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処方箋医薬品注)
[症状を悪化させるおそれがある。]
[アシドーシスに基づく心収縮力の抑制を増強させるおそれがある。]
[心機能が抑制され、症状を悪化させるおそれがある。]
[心収縮力抑制作用により、心不全が悪化するおそれがある。]
[末梢血管の拡張を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
(参考)
効能又は効果
ビソノテープ2mg
ビソノテープ4mg
ビソノテープ8mg
本態性高血圧症(軽症~中等症)
-
〇
頻脈性心房細動
〇:効能あり -:効能なし
通常、成人にはビソプロロールとして8mgを1日1回、胸部、上腕部又は背部のいずれかに貼付し、貼付後24時間ごとに貼りかえる。なお、年齢、症状により1日1回4mgから投与を開始し、1日最大投与量は8mgとする。
通常、成人にはビソプロロールとして1日1回4mgから投与開始し、効果が不十分な場合には1日1回8mgに増量する。本剤は胸部、上腕部又は背部のいずれかに貼付し、貼付後24時間ごとに貼りかえる。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は8mgとする。
気管支を収縮させ、症状を発現させるおそれがある。
心機能検査を行う等、観察を十分に行うこと。症状を悪化させるおそれがある。
観察を十分に行うこと。心機能が抑制され、症状を悪化させるおそれがある。
血糖値に注意すること。低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすい。
休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行うこと。急に投与を中止すると、症状を悪化させるおそれがある。また、頻脈等の中毒症状をマスクすることがある。
末梢血管の拡張を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。
心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。
血圧を更に低下させるおそれがある。
症状を悪化させるおそれがある。
症状を悪化又は誘発させるおそれがある。
本剤の単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがある。,
低用量から投与を開始することを考慮すること。薬物の排泄遅延により血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。
薬物の代謝が遅延し、作用が増強するおそれがある。
**妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与に際しては、母体及び胎児の状態を十分に観察すること。また、出生後も新生児の状態を十分に観察し、新生児の低血糖、徐脈、哺乳不良等の異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
**妊婦にβ遮断薬を投与した場合に、胎児の発育不全、新生児の低血糖、徐脈、哺乳不良等が認められたとの報告がある。また、動物実験(ラット、ウサギ)で胎児毒性(致死、発育抑制)及び新生児毒性(発育毒性等)が報告されている(安全域注1):ラット胎児で58倍、ウサギ胎児で39倍、ラット新生児で19倍)。
**
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
交感神経系に対し抑制的に作用する薬剤
過剰の交感神経抑制作用(徐脈、血圧低下等)があらわれることがある。
異常が認められた場合には両剤の減量若しくは投与を中止する。
相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる。
血糖降下剤
血糖降下作用が増強することがある。また、低血糖症状(頻脈、発汗等)をマスクすることがある。
血糖値に注意し、異常が認められた場合には本剤の減量若しくは投与を中止する。
β2遮断により肝臓でのグリコーゲン分解が抑制される。また、低血糖時に分泌されるアドレナリンにより生じる低血糖症状をマスクする。
