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処方箋医薬品注)
消化管栄養が不能又は不十分な場合、あるいは休止する場合の経中心静脈輸液療法による栄養補給に用いる。
ハイカリック液-2号は通常の必要カロリー量の患者の維持液として用いる。
ハイカリック液-3号は必要カロリー量の高い患者の維持液として用いる。
本剤700mLに対して10%又は12%アミノ酸注射液を200~300mLの割合で加えてよく混合し、経中心静脈輸液療法の開始液とする。通常成人1日1800~2000mLの開始液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
本剤700mLに対して10%又は12%アミノ酸注射液を300~400mLの割合で加えてよく混合し、経中心静脈輸液療法の維持液とする。通常成人1日2000~2200mLの維持液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
高カロリー輸液療法施行中にビタミンB1欠乏により重篤なアシドーシスが起こることがあるので、必ず必要量(1日3mg以上を目安)のビタミンB1を併用すること。,
アシドーシスが悪化するおそれがある。
血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。
高血糖等の耐糖能異常を起こすおそれがある。
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質代謝等が著しく障害されているため、心負荷増大のおそれがある。
水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。
カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症さらには敗血症性ショックを起こすおそれがある。
投与しないこと。,
水分、電解質の過剰投与や、混注するアミノ酸注射液によりアミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこるおそれがある。,,
水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
投与しないこと。混注するアミノ酸注射液によるアミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化する又は誘発されるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
ジギタリス中毒(不整脈等)の症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
カルシウムがジギタリス製剤の作用を増強するおそれがある。
重篤なアシドーシスがあらわれることがある。,
過度の高血糖、高浸透圧利尿、口渇があらわれた場合には、インスリン投与等の適切な処置を行うこと。,
2%未満
頻度不明注1)
精神神経系
不穏
代謝異常
低カリウム血症、高カリウム血症、尿糖
血清ナトリウム異常、低ナトリウム血症、総コレステロール低下、低血糖、低クロール血症、BUN上昇、カルシウム低下、高カルシウム血症、脱水、高リン血症、血清クロール異常、反発性低血糖
消化器
嘔気・悪心・嘔吐、食欲減退
内分泌系
尿崩症
肝臓
肝機能異常
AST上昇、ALT上昇、AL-P上昇、LDH上昇、硫酸亜鉛混濁反応異常、チモール混濁反応異常
腎臓
高窒素血症、腎機能障害、多尿、浸透圧利尿
大量・急速投与
脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、水中毒
その他
脱毛、発熱、全身倦怠感
悪性腫瘍患者を主とする消化管栄養が不能又は不十分な患者251例に、アミノ酸注射液注2)を混合したハイカリック液-1号またはハイカリック液-2号を、原則として1日2バッグ、投与した注3)。
有効率はハイカリック液-1号投与群80.9%(102/126例)、ハイカリック液-2号投与群84.0%(105/125例)であった。副作用は認められなかった2)。
経口摂取不能あるいは不充分で比較的カロリー必要量が高い患者168例を対象に、原則としてハイカリック液-1号およびハイカリック液-2号を3~5日間使用し、耐糖能が良いことを確認後、ハイカリック液-3号を1日2バッグ、投与した注2)、注3)。
ハイカリック液-3号の投与期間は5~96日(平均23.2日)で、有効性解析対象症例158例における有効率は89.2%(141/158例)であった。副作用発現率は5.7%(9/158例)で、主な副作用は肝機能異常3.2%(5/158例)であった3)。
一般外科と救急領域で高カロリー輸液療法による栄養補給を必要とする患者を対象に、ハイカリック液-2号とハイカリック液-3号の比較臨床試験を実施した。必要エネルギー(非蛋白性)が1800kcal未満の場合、ハイカリック液-2号投与群(ハイカリック液-1号で馴化)、1800kcal以上の場合、ハイカリック液-3号投与群(ハイカリック液-1号およびハイカリック液-2号で馴化)とした注2)、注3)。
被験薬の投与期間が1週間以上の症例を解析対象としたときの栄養改善度はハイカリック液-2号投与群91.7%(44/48例)、ハイカリック液-3号投与群90.0%(36/40例)であり、両群間に統計学的有意差は認められなかった。
副作用発現率はハイカリック液-2号投与群10.2%(5/49例)、ハイカリック液-3号投与群16.7%(7/42例)であり、両群間に統計学的有意差は認められなかった。主な副作用は両群とも高血糖であり、ハイカリック液-2号投与群で6.1%(3/49例)、ハイカリック液-3号投与群で9.5%(4/42例)に認められた4)。
本剤は水分、電解質、カロリーの補給効果を示す。
ハイカリック液-3号にアミノ酸、ビタミン等の必要栄養源を配合し、ラットの中心静脈に15日間、通常の摂取熱量と同じ熱量(平均300kcal/kg/day)を投与したところ体重の順調な増加及び正の窒素出納を示し、栄養学的効果が認められた5)。
700mL×10袋
1) 厚生省薬務局:医薬品副作用情報 No.113.1992:15
2) 高橋秀禎ほか:新薬と臨牀.1979; 28:1971-1979
3) 小野寺時夫ほか:基礎と臨床.1983; 17:3573-3582
4) 長谷部正晴ほか:基礎と臨床.1983; 17:3583-3600
5) 山口幸男ほか:基礎と臨床.1983; 17:3545-3572
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