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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)
外耳・中耳(耳管を含む)または上気道の炎症性・アレルギー性疾患(外耳炎、中耳炎、アレルギー性鼻炎など)、術後処置
通常1日3~4回、1回1~2滴宛点眼する。なお症状により適宜増減する。
通常1日1~数回、適量を点耳、点鼻、耳浴、ネブライザーまたはタンポンにて使用するか、又は患部に注入する。なお症状により適宜増減する。
表層の病変を活動化させるおそれがある。
免疫抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。
糖新生促進作用(血糖値上昇)等により、糖尿病が増悪するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、長期・頻回使用を避けること。
特に2歳未満の場合には慎重に使用すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
連用により、数週間後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがある。また、長期投与により、後囊下白内障があらわれることがある。
角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は外傷等に使用した場合には、穿孔を生ずることがある。
耳又は鼻の局所に化膿性の感染症を誘発することがある。
頻度不明
皮膚
創傷治癒の遅延(長期使用時)
内分泌
下垂体・副腎皮質系機能の抑制(長期使用時)
過敏症
刺激感
本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%の鼻腔での効果を比較するために家兎鼻腔にネブライザーで投与し、投与後30、60、120、180、240、300、360分後の血中濃度を比較した。得られた結果について統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された1)。
時間(min)
血漿中デキサメタゾン濃度(μg/mL)
30
60
120
180
240
300
360
本剤
0.026±0.001
0.041±0.001
0.061±0.002
0.117±0.008
0.062±0.004
0.043±0.002
0.033±0.001
オルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%
0.028±0.001
0.045±0.003
0.060±0.003
0.115±0.008
0.064±0.003
0.045±0.002
(平均値±標準誤差、各群n=10)
デキサメタゾンはグルココルチコイドに属し、すぐれた糖質代謝作用を有し、抗炎症・抗リウマチ・抗アレルギー作用を発揮する一方、鉱質代謝作用が比較的弱いことが認められている2),3)(ラットおよびマウス)。
家兎の病態実験(角膜移植)で、抗炎症作用による移植拒否反応の抑制効果が明らかにされている4)。
家兎の実験的ブドウ膜炎に対する抗炎症作用を、Draize法に準じた炎症強度の得点法により本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%について無処置群を対照として比較した。家兎の右眼硝子体中央部に牛血清アルブミンを注入し、本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%を翌日より30日間、1日2回各2滴点眼する。30日後、再び耳静脈より抗原を注入し、ブドウ膜炎を誘発させ、このとき抗原注入後24時間後の房水蛋白濃度をLowry等の方法で測定した。得られた結果について統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された5)。
房水蛋白濃度(mg/mL)
3.76±0.90
3.81±0.79
対照
64.9±5.8
(平均値±標準誤差、各群n=5)
dd系マウスの尾静脈から0.5%ポンタミンスカイブルー0.1mL/10gを注射し、直後にフェルトを貼り付けたクレンメにキシレンを充分含ませて、右耳を5秒間はさみ30分後に両耳を摘出し漏出色素の吸光度を600nmで測定した。本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%を、色素静注1時間前に0.05mL右耳に滴下して充分に濡らし、更にキシレンにて起炎後直ちに同様の方法で投与した。得られた結果について統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された6)。
抽出色素の吸光度
抑制率(%)
0.121±0.009
64.2
0.122±0.010
63.9
基剤
0.338±0.031
-
Hartley系モルモットの耳介部に2%カラゲニン0.1mLを皮下注射し、2時間後にポンタミンスカイブルー0.5mL/100gを頸静脈に注射し30分後に右耳介部と外耳を摘出し漏出色素の吸光度を600nmで測定した。本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%を、カラゲニン惹起直後および1時間後にネブライザーで5分間右耳介に投与した。得られた結果について統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された6)。
0.304±0.015
36.4
0.311±0.021
34.9
0.478±0.058
デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム(Dexamethasone Sodium Phosphate)
9α-fluoro-11β,17α-dihydroxy-16α-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione 21-(disodium phosphate)
C22H28FNa2O8P
516.40
本品は白色~微黄色の結晶性の粉末で、においはないか又はわずかにエタノール臭がある。本品は水に溶けやすく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、ジオキサン、エーテル、ジクロロメタン又はクロロホルムにほとんど溶けない。本品は吸湿性である。
凍結を避けて保存すること。
プラスチック容器:5mL×20
1) 社内資料: 鼻腔からの吸収について
2) Bonta, I. L. et al.: Research Release Report No.2 1960
3) Thompon, J. et al.: J Exp Med. 1970; 131(3): 429-442
4) Lorenzetti, D. W. C. et al.: Arch Ophthalmol. 1968; 79: 64-68
5) 社内資料: 家兎実験的葡萄膜炎における抗炎症効果
6) 社内資料: 耳組織での抗炎症作用
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