当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
緑内障、高眼圧症
通常、1回1滴、1日2回点眼する。
本剤投与中に角膜障害があらわれることがあるので、霧視、異物感、眼痛等の自覚症状が持続する場合には、直ちに受診するよう患者に十分指導すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖毒性試験において器官形成期のラットの高用量群(5mg/kg/day)、周産期・授乳期のラットの高用量群(1.25mg/kg/day)及び器官形成期のウサギの高用量群(0.3mg/kg/day)で流早産の増加傾向がみられた。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められた。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
2%以上
1~2%未満
0.1~1%未満
頻度不明
眼:結膜
結膜充血
眼脂、結膜浮腫
眼:角膜
角膜炎
角膜びらん、角膜点状混濁
眼:虹彩
虹彩炎、虹彩色素沈着
眼:眼瞼
眼瞼発赤、眼瞼炎
眼瞼色素沈着、眼瞼部多毛
眼:眼刺激
眼痛、一過性眼刺激、灼熱感、異物感、違和感
かゆみ
眼:その他
霧視
近見視力障害、複視、視力異常(視力低下、暗黒感、一過性青視症等)、一過性近視
その他
頭痛、頭重、頭部圧迫感、口腔内乾燥、鼻閉、舌先のしびれ、悪心、嘔吐、動悸
全国18施設で原発開放隅角緑内障及び高眼圧症の成人患者を対象に、0.12%イソプロピル ウノプロストン点眼液70例及び0.5%チモロールマレイン酸塩点眼液(対照薬)77例による無作為割付二重遮蔽比較試験(1回1滴、1日2回12週間)を実施した。その結果、0.12%イソプロピル ウノプロストン点眼液における改善以上※1は91.4%(64/70例)であり、対照薬との非劣性が確認された。なお、やや改善以上※2は98.6%(69/70例)であった。0.12%イソプロピル ウノプロストン点眼液の副作用は、75例中5例(6.7%)に認められ、主な副作用は結膜充血3件であった1)。※1:眼圧のoutflow pressureの下降率20%以上※2:眼圧のoutflow pressureの下降率10%以上
全国20施設で原発開放隅角緑内障及び高眼圧症の成人患者を対象に、0.12%イソプロピル ウノプロストン点眼液を1回1滴、1日2回52週間点眼した。その結果、改善以上※1は70.8%(34/48例)、やや改善以上※2は83.3%(40/48例)であった。副作用は、59例中11例(18.6%)に認められ、主な副作用は結膜充血7件であった2)。※1:眼圧のoutflow pressureの下降率20%以上※2:眼圧のoutflow pressureの下降率10%以上
全国1施設で低眼圧緑内障の成人患者を対象に、オープン試験にて、0.12%イソプロピル ウノプロストン点眼液を両眼に1回1滴、1日2回24週間点眼した。その結果、改善以上※1は75%(9/12例)、やや改善以上※2は83.3%(10/12例)であった。副作用は、全症例で認められなかった3)。※1:眼圧のoutflow pressureの下降率20%以上※2:眼圧のoutflow pressureの下降率10%以上
正常眼圧緑内障患者40例、40眼に0.12%イソプロピル ウノプロストン点眼液単独1日2回10年間点眼を行った。全例視野変化解析で平均偏差(MD)のスロープが有意(p<5%)の視野障害進行眼は9眼(22.5%)であり、残りの31眼(77.5%)において視野障害進行が抑制された。全例におけるMDの年平均進行度は-0.16±0.32dBであり、進行9眼においては-0.56±0.15dBであった4)。
ウサギ5),6)、ネコ6)、健康人7),8)及び緑内障・高眼圧症患者9)でのフルオロフォトメトリー試験又はトノグラフィー試験において、イソプロピル ウノプロストン点眼液の眼圧下降作用は主経路又は副経路を介する房水流出の促進によることが示唆された。
イソプロピル ウノプロストン及びその活性体(脱エステル体)は、ヒト線維柱帯細胞において、BKチャネル(大コンダクタンスカルシウム依存性カリウムチャネル)に対し活性を示すことが報告されている28),29)。
本剤とレスキュラ点眼液0.12%を健康成人男子にそれぞれ1滴両眼の結膜嚢内に点眼し、無投与群を含む3群(クロスオーバー法)の眼圧値を測定した。本剤及びレスキュラ点眼液0.12%において各測定時点の眼圧値及び得られたパラメータ(最低眼圧値、眼圧値-時間曲線下面積)を用いて90%信頼区間法にて統計解析を行った。その結果、眼圧値-時間曲線下面積はlog(0.98)~log(1.04)、最低眼圧値はlog(0.96)~log(1.03)であり、いずれのパラメータもlog(0.80)~log(1.25)の範囲内にあることから両剤の生物学的同等性が確認された30)。