Ca拮抗剤
徐脈、房室ブロック、洞房ブロック等があらわれることがある。
定期的に脈拍数を測定し、必要に応じて心電図検査を行い、異常が認められた場合には、両剤の減量若しくは投与を中止する。
相加的に作用(心刺激生成・伝導抑制作用、陰性変力作用、降圧作用)を増強させる。特にジギタリス製剤との3剤併用時には注意を要する。
ジギタリス製剤
徐脈、房室ブロック等があらわれることがある。
定期的に心電図検査を行い、異常が認められた場合には、両剤の減量若しくは投与を中止する。
相加的に作用(心刺激生成・伝導抑制作用)を増強させる。特にCa拮抗剤との3剤併用時には注意を要する。
クロニジン塩酸塩
グアナベンズ酢酸塩
クロニジン、グアナベンズ投与中止後のリバウンド現象(急激な血圧上昇)が増強することがある。
クロニジンを中止する場合は、あらかじめ本剤の投与中止等適切な処置を行う。
クロニジンを中止した場合、血中ノルアドレナリンが上昇する。β遮断剤と併用している場合、クロニジンの中止により、α作用が強調され、より急激な血圧上昇を起こす。グアナベンズも作用機序から同様な反応が予測される。
クラスⅠ抗不整脈剤
クラスⅢ抗不整脈剤
過度の心機能抑制(徐脈、低血圧等)があらわれることがある。
臨床症状を観察し、異常が認められた場合には本剤の減量若しくは投与を中止する。
非ステロイド性抗炎症剤
本剤の降圧作用が減弱することがある。
非ステロイド性抗炎症剤は、血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成・遊離を阻害する。
降圧作用を有する薬剤
降圧作用が増強することがある。
定期的に血圧を測定し、両剤の用量を調節する。
相加的に作用(降圧作用)を増強させる。
フィンゴリモド塩酸塩
フィンゴリモド塩酸塩の投与開始時に併用すると重度の徐脈や心ブロックが認められることがある。
共に徐脈や心ブロックを引き起こすおそれがある。
心機能検査を定期的に行い、このような副作用が発現した場合には減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
1%以上
1%未満注2)
頻度不明注3)
循環器
徐脈
房室ブロック、血圧低下、心室性期外収縮、動悸、胸痛
心房細動、心胸郭比増加
精神神経系
頭痛、傾眠、浮動性めまい、体位性めまい
頭重感、不眠、悪夢
消化器
悪心、嘔吐、胃部不快感、腹部不快感、食欲不振、下痢
肝臓
ALTの上昇
AST、LDH、Al-P、ビリルビンの上昇
γ-GTPの上昇、肝腫大
腎臓・泌尿器
尿中蛋白陽性
クレアチニン、BUNの上昇
尿中ブドウ糖陽性、頻尿
呼吸器
呼吸困難
気管支痙攣
過敏症
皮膚そう痒感
発疹
眼
霧視、涙液分泌減少
適用部位障害
(適用部位)
皮膚炎、紅斑、そう痒感
疼痛、熱感、乾燥、湿疹、変色、びらん
その他
好酸球百分率増加、血中トリグリセリド増加、血中尿酸増加、CRP増加
無力症、疲労、倦怠感、CKの上昇、血中コレステロール増加、HDLコレステロール増加、LDLコレステロール増加、血中ブドウ糖増加
浮腫、気分不快感、四肢冷感、悪寒、しびれ感、糖尿病増悪
過量投与により、徐脈、完全房室ブロック、心不全、低血圧、気管支痙攣等があらわれることがある。
過量投与の場合は、本剤を皮膚から除去するとともに、下記等の適切な処置を行うこと。
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
本剤が皮膚から一部剥離した場合は、絆創膏等で剥離部を固定すること。
使用するまではアルミ袋を開封しないこと。
β遮断剤使用中の患者では、他の薬剤によるアナフィラキシー反応がより重篤になることがあり、また、通常用量のアドレナリンによる治療では効果が得られない場合がある。
健康成人を対象に、本剤4mg(10例)又は8mg(10例)を胸部に単回投与(24時間貼付)したときの薬物動態学的パラメータは以下のとおりであった1)。
投与量
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
AUC∞(ng・hr/mL)
4mg
6.486±2.519
10.0±2.1
14.99±2.73
177.06±60.98
8mg
11.947±4.651
11.0±2.2
15.79±2.07
