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ソルマルト輸液(200mL)/ソルマルト輸液(500mL)

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
5.効能又は効果に関連する注意
6.用法及び用量
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.2腎機能障害患者
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
12.臨床検査結果に及ぼす影響
14.適用上の注意
18.薬効薬理
18.1作用機序
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

ソルマルト輸液(200mL)/ソルマルト輸液(500mL)

添付文書番号

3319550A5076_1_04

企業コード

470034

作成又は改訂年月

2023年6月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

873319

承認等

ソルマルト輸液(200mL)

販売名コード

YJコード

3319550A6072

販売名英語表記

SOLMALT Infusion

承認番号等

承認番号

21900AMX01463

販売開始年月

1996年8月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

ソルマルト輸液(500mL)

販売名コード

YJコード

3319550A5076

販売名英語表記

SOLMALT Infusion

承認番号等

承認番号

21900AMX01463

販売開始年月

1996年8月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

マルトース加酢酸維持液

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 高カリウム血症、乏尿、アジソン病、重症熱傷、高窒素血症の患者[高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  2. 2.2 高リン血症、低カルシウム血症、副甲状腺機能低下症の患者[高リン血症、低カルシウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  3. 2.3 高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[高マグネシウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

ソルマルト輸液(200mL)

1袋200mL中
有効成分  マルトース水和物 10.0g
  酢酸ナトリウム水和物 0.544g
  塩化ナトリウム 292mg
  塩化カリウム 104mg
  リン酸二水素カリウム 272mg
  塩化マグネシウム 102mg
添加剤  希塩酸(pH調節剤) 適量
電解質  Na+ 9mEq
  K+ 3.4mEq
  Mg2+ 1mEq
  Cl- 7.4mEq
  H2PO4- 2mEq
  Acetate- 4mEq
熱量  40kcal

ソルマルト輸液(500mL)

1袋500mL中
有効成分  マルトース水和物 25.0g
  酢酸ナトリウム水和物 1.3608g
  塩化ナトリウム 730.6mg
  塩化カリウム 261.0mg
  リン酸二水素カリウム 680.5mg
  塩化マグネシウム 254.2mg
添加剤  希塩酸(pH調節剤) 適量
電解質  Na+ 22.5mEq
  K+ 8.5mEq
  Mg2+ 2.5mEq
  Cl- 18.5mEq
  H2PO4- 5mEq
  Acetate- 10mEq
熱量  100kcal

3.2 製剤の性状

ソルマルト輸液(200mL)

剤形
色調無色~微黄色澄明
pH4.3~6.3
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)

ソルマルト輸液(500mL)

剤形
色調無色~微黄色澄明
pH4.3~6.3
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)

4. 効能又は効果

経口摂取が不能または不充分な場合の水分・電解質の補給・維持、エネルギーの補給

5. 効能又は効果に関連する注意

本剤を投与する場合には、患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。

6. 用法及び用量

通常、成人には1回500~1000mLを徐々に静脈内に点滴注入する。投与速度は通常成人ではマルトース水和物として1時間当たり0.5g/kg体重以下とする。なお、年齢・症状に応じて適宜増減する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心不全の患者

    循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。

  2. 9.1.2 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者

    水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児、乳児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 アナフィラキシーショック(頻度不明)

    呼吸困難、血圧低下、頻脈、蕁麻疹、潮紅等の症状が認められた場合には投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと1)

11.2 その他の副作用

頻度不明

過敏症

発疹、そう痒感

大量・急速投与

脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、水中毒、高カリウム血症

12. 臨床検査結果に及ぼす影響

グルコース脱水素酵素(GDH)法を用いた血糖測定法ではマルトースが測定結果に影響を与え、実際の血糖値よりも高値を示す場合があることが報告されている2)。インスリン投与が必要な患者においては、インスリンの過量投与につながり低血糖を来すおそれがあるので、本剤を投与されている患者の血糖値の測定には、マルトースの影響を受ける旨の記載がある血糖測定用試薬及び測定器は使用しないこと。

14. 適用上の注意

14.1 全般的な注意

  1. 14.1.1 使用時には、感染に対する配慮をすること。
  2. 14.1.2 注射針や輸液セットのびん針は、ゴム栓の刻印部(〇印)に垂直にゆっくりと刺すこと。斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある。また、針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。

14.2 薬剤調製時の注意

薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。

14.3 薬剤投与時の注意

  1. 14.3.1 原則として、連結管を用いたタンデム方式による投与は行わないこと。輸液セット内に空気が流入するおそれがある。
  2. 14.3.2 容器の目盛りは目安として使用すること。
  3. 14.3.3 残液は使用しないこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

本剤は水分、電解質及びエネルギーの補給効果を示す。

20. 取扱い上の注意

  1. 20.1 液漏れの原因となるので、強い衝撃や鋭利なものとの接触等を避けること。
  2. 20.2 包装袋より取り出したまま保管すると、薬液が蒸散する可能性があるので、速やかに使用するか包装袋に戻し封をすること。
  3. 20.3 以下の場合には使用しないこと。
    • 包装袋内や容器表面に水滴や結晶が認められる場合
    • 容器から薬液が漏れている場合
    • 性状その他薬液に異状が認められる場合
    • ゴム栓部のシールがはがれている場合

22. 包装

200mL×30袋

500mL×20袋

24. 文献請求先及び問い合わせ先

テルモ・コールセンター

〒259-0151 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500

TEL 0120-12-8195

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

テルモ株式会社

東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目44番1号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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