眼圧値-時間曲線下面積
(mmHg・hr)
最低眼圧値
(mmHg)
本剤
280.7±28.3
11.0±1.3
レスキュラ点眼液0.12%
282.9±23.0
10.9±0.9
(平均値±標準偏差、n=19)
眼圧値ならびに最低眼圧値、眼圧値-時間曲線下面積のパラメータは、被験者の選択、眼圧の測定回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
イソプロピル ウノプロストン(Isopropyl Unoprostone)
(+)-isopropyl(Z)-7-[(1R,2R,3R,5S)-3,5-dihydroxy-2-(3-oxodecyl)cyclopentyl]hept-5-enoate
C25H44O5
424.61
本品は無色の粘稠性のある液である。本品はエタノール(95)、エタノール(99.5)、ジエチルエーテル又はヘキサンに極めて溶けやすく、水にほとんど溶けない。
外箱開封後は、遮光して保存すること。
プラスチック点眼容器:5mL×10本
1) 東郁郎他.: 日本眼科紀要. 1992; 43(12): 1432-1440
2) 東郁郎他.: あたらしい眼科. 1994; 11(9): 1435-1444
3) 藤森千憲他.: 日本眼科学会雑誌. 1993; 97(10): 1231-1235
4) 小川一郎他.: 日本眼科紀要. 2006; 57(2): 132-138
5) Sakurai, M. et al.: Jpn. J. Ophthalmol. 1993; 37(3): 252-258
6) 吉田祥子他.: 基礎と臨床. 1994; 28(12): 3827-3838
7) Sakurai, M. et al.: Jpn. J. Ophthalmol. 1991; 35(2): 156-165
8) 手塚ひとみ他.: 日本眼科学会雑誌. 1992; 96(4): 496-500
9) Toris, B. et al.: Arch Ophthalmol. 2004; 122: 1782-1787
10) 上野隆司他.: 日本眼科学会雑誌. 1992; 96(4): 462-468
11) 高瀬正彌他.: あたらしい眼科. 1992; 9(11): 1917-1925
12) 東郁郎他.: 日本眼科紀要. 1992; 43(12): 1425-1431
13) 茂木豊他.: 日本眼科紀要. 1993; 44(1): 12-18
14) 逸見知弘他.: あたらしい眼科. 1993; 10(12): 2123-2127
15) 新家真他.: あたらしい眼科. 1993; 10(12): 2117-2121
16) 高瀬正彌他.: 日本眼科学会雑誌. 1992; 96(10): 1261-1267
17) 高瀬正彌他.: あたらしい眼科. 1992; 9(6): 1055-1059
18) 山本哲也他.: 日本眼科学会雑誌. 1994; 98(2): 202-205
19) 杉山哲也他.: あたらしい眼科. 1992; 9(8): 1430-1434
20) 西篤美他.: あたらしい眼科. 1996; 13(9): 1422-1424
21) 小嶌祥太他.: 日本眼科学会雑誌. 1997; 101(7): 605-610
22) 木村至他.: 厚生省特定疾患 網膜脈絡膜・視神経萎縮症調査研究班 平成11年度報告書. 2000; 238-240
23) Kimura, I. et al.: Jpn. J. Ophthalmol. 2005; 49(4): 287-293
24) Tamaki, Y. et al.: J. Ocul. Pharmacol. Ther. 2001; 17(6): 517-527
25) Makimoto,Y. et al.: Jpn. J. Ophthalmol. 2002; 46: 31-35
26) 井戸正史他.: あたらしい眼科. 1999; 16(11): 1577-1579
27) 西村幸英他.: あたらしい眼科. 1998; 15(2): 281-284
28) Thieme, H. et al.: Invest Ophthalmol Vis Sci. 2001; 42(13): 3193-3201
29) Cuppoletti, J. et al.: Invest Ophthalmol Vis Sci. 2012; 53(9): 5178-5189
30) 社内資料: 生物学的同等性に関する資料
テイカ製薬株式会社 学術グループ
〒930-0982 富山市荒川一丁目3番27号
TEL 076-431-1717 FAX 076-431-6707
テイカ製薬株式会社
富山市荒川一丁目3番27号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.