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処方箋医薬品注)
重篤な肝障害・肝疾患のある患者
前立腺肥大症、前立腺癌但し、転移のある前立腺癌症例に対しては、他療法による治療の困難な場合に使用する。
本剤による前立腺肥大症に対する治療は、根治療法ではないことに留意し、本剤投与により期待する効果が得られない場合には、手術療法等他の適切な処置を考慮すること。
クロルマジノン酢酸エステルとして、1回25mgを1日2回食後に経口投与する。
クロルマジノン酢酸エステルとして、1回50mgを1日2回食後に経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
投与期間は16週間を基準とし、期待する効果が得られない場合には、以後漫然と投与を継続しないこと。
ナトリウムや体液の貯留により、症状が増悪することがある。
耐糖能の低下があらわれることがある。
**髄膜腫や原疾患の状態を踏まえ、本剤投与の必要性を検討すること。,
投与しないこと。代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。
投与の際には用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多いため、血中濃度が持続するおそれがある。
本剤投与1~2カ月後に劇症肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれ、死亡に至った症例が報告されているので、悪心・嘔吐、食欲不振、全身倦怠感等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。
昏睡、ケトアシドーシスを伴う重篤な症例も報告されている。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
生殖器
インポテンス等
性欲低下等
過敏症
発疹等
そう痒
肝臓
肝機能異常等
腎臓
BUN、クレアチニンの上昇等
電解質代謝
浮腫、体重増加等
循環器
動悸、心悸亢進、胸内苦悶、息切れ等
血液
貧血
消化器
胃部不快感等
悪心、便秘、下痢、食欲不振、口渇等
嘔吐、腹痛等
精神神経系
頭痛、眠気等
泌尿器
頻尿、尿道不快感、下腹部痛等
脂質代謝
中性脂肪の上昇
内分泌
女性型乳房
血中FSH、LH、テストステロン値の低下、プロラクチン値の上昇
皮膚
脱毛
その他
倦怠感、微熱、発汗、肥満
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
**,*海外の疫学調査において、クロルマジノン酢酸エステルの6カ月間の累積投与量が360mg超の女性では、360mg以下の女性と比較して髄膜腫の発生リスクが高く(ハザード比4.4(95%信頼区間:3.4-5.8))、累積投与量の増加に伴い発生リスクが高くなるとの報告がある1) 。また、クロルマジノン酢酸エステルを使用している女性では、使用していない女性と比較して髄膜腫の発生リスクが高かった(オッズ比3.87(95%信頼区間:3.48-4.30))との報告がある2) 。,
ラット、ウサギ及びイヌにおいて精子形成異常が認められるという報告がある。また、副腎皮質はラット及びイヌでは萎縮するという報告があるが、モルモットでは萎縮しないという報告がある。
健康成人男性に本剤1錠(25mg)を空腹時に経口投与した結果、最高血中濃度到達時間(Tmax)は3.8時間、血中濃度半減期(T1/2)は6.9時間であった3)。
健康成人男性に本剤1錠(25mg)を摂食時に投与した場合の血中濃度は空腹時投与に比し最高血中濃度(Cmax)及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC)で有意に高く、これは主として食事摂取により刺激された胆汁分泌によると考えられた4)。
雄ラットにおける経口投与後の分布は肝臓に最も多く、次に腎臓、副腎、脂肪の順である5)。血漿蛋白結合率は、約99%である6) (in vitro:平衡透析法)。
多種の代謝物が生成され、2位及び3位のヒドロキシ体が多い。3β-hydroxy体は、未変化体であるクロルマジノン酢酸エステルの約0.7倍の活性を認めた7)。
前立腺癌患者6名に[3H]-クロルマジノン酢酸エステルを100mg経口投与したとき、投与3日後まで尿中に11.2%、糞中に25.7%排泄された8)。
排尿困難の改善と肥大結節の縮小効果を指標にした2種の二重盲検比較試験(1日2錠、16週間)において、有用性が認められた。有効率はそれぞれの試験において66.7%(32/48)9)、69.2%(27/39)10)であった。
1回1錠、1日2回投与した結果、有効率は59.7%(92/154)であった11),12),13),14),15),16),17),18)。
多施設共同一般臨床試験で、100mg/日投与を中心とし3カ月以上経過観察がなされた186例での有効率は、63.4%〔このうち病期A~Dの未治療における有効率は67.1%(114/170)〕であった19)。
テストステロンの前立腺への選択的取込み阻害作用及び5α-ジヒドロテストステロン(5α-DHT)とアンドロゲン受容体との結合阻害作用によりアンチアンドロゲン作用を示す。また視床下部-下垂体系の抑制作用及び精巣でのテストステロン生合成抑制作用により血中テストステロン低下作用を示す。
クロルマジノン酢酸エステル(Chlormadinone Acetate)
6-Chloro-3,20-dioxopregna-4,6-dien-17-yl acetate
C23H29ClO4
404.93
白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。クロロホルムに溶けやすく、アセトニトリルにやや溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
211~215℃
100錠[10錠(PTP)×10]
1) *Nguyen,P.et al.:Utilisation prolongée de l'acétate de chlormadinone et risque de méningiome intracrânien:une étude de cohorte à partir des données du SNDS(Avril 2021 Rapport final)
2) **Roland,N.et al.:BMJ.2024;384:e078078
3) 木下裕三他:薬理と治療.1988;16(5):2079-2091
4) 木下裕三他:薬理と治療.1988;16(5):2093-2108
5) 神戸川 明他:基礎と臨床.1977;11(2):620-628
6) 社内資料:Chlormadinone acetateの肝薬物代謝酵素活性に及ぼす影響と蛋白結合性の検討
7) Honma,S.et al.:Chem.Pharm.Bull.1977;25(8):2019-2031
8) 社内資料:CMAの体内動態(第4報)Chlormadinone Acetate(CMA)のヒトにおける吸収、血中濃度、排泄および代謝
9) 志田圭三他:臨床薬理.1977;8(3):285-299
10) 志田圭三他:ホルモンと臨床.1979;27(10):1159-1172
11) 碓井 亜他:泌尿器科紀要.1981;27(3):327-333
12) 松田 稔他:泌尿器科紀要.1981;27(6):737-746
13) 大見嘉郎他:泌尿器科紀要.1981;27(8):1011-1015
14) 斉藤雅人他:泌尿器科紀要.1981;27(9):1147-1152
15) 棚橋善克他:西日本泌尿器科.1981;43(5):1077-1083
16) 新島端夫他:西日本泌尿器科.1981;43(6):1323-1328
17) 山川義憲他:診療と新薬.1982;19(3):751-757
18) 和志田裕人他:泌尿器科紀要.1983;29(6):715-725
19) 志田圭三他:泌尿器科紀要.1980;26(12):1553-1574
20) 伊藤善一他:日本泌尿器科学会雑誌.1977;68(6):537-552
21) 三枝 衛他:基礎と臨床.1977;11(2):550-555
22) 志田圭三他:日本泌尿器科学会雑誌.1972;63(2):109-128
23) 近藤 厚他:西日本泌尿器科.1974;36(6):730-739
24) 渡辺順一他:泌尿器外科.2007;20(1):75-81
25) 山中英寿他:ホルモンと臨床.1978;26(1):89-92
26) 本間誠次郎他:日本内分泌学会雑誌.1977;53(5):703-718
27) 大橋輝久他:臨床泌尿器科.1977;31(1):59-63
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