肝壊死、肝不全に至ることがある1),2) 。
服用初期には催吐、胃洗浄が有効である。その他に下剤、鉄排泄剤(デフェロキサミン)等の投与を行う。血圧低下や循環虚脱があらわれた場合には、昇圧剤、輸液等による対症療法を行う1),2) 。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男子18名に、クエン酸第一鉄ナトリウム2錠(鉄として100mg)を食後単回経口投与した時の血清鉄の推移は投与1時間後から上昇がみられ、3~4時間後にピークに達し、12時間後に投与前値に復した3) 。
クエン酸第一鉄ナトリウム2錠を食後経口投与後の血清鉄濃度△:投与前値に対する増加分
ΔCmax(μg/dL)
tmax(hr)
ΔAUC(μg・hr/dL)
69.0±12.7
3.9±0.5
605±161
(Mean±S.E., n=18)
クエン酸第一鉄ナトリウム投与24時間後の血清鉄濃度が投与前より低下しているが、これは他の鉄剤でも同様にみられる現象で、生理的な日内変動の範囲内にあり、血清中の鉄の貯蔵鉄プールへの移行が高まったことによるものと考えられる。
〈クエン酸第一鉄ナトリウム錠50mg「ツルハラ」〉
クエン酸第一鉄ナトリウム錠50mg「ツルハラ」とフェロミア錠50mgを健康成人男子にそれぞれ2錠(鉄として100mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血清鉄濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された4)。
⊿AUC* (μg・hr/dL)
⊿Cmax (μg/dL)
Tmax (hr)
クエン酸第一鉄ナトリウム錠50mg「ツルハラ」
904.8±31.6
117.9±4.3
3.5±0.2
フェロミア錠50mg
849.0±39.2
111.9±5.3
3.6±0.2
(n=12、mean±S.E.)*:⊿AUCは投与前値を下回らない点までを求めた。 (⊿は投与前値に対する増加分)
〈クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」 〉
クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」とフェロミア顆粒8.3%を健康成人男子にそれぞれ1.2g(鉄として100㎎)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血清鉄濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された5)。
クエン酸第一鉄ナトリウム顆粒8.3%「ツルハラ」
856.5±38.9
110.6±6.2
3.9±0.2
フェロミア顆粒8.3%
876.7±47.8
113.3±6.4
4.0±0.2
血清鉄濃度並びに⊿AUC、⊿Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
母体から胎児への鉄の移行については、胎盤の生理的調節機能が働いてトランスフェリン鉄として移行される。即ち、母体のトランスフェリン鉄は、胎盤組織内に入り胎盤フェリチンとなる。次に胎盤を通過し、胎児トランスフェリン鉄となる。なお、クエン酸第一鉄ナトリウムは動物実験(妊娠ラット)において、血中、胎盤、胎児、羊水中への吸収、移行が類薬(硫酸鉄水和物)に比べて良好であった6) 。
血中から乳汁中への鉄の移行については、血中のトランスフェリン鉄が乳汁中へ移行した後、ラクトフェリンとなる。なお、クエン酸第一鉄ナトリウムは、動物実験(授乳ラット)において、乳汁中への移行が類薬(硫酸鉄水和物)に比べて良好であった7) 。
鉄欠乏性貧血に対する一般臨床試験において貧血症状(倦怠感、動悸、息切れ、めまい)の改善、及び末梢血液学的所見(ヘモグロビン、血清鉄、TIBC、血清フェリチン、赤血球数、ヘマトクリット値)の改善が認められた。
改善以上
貧血症状の改善
98/110(89.1%)
末梢血液学的所見の改善
117/161(72.7%)
