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日本薬局方
ノルゲストレル・エチニルエストラジオール錠
処方箋医薬品注)
妊娠率や生産率の報告を踏まえると、本剤を含む卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合剤で調節卵巣刺激の開始時期の調整を行った場合は、開始時期の調整を行わない場合と比べて、妊娠率や生産率が低下する可能性があるので、このことを患者に説明した上で、本剤の投与の要否は、患者ごとに治療上の必要性及び危険性を考慮して慎重に判断すること。
1日1錠を7〜10日間連続投与する。
1日1錠を月経周期第5日より約3週間連続投与する。
患者に対しても、このような症状があらわれた場合は、直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診するよう説明すること。
子宮筋腫の発育を促進するおそれがある。
乳癌が再発するおそれがある。
症状が増悪するおそれがある。
ナトリウム又は体液の貯留により症状を悪化させることがある。
症状を悪化させるおそれがある。
十分コントロールを行いながら投与すること。耐糖能が低下することがある。
一般に血栓症等の心・血管系の障害が発生しやすくなる年代であるため、これを助長するおそれがある。,
骨端の早期閉鎖をきたすおそれがある。
投与しないこと。肝障害を悪化させるおそれがある。
肝障害を悪化させるおそれがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳の量的質的低下が起こることがある。また、母乳中へ移行することが報告されている。
副腎皮質ホルモン
三環系抗うつ剤
セレギリン塩酸塩シクロスポリンテオフィリンオメプラゾール
これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。
本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制すると考えられる。
リファンピシンバルビツール酸系製剤
ヒダントイン系製剤
カルバマゼピンボセンタンモダフィニルトピラマート
本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。
これらの薬剤は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。
テトラサイクリン系抗生物質
ペニシリン系抗生物質
これらの薬剤は腸内細菌叢を変化させ、本剤の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる。
テルビナフィン塩酸塩
黄体ホルモン・卵胞ホルモン配合剤との併用で、月経異常があらわれたとの報告がある。
機序不明
Gn-RH誘導体
これらの薬剤の作用を減弱するおそれがある。
これらの薬剤は性ホルモンの分泌を低下することにより薬効を示すため、性ホルモンである本剤の投与によってこれらの薬剤の効果を減弱する可能性が考えられる。
血糖降下剤
血糖降下剤の作用が減弱するおそれがある。血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意する。
本剤は耐糖能を低下させ、血糖降下剤の作用を減弱させると考えられる。
ラモトリギンモルヒネサリチル酸
これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。
本剤はこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
本剤の作用が減弱するおそれがある。
エチニルエストラジオールのAUCが減少する。
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
アタザナビルは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。
エトラビリンは本剤の代謝酵素(CYP2C9)を阻害すると考えられる。
フルコナゾール
フルコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。
ボリコナゾール
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。ボリコナゾールの血中濃度が上昇するおそれがある。
ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。本剤がボリコナゾールの代謝酵素(CYP2C19)を阻害すると考えられる。
アセトアミノフェン
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。アセトアミノフェンの血中濃度が低下するおそれがある。
アセトアミノフェンはエチニルエストラジオールの硫酸抱合を阻害すると考えられる。本剤が肝におけるアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。
セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
この食品は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。
下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。,,,,,,,,
0.1〜5%未満
頻度不明
肝臓
肝機能の異常
黄疸等
子宮
不正出血(破綻出血、点状出血)
経血量の変化、帯下の増加等
乳房
乳房緊満感
乳房痛等
過敏症
発疹等
電解質代謝
浮腫、体重増加
循環器
動悸、血圧上昇等
消化器
悪心・嘔吐、食欲不振、胃痛等
下痢、腹痛、便秘、口内炎、口渇等
精神神経系
頭痛、眠気、倦怠感
めまい、神経過敏等
皮膚
ざ瘡等
色素沈着注2)等
その他
熱感、腰痛、肩こり、冷感
コンタクトレンズがうまく調節されない等
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人女性に14C標識ノルゲストレル(NG)4mg注)を経口投与すると血中濃度は3時間後に最高に達し、24時間後にはほぼ半減した2)(外国人データ)。健康成人男性に3H標識エチニルエストラジオール(EE)30μg注)を経口投与すると血中濃度は2〜4時間後に最高に達した2)(外国人データ)。
NGは、経口投与後、消化管より速やかに吸収され、初回通過効果もあまり受けないのでバイオアベイラビリティは高い3)。EEは、経口投与後、吸収は速いが小腸で抱合を受け、バイオアベイラビリティは40~50%程度である4)。
NGは、血漿中で、アルブミン及び性ホルモン結合グロブリンと高度に結合している3)。EEの分布容積は3.5L/kg、消失半減期は10時間、全身クリアランスは5.4mL/min/kgであり、血漿たん白結合率は95~98%である4)。
NGは、16β位の水酸化やA環の還元の後、硫酸抱合やグルクロン酸抱合を受ける3)。
健康成人女性に14C標識NG4mg注)を経口投与すると総投与量の95%が糞尿中より排泄され、尿中排泄量は総排泄量の64%であった2)(外国人データ)。健康成人男性に3H標識EE30μg注)を経口投与すると総投与量の95%が糞尿中より排泄され、尿中排泄量は総排泄量の42.7%であった2)(外国人データ)。注)本剤の承認された用法及び用量は、NGとして1回0.5mg、EEとして1回0.05mgを1日1回経口投与である。
二重盲検比較試験を含めた臨床試験において、機能性子宮出血に対する有効率は70.4%(152/216例)を示した5)。
脳下垂体前葉に作用して、脳下垂体前葉からの卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン分泌を抑制し、また、子宮内膜の再生を促進し、分泌相に転換する。
健康成人女性の月経延長テストで、ノルゲストレルの黄体ホルモン作用は酢酸ノルエチステロンの2.5倍、ノルエチノドレルの5倍、酢酸メゲステロールの2.5倍である。また、ノルゲストレルは卵胞ホルモンを配合することにより黄体ホルモン作用が増強される6)(外国人データ)。
去勢マウスの腟スメアテストで、ノルゲストレルの抗エストロゲン作用はノルエチステロンの10倍である7)。
去勢ラットを用いた試験で、ノルゲストレルの男性ホルモン作用は同一黄体ホルモン作用量で、ノルエチステロンの1/18である7)。
ノルゲストレル(Norgestrel)
13-Ethyl-17-hydroxy-18,19-dinor-17α-pregn-4-en-20-yn-3-one
C21H28O2
312.45
白色の結晶又は結晶性の粉末である。テトラヒドロフラン又はクロロホルムにやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
206〜212℃
エチニルエストラジオール(Ethinylestradiol)
19-Nor-17α-pregna-1,3,5(10)-triene-20-yne-3,17-diol
C20H24O2
296.40
白色〜微黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。ピリジン又はテトラヒドロフランに溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
180〜186℃又は142〜146℃
210錠[21錠(PTP)×10]
1) *Farquhar,C.et al.:Cochrane Database Syst.Rev.2017;5(5):CD006109
2) Kolb,K,H.et al.:未発表
3) 第十七改正日本薬局方解説書.廣川書店;2016.C3824-3827
4) 第十七改正日本薬局方解説書.廣川書店;2016.C865-868
5) 古谷 博他:臨床評価.1978;6(1):15-28
6) Swyer,G.I.M.et al.:J.Reprod.Fertil.1968;5(Suppl.5):63-68
7) Edgren,R.A.et al.:Steroid.1963;2(3):319-335
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