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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記疾患の去痰
通常、成人には1回1錠(アンブロキソール塩酸塩として45mg)を1日1回経口投与する。
早朝覚醒時に喀痰喀出困難を訴える患者には、夕食後投与が有用である。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。
減量が必要な場合には、他の剤形(徐放性製剤を除く)を使用すること。一般に生理機能が低下している。
発疹、顔面浮腫、呼吸困難、血圧低下等があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
消化器
胃不快感
胃痛、腹部膨満感、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐、便秘、食思不振、消化不良(胃部膨満感、胸やけ等)
過敏症
発疹、蕁麻疹、蕁麻疹様紅斑、そう痒
血管浮腫(顔面浮腫、眼瞼浮腫、口唇浮腫等)
肝臓
肝機能障害(AST上昇、ALT上昇等)
その他
口内しびれ感、上肢のしびれ感
めまい
健康成人男性にアンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mg 1カプセルを経口投与し、クロスオーバー法によりアンブロキソール塩酸塩錠15mg 1回1錠、1日3回(45mg/日)との比較が行われた。アンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mgの単回投与は血中濃度に持続性が認められ、アンブロキソール塩酸塩錠15mg 1日3回投与とほぼ同等の血中薬物動態を示した。また、アンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mgを1日1回夕食後服用時では、翌朝の血中濃度はアンブロキソール塩酸塩錠15mgに比較し有意に高いことが示された1),2)。
健康成人男性にアンブロキソール塩酸塩として45mgを含有する本剤1錠とアンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mg 1カプセルを、無作為割付け、2剤2期クロスオーバー法により絶食(n=18)又は食後(n=20)単回経口投与した。血漿中アンブロキソール未変化体濃度を測定し、薬物動態パラメータ(AUCt及びCmax)について統計解析を行った結果、対数値の平均値の差の90%信頼区間は、いずれの摂食条件でもすべて生物学的同等性の判定基準log(0.80)~log(1.25)の範囲内であることから両剤の生物学的同等性が確認された3)。
AUCt注1)(ng・h/mL)
Cmax注1)(ng/mL)
tmax注2)(h)
t1/2注1)(h)
絶食
本剤(n=18)
579.462±166.839
28.985±7.027
6.0
12.149±3.368
徐放カプセル(n=18)
645.866±234.574
27.641±6.854
4.0
11.531±3.051
食後
本剤(n=20)
689.543±237.718
35.256±10.069
12.178±2.835
徐放カプセル(n=20)
697.838±219.157
30.955±9.140
13.384±5.355
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
健康成人男性にアンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mgを単回経口投与したとき、消化管から速やかかつ良好に吸収された。血漿中の未変化体濃度は、投与後6~8時間でピークに到達し半減期は10~11時間であり、その後比較的速やかに減少した1)。連続的に5日間経口投与したときの血漿中未変化体濃度の推移は、単回投与の場合とほぼ一致し、連続投与によっても血中薬物動態の変化は認められなかった4)。
健康成人男性にアンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mgを単回経口投与したとき、投与後36時間までに尿中へ未変化体が5.34%排泄された2)。
アンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mgの承認時までに国内延べ139施設で実施された二重盲検試験を含む臨床試験の効果判定症例421例における有効率は下記のとおりであった5),6)。
疾患名\有効率(%)
有効以上
急性気管支炎
78.0%(39/50)
気管支喘息
64.6%(42/65)
慢性気管支炎
66.7%(84/126)
気管支拡張症
64.5%(20/31)
肺結核
66.7%(40/60)
塵肺症
51.1%(24/47)
手術後の喀痰喀出困難
61.9%(26/42)
早朝覚醒時に喀痰喀出困難を訴える患者を対象に行った二重盲検試験で、アンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mgの夕食後1回投与の有効性が認められた6)。
アンブロキソール塩酸塩は、肺表面活性物質の分泌促進作用、気道液の分泌促進作用、線毛運動亢進作用が総合的に作用して喀痰喀出効果を示すものと考えられる。この際、肺表面活性物質の役割としては、線毛の存在しない肺胞や呼吸細気管支を含め気道中の粘性物質を排出しやすくするものと考えられている7),8),9),10),11),12),13),14)。
アンブロキソール塩酸塩(Ambroxol Hydrochloride)
trans-4-[(2-amino-3,5-dibromobenzyl)amino]cyclohexanol hydrochloride
C13H18Br2N2O・HCl
414.56
白色の結晶性の粉末で、においはなく、わずかに特異な味がある。メタノールにやや溶けやすく、水又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、酢酸(100)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約235℃(分解)
PTP: 100錠(10錠×10)500錠(10錠×50)700錠(14錠×50)瓶: 300錠(プラスチック製瓶入り)
1) 社内報告: 薬物動態(健康成人、夕食後単回投与). 1990.
2) 社内報告: 薬物動態(健康成人、朝食後単回投与). 1989.
3) 慶松元興ほか.: 新薬と臨牀. 2014; 63(12): 1964-80.
4) 社内報告: 薬物動態(健康成人、連続投与). 1990.
5) 原澤道美ほか.: Therapeutic Research. 1993; 14(1): 311-35.
6) 長岡 滋ほか.: Therapeutic Research. 1993; 14(2): 617-46.
7) 長岡 滋ほか.: 薬理と治療. 1981; 9(5): 1845-54.
8) 社内報告: 肺表面活性物質の分泌促進作用(ラット). 1981.
9) 社内報告: 肺表面活性物質の分泌促進作用(ラット、用量相関性). 1981.
10) 千田勝一ほか.: 薬理と治療. 1981; 9(2): 483-6.
11) 前多治雄ほか.: 薬理と治療. 1981; 9(2): 487-90.
12) Curti PC.: Pneumonologie. 1972; 147(1): 62-74.
13) Curti PC, et al.: Arzneim-Forsch. 1978; 28(5a): 922-5.
14) 加瀬佳年ほか.: 熊本大学薬学部報告(未発表): 気道液分泌促進作用(ウサギ)、線毛運動亢進作用(ハト). 1980.
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