335.11±92.30
(平均値±標準偏差)
健康成人に本剤4mg又は8mgを単回投与(24時間貼付)したときの血漿中濃度推移(平均値±標準偏差)
健康高齢者(65歳以上)9例及び健康非高齢者(20歳以上35歳以下)10例に本剤8mgを14日間反復投与(1日1回24時間貼付)したとき、いずれも投与4日で定常状態に達し、投与14日目の薬物動態学的パラメータは以下のとおりであった2)。
対象
AUC24(ng・hr/mL)
高齢者
27.1000±10.7983
8.9±1.8
21.65±3.95
522.42±215.92
非高齢者
22.4000±4.2413
7.8±2.0
20.80±4.48
396.28±66.69
健康成人10例を対象に本剤8mgを単回投与(24時間貼付)したとき、投与後72時間までの累積尿中排泄率は41.827%であり、未変化体は33.390%で残りは代謝物であった1)。
腎機能正常及び腎機能軽度~高度低下高血圧症患者(eGFR※正常:90以上、軽度低下:60~89、中等度低下:30~59、高度低下:15~29)に本剤8mgを7日間反復投与(1日1回24時間貼付)したときのビソプロロールのCmax及びAUC24は、腎機能正常患者に比べて、腎機能軽度・中等度・高度低下患者ではそれぞれ約1.2、1.7、2.4倍及び約1.2、2.0、2.9倍であった3)。
女性:eGFR(mL/min/1.73m2)=194×Cr-1.094×年齢-0.287×0.739
本態性高血圧症(Ⅰ度・Ⅱ度;投与直前の坐位拡張期血圧が95~109mmHg)患者459例を対象として、ビソノテープ8mg、ビソプロロールフマル酸塩錠5mg又はプラセボを1日1回8週間投与したときの試験結果は下表のとおりであった。トラフ時坐位拡張期血圧の変化値について、ビソノテープ8mgのプラセボに対する優越性が検証され、また、ビソノテープ8mgのビソプロロールフマル酸塩錠5mgに対する非劣性(非劣性限界値:3.3mmHg)が検証された。ビソノテープ8mgの副作用発現率は24.5%(45/184例)で、主な副作用は適用部位そう痒感4.9%(9/184例)、血中トリグリセリド増加3.8%(7/184例)、適用部位皮膚炎3.3%(6/184例)、CRP増加2.2%(4/184例)であった4),5)。
ビソプロロールフマル酸塩錠5mg
プラセボ
解析対象例数
184
182
93
トラフ時坐位血圧(mmHg)#
拡張期
治療前値
99.9±3.9
99.9±3.8
99.5±3.8
変化値
-12.1±8.6
-11.8±9.4
-3.8±7.8
収縮期
150.9±9.9
151.3±9.9
148.9±8.9
-13.5±13.8
-12.9±14.6
-3.9±10.8
トラフ時坐位拡張期血圧(mmHg)の変化値の調整平均a)及び群間比較♯♯
調整平均推定値[95%信頼区間]
-12.2±0.6[-13.4~-10.9]
-11.8±0.6[-13.1~-10.5]
-3.7±0.9[-5.5~-1.9]
ビソノテープ8mgとの差b)[95%信頼区間]
-0.4±0.9[-2.2~1.4]c)
-8.4
±1.1[-10.6~-6.2]
♯:平均値±標準偏差 ♯♯:調整平均±標準誤差
a)治療前値で調整 b)ビソノテープ-ビソプロロールフマル酸塩錠(又はプラセボ) c)非劣性限界値3.3mmHg
慢性(持続性・永続性)心房細動(投与直前の安静時心拍数が80拍/分以上)患者220例を対象に、24時間ホルター心電図の平均心拍数を指標とした二重盲検比較試験において、ビソノテープ4mg群とビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg群、ビソノテープ8mg群とビソプロロールフマル酸塩錠5mg群を比較した。ビソノテープ群は1日1回4mgから、ビソプロロールフマル酸塩錠群は1日1回2.5mgから投与開始し、2週時点で増量の要否を判断した。ビソノテープ8mg群55例中8mg増量例は29例、ビソプロロールフマル酸塩錠5mg群54例中5mg増量例は31例であり、各群の評価は増量例と増量されなかった例を併せて行った。投与4週後の24時間ホルター心電図の平均心拍数の変化値(調整平均)について、ビソノテープ4mg群のビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg群に対する非劣性(非劣性限界値:6.0拍/分)及びビソノテープ8mg群のビソプロロールフマル酸塩錠5mg群に対する非劣性(非劣性限界値:7.5拍/分)が検証された。ビソノテープの副作用発現率は10.0%(11/110例)で、主な副作用は心不全2.7%(3/110例)であった6),7)。