ヘモグロビン濃度の改善及び有用度は、1日200mg投与群が1日100mg投与群より有意に高く、錠剤と顆粒剤の比較においては、ヘモグロビン濃度上昇効果、貧血症状に対する効果ともに差は認められなかった8),9) 。また、クエン酸第一鉄ナトリウムは二重盲検試験により有用性が認められている10) 。(参考)医薬品の使用成績調査の実施方法に関するパイロットスタディにおいて、対象545例について妊婦と非妊婦の副作用発現頻度を比較したところ、差は認められなかった11) 。
妊婦
非妊婦
調査症例数
340
205
副作用発現例数
26
15
発現率(%)
7.65
7.32
また、高齢者と非高齢者の副作用発現頻度を比較する目的でパイロットスタディを実施した。対象1,254例において、60歳以上と60歳未満の副作用を比較したところ、男女別で両群間に発現率の差は認められなかった。しかし、性別では女性の頻度が高かった12) 。
男
女
合計
60歳以上
60歳未満
計
症例数
139
130
269
206
779
985
1,254
11
9
20
22
115
137
157
副作用発現件数
14
10
24
29
170
199
223
副作用発現率(%)
7.91
6.92
7.43
10.67
14.76
13.91
12.52
吸収された鉄は血漿トランスフェリンと結合し、体内を循環する。トランスフェリンに結合した鉄は骨髄にて赤芽球にとりこまれ、ヘモグロビン合成に利用される13),14) 。
健康なラット及びウサギ並びに貧血ウサギにおいて、クエン酸第一鉄ナトリウムは硫酸鉄水和物あるいはフマル酸第一鉄とほぼ同等の血清鉄上昇効果を示した。イヌにおいて、クエン酸第一鉄ナトリウムは食後投与でも血清鉄の上昇を示した。さらに、クエン酸第一鉄ナトリウムの血清鉄上昇効果は、胃酸分泌を抑制したラットにおいても認められ、胃酸の影響を比較的受けにくい15) 。
鉄欠乏食で飼育した瀉血貧血ラットに、クエン酸第一鉄ナトリウム30mg/kg/日を18日間連続投与した後、顕著なヘモグロビン回復効果が認められた。また、肝臓及び脾臓中の鉄含有量がそれぞれ対照に比べて有意に上昇し、貯蔵鉄補充効果が認められた。さらに血清鉄及び血清鉄飽和率の低下並びに総鉄結合能の上昇を改善した16) 。
クエン酸第一鉄ナトリウム(Sodium Ferrous Citrate)
Tetrasodium biscitrato iron(II)
C12H10FeNa4O14
526.01
クエン酸第一鉄ナトリウムは緑白色~帯黄緑白色の結晶性の粉末である。本品は水に溶けにくく、エタノール(95)にほとんど溶けない。本品は希塩酸、希硝酸又は希硫酸に溶ける。本品は光によって徐々に褐色となる。
PTP包装はアルミピロー開封後、バラ包装は缶開封後、湿気を避けて遮光保存すること。(湿気及び光により変色することがある。)
PTP:100錠(10錠×10)、1,000錠(10錠×100、乾燥剤入り)
バラ[缶]: 100g、1,000g(乾燥剤入り)
1) 今井一彰ら:中毒研究, 1998;11:271-274
2) Balmadrid C. et al.:Emerg. Med., 2009;41:36-41
3) 宮尾誠一ら:臨牀と研究, 1984;61:2049-2064
4) 社内資料:生物学的同等性試験(錠50mg)
5) 社内資料:生物学的同等性試験(顆粒8.3%)
6) 有吉敏彦ら:薬物動態, 1995;10:830-836
7) Arizono K. et al.:Trace Elements Electrol., 1996;13:167-171
8) 高橋隆一ら:臨牀と研究, 1985;62:3055-3060
9) 溝口秀昭ら:治療, 1984;66:1507-1514
10) 前川 正ら:臨牀と研究, 1985;62:2615-2636
11) 佐伯俊学ら:医薬品研究, 1992;S:137-150
12) 武藤良知ら:臨牀と研究, 1992;69:2685-2690
13) 刈米重夫:代謝, 1981;18:373-384
14) 内田立身:鉄欠乏性貧血,新興医学出版 1984;4
15) 佐野賀敏ら:基礎と臨床, 1985;19:563-571
16) 佐野賀敏ら:基礎と臨床, 1985;19:573-576
鶴原製薬株式会社 医薬情報部
〒563-0036 大阪府池田市豊島北1丁目16番1号
TEL:072-761-1456(代表) FAX:072-760-5252
鶴原製薬株式会社
大阪府池田市豊島北1丁目16番1号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.