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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記疾患の去痰
通常、幼・小児に1日0.3mL/kg(アンブロキソール塩酸塩として0.9mg/kg)を3回に分けて経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。
低出生体重児及び新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
発疹、顔面浮腫、呼吸困難、血圧低下等があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
消化器
胃不快感
胃痛、腹部膨満感、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐、便秘、食思不振、消化不良(胃部膨満感、胸やけ等)
過敏症
発疹、蕁麻疹、蕁麻疹様紅斑、そう痒
血管浮腫(顔面浮腫、眼瞼浮腫、口唇浮腫等)
肝臓
肝機能障害(AST上昇、ALT上昇等)
その他
口内しびれ感、上肢のしびれ感
めまい
抗生物質を含有するシロップ用細粒との混合により、外観(色、にごり)変化の起こることがあるので、これらの薬剤との併用を必要とする場合には別々に投与すること。
患児に本剤を単回経口投与したとき、健康成人男子にアンブロキソール塩酸塩錠15mg注1)を単回経口投与したときの場合と同様、消化管から速やかかつ良好に吸収された。血漿中の未変化体濃度は投与後2~4時間でピークに達し半減期は約3時間であり、その後比較的速やかに減少した1),2),3)。
患児に本剤を投与後、尿中には未変化体、未変化体のβ-グルクロン酸抱合体及びN-脱アルキル化代謝物が認められた。また、ホルミル化閉環代謝物が微量検出された2),3),4)。成人においても代謝は小児と同じであった4)。
患児に本剤を0.3mg/kg投与後24時間までの未変化体及び抱合体の尿中排泄率は19.1%であった4)。なお、健康成人男子にアンブロキソール塩酸塩錠15mg注1)を経口投与すると、投与後72時間までに50~70%が尿中に排泄された2),3)。
国内延べ14施設で実施された比較試験を含む臨床試験の効果判定症例211例における有効率は下記のとおりであった5)。
疾患名\有効率(%)
有効以上
急性気管支炎
64.3%(45/70)
気管支喘息
58.2%(82/141)
アンブロキソール塩酸塩は、肺表面活性物質の分泌促進作用、気道液の分泌促進作用、線毛運動亢進作用が総合的に作用して喀痰喀出効果を示すものと考えられる。この際、肺表面活性物質の役割としては、線毛の存在しない肺胞や呼吸細気管支を含め気道中の粘性物質を排出しやすくするものと考えられている6),7),8),9),10),11),12),13)。
アンブロキソール塩酸塩(Ambroxol Hydrochloride)
trans-4-[(2-amino-3,5-dibromobenzyl)amino]cyclohexanol hydrochloride
C13H18Br2N2O・HCl
414.56
白色の結晶性の粉末で、においはなく、わずかに特異な味がある。メタノールにやや溶けやすく、水又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、酢酸(100)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約235℃(分解)
本剤は、低温下で添加剤の結晶が析出することがあるので、保管に際しては注意すること。
500mL(褐色ガラス瓶入り)
1) 馬場 実ほか.: 同愛記念病院ほか報告(未発表): 薬物動態(小児入院患者). 1987.
2) 関 隆ほか.: 臨床薬理. 1977; 8(1): 25-31.
3) 日本ベーリンガーインゲルハイム(株)社内報告: 薬物動態(健康成人). 1981.
4) 日本ベーリンガーインゲルハイム(株)社内報告: 薬物動態(小児入院患者、健康成人). 1988.
5) 三河春樹ほか.: 薬理と治療. 1987; 15(6): 2691-700.
6) 長岡 滋ほか.: 薬理と治療. 1981; 9(5): 1845-54.
7) 社内報告: 肺表面活性物質の分泌促進作用(ラット). 1981.
8) 社内報告: 肺表面活性物質の分泌促進作用(ラット、用量相関性). 1981.
9) 千田勝一ほか.: 薬理と治療. 1981; 9(2): 483-6.
10) 前多治雄ほか.: 薬理と治療. 1981; 9(2): 487-90.
11) Curti PC.: Pneumonologie. 1972; 147(1): 62-74.
12) Curti PC, et al.: Arzneim-Forsch. 1978; 28(5a): 922-5.
13) 加瀬佳年ほか.: 熊本大学薬学部報告(未発表): 気道液分泌促進作用(ウサギ)、線毛運動亢進作用(ハト), 1980.
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