ビソノテープ4mg群
ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg群
na)
55(55)
55(51)
24時間ホルター心電図の平均心拍数(拍/分)♯
89.5±14.4
89.5±12.3
-11.6±6.9
-12.1±6.3
24時間ホルター心電図の平均心拍数(拍/分)の変化値の調整平均b)及び群間比較♯♯
-12.3±0.9[-14.1~-10.5]
-12.7±0.9[-14.6~-10.9]
ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mgとの差c)[95%信頼区間]
0.5±1.2[-1.9~2.9]d)
ビソノテープ8mg群
ビソプロロールフマル酸塩錠5mg群
55(54)
91.6±13.8
90.0±10.5
-13.7±8.3
-13.7±7.8
-13.8±0.9[-15.6~-12.0]
-14.3±0.9[-16.0~-12.5]
ビソプロロールフマル酸塩錠5mgとの差c)[95%信頼区間]
0.5±1.2[-1.9~2.9]e)
a)カッコ内は変化値及び調整平均の解析対象例数 b)治療前のβ遮断剤の有無及び治療前値で調整 c)ビソノテープ-ビソプロロールフマル酸塩錠 d)非劣性限界値6.0拍/分 e)非劣性限界値7.5拍/分
ビソプロロールはISA(内因性交感神経刺激作用)がなく、選択性が高いβ1アンタゴニストであり、β1受容体遮断作用に基づき降圧作用及び心拍数低下作用を示す。
ビソプロロールのβ1受容体に対する親和性は、β2受容体に比し14.5倍強かった。プロプラノロール塩酸塩に比べてβ1選択性が80.6倍高いと考えられた8)。
ビソプロロール(Bisoprolol)
(2RS)-1-(4-{[2-(1-Methylethoxy)ethoxy]methyl}phenoxy)-3-[(1-methylethyl)amino]propan-2-ol
C18H31NO4
325.44
ビソプロロールは白色のろう状の塊又は粉末、若しくは無色澄明の粘稠性のある液である。アセトニトリル、メタノール、エタノール(95)、エタノール(99.5)、アセトン、酢酸エチル、ジエチルエーテル又は、ジメチルスルホキシドに極めて溶けやすく、水にやや溶けにくい。ビソプロロールは吸湿性である。
70枚[(1枚×7)×10]
1) トーアエイヨー社内資料:薬物動態試験;単回投与(2013年6月28日承認、申請資料概要2.7.6.1)
2) トーアエイヨー社内資料:薬物動態試験;反復投与(2013年6月28日承認、申請資料概要2.7.6.2)
3) トーアエイヨー社内資料:腎機能別の薬物動態試験(2013年6月28日承認、申請資料概要2.7.6.2)
4) Matsuoka H,et al.:J Clin Hypertens.2013;15(11):806-814
5) トーアエイヨー社内資料:本態性高血圧症(Ⅰ度・Ⅱ度)に対する第Ⅲ相検証試験(2013年6月28日承認、申請資料概要2.7.6.3)
6) Yamashita T,et al.:J Cardiol.2019;73(5):386-393
7) トーアエイヨー社内資料:慢性心房細動に対する第Ⅲ相検証試験
8) トーアエイヨー社内資料:受容体親和性(2013年6月28日承認、申請資料概要2.6.2.2)
9) トーアエイヨー社内資料:ラットにおける降圧作用(2013年6月28日承認、申請資料概要2.6.2.2)
10) トーアエイヨー社内資料:イヌにおける降圧作用(2013年6月28日承認、申請資料概要2.6.2.2)
トーアエイヨー株式会社 信頼性保証部
**〒104-0032 東京都中央区八丁堀3-10-6
電話 0120-387-999
トーアエイヨー株式会社
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