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日本薬局方
フェルビナクテープ
1日2回患部に貼付する。
喘息発作を誘発するおそれがある。
感染を伴う炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤又は抗真菌剤を併用し、観察を十分行い慎重に使用すること。皮膚の感染症を不顕性化するおそれがある。
*妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤を妊娠中期以降の妊婦に使用し、胎児の動脈管収縮が起きたとの報告がある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難等)があらわれることがある。
頻度不明
皮膚
皮膚炎(発疹、湿疹を含む)、そう痒、発赤、接触皮膚炎、刺激感、水疱
本剤と標準製剤(セルタッチパップ70)について、健康成人男子12例の背部に12時間貼付したときのフェルビナクの皮膚への移行量を、皮膚適用後の製剤中の薬物残存量から算出した。得られた値について、90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.70)~log(1.43)の範囲であり、両剤の生物学的同等性が確認された1) 。
セルタッチパップ70(1枚中にフェルビナク70mgを含有)において国内で実施された二重盲検比較試験を含む臨床試験及び市販後使用成績調査における4,269症例の改善率(中等度改善以上)は次のとおりであった。[再審査終了時の集計2) ]
疾患
中等度改善以上例数/評価対象例数
改善率%
変形性関節症
934/1,547
60.4
肩関節周囲炎
432/614
70.4
腱・腱鞘炎
106/144
73.6
腱周囲炎
67/82
81.7
上腕骨上顆炎
106/157
67.5
筋肉痛
500/712
70.2
外傷後の腫脹・疼痛
790/1,013
78.0
計
2,935/4,269
68.8
疼痛、急性炎症・慢性炎症に対し、鎮痛・抗炎症作用を示す。
フェルビナクは、モルモット肺より抽出したプロスタグランジン合成酵素のシクロオキシゲナーゼに対し、阻害作用が認められた(IC50=0.61μg/mL)3) 。
フェルビナクは、プロスタグランジンE1によるスナネズミ結腸の収縮に対し、抑制作用を示した3) 。
フェルビナク貼付剤(セルタッチパップ70)は、ラットのRandall-Selitto法及び硝酸銀関節炎等の炎症性疼痛に対し、鎮痛作用を示した4) 。
フェルビナク貼付剤(セルタッチパップ70)は、ラットのカラゲニン足浮腫、打撲足浮腫及びアジュバント関節炎等の急性・慢性炎症反応に対して抗炎症作用を示した。また、ウサギの抗原誘発膝関節炎に対して、膝関節腫脹を抑制し、炎症滑膜中のプロスタグランジンE2含量を低下させた4) 。
フェルビナク(Felbinac)〔JAN〕
Biphenyl-4-ylacetic acid
C14H12O2
212.24
本品は白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品はメタノール又はアセトンにやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
163~166℃
70枚(7枚×10)、700枚(7枚×100)
1) 社内資料(生物学的同等性)
2) 社内資料(セルタッチ臨床成績集計報告)
3) Tolman EL, et al.:Prostaglandins. 1975;9(3):349-359
4) 柴富志治ほか:薬理と治療. 1992;20(10):3943-3956
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