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白内障手術時における下記症状の防止
術後の炎症症状、術中・術後合併症
通常、眼手術前4回(3時間前、2時間前、1時間前、30分前)、眼手術後1日3回、1回1滴点眼する。
眼の感染症を不顕性化するおそれがあるので、観察を十分に行い、感染を起こした場合は投与を中止すること。
角膜びらん、さらに角膜潰瘍、角膜穿孔へと進行するおそれがある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難等があらわれることがある。
角膜びらん等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~1%未満
0.1%未満
眼
びまん性表層角膜炎、角膜びらん
一過性の疼痛、瘙痒感、乾燥感
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
海外の添付文書において、以下の記載がある。
白内障など眼内手術患者に0.1%ジクロフェナクナトリウム点眼液を1回1滴点眼後、手術時の前房水中ジクロフェナクナトリウム濃度を測定した。得られた実測値から薬動力学的解析を行い、ヒト眼房水中移行のパラメータを求め、手術前4回(3、2、1、0.5時間前)点眼における前房水中移行モデル曲線を作成した結果、手術前において約0.13ng/μLの濃度が得られた1)。
家兎眼に0.1%14C-ジクロフェナクナトリウム点眼液50μLを単回点眼し、経時的に各眼組織内放射能濃度を測定した結果、外眼部組織では20分、前眼部組織では40~60分で最高値に達した2)。
白内障手術患者を対象とした眼手術前4回及び眼手術後1日3~4回点眼による二重盲検比較試験を含む臨床試験の結果、術後の炎症症状に対する有効率は59.1%~90% 4),5),6),7),8)、術中・術後合併症が発現しなかった割合は73.0%~82.6%であった4),5),6)。
プロスタグランジン生合成の律速酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害し、プロスタグランジンの生合成を抑制することにより、抗炎症作用を現す9)。
家兎眼での前房穿刺による機械的刺激又はアラキドン酸点眼による化学的刺激によって起こる房水中のプロスタグランジンE2、F2αの増加に対して、0.1%ジクロフェナクナトリウム点眼液は基剤に比べてプロスタグランジンE2、F2αの生合成を有意に抑制した10)。
家兎眼での前房穿刺又はアラキドン酸点眼による刺激によって起こる房水中の蛋白増加に対して、0.1%ジクロフェナクナトリウム点眼液は基剤に比べて房水蛋白の増加を有意に抑制した10)。
感作家兎硝子体への抗原注入によるブドウ膜炎において、0.1%ジクロフェナクナトリウム点眼液は生理食塩液に比べてブドウ膜炎の発症を有意に抑制した11)。
ラットでの1%カラゲニン結膜下注入による結膜浮腫において、0.1%ジクロフェナクナトリウム点眼液は生理食塩液に比べて浮腫の発生を有意に抑制した12)。
ジクロフェナクNa点眼液0.1%「ニットー」とジクロード点眼液0.1%について、ウサギ眼における前房穿刺及びアラキドン酸点眼刺激による眼房水中プロスタグランジン生成に対する抑制作用を指標として試験を実施し、抗炎症作用を比較した。その結果、両剤とも前房穿刺及びアラキドン酸点眼刺激によるプロスタグランジン生成を著明に抑制し、両剤間では有意な差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された3) 。
ジクロフェナクNa点眼液0.1%「ニットー」とジクロード点眼液0.1%について、ウサギ眼における前房穿刺及びアラキドン酸点眼刺激による眼房水中蛋白増加に対する抑制作用を指標として試験を実施し、抗炎症作用を比較した。その結果、前房穿刺刺激では、両剤とも点眼後45分で最大の蛋白増加抑制作用を示し、アラキドン酸点眼刺激では、両剤ともControl(無処置)に対し有意に蛋白増加を抑制した。また、両剤間では有意な差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された3) 。
ジクロフェナクナトリウム(Diclofenac Sodium)
Monosodium 2-(2,6-dichlorophenylamino)phenylacetate
C14H10Cl2NNaO2
318.13
ジクロフェナクナトリウムは白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、水又は酢酸(100)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
吸湿性である。
*外箱開封後は遮光して保存すること。
プラスチック点眼容器:5mL×5本、5mL×10本
1) 百瀬 皓ほか:眼科臨床医報.1984;78(4):585-591
2) 阿形光治ほか:日本眼科学会雑誌.1984;88(6):991-996
3) 社内資料:ジクロフェナクNa点眼液0.1%「ニットー」の生物学的同等性試験
4) 三宅謙作ほか:あたらしい眼科.1989;6(3):449-460
5) 清水公也ほか:あたらしい眼科.1987;4(4):577-585
6) 増田寛治郎ほか:眼科臨床医報.1986;80(8):1545-1563
7) 小林千博ほか:眼科臨床医報.1984;78(3):388-392
8) 大久保彰ほか:眼科臨床医報.1986;80(12):2556-2560
9) 第十八改正日本薬局方解説書(廣川書店).2021:C2173
10) 枝浪謙一ほか:薬理と治療.1987;15(11):4741-4748
11) 阿形光治ほか:日本眼科学会雑誌.1983;87(1):19-28
12) 阿形光治ほか:日本眼科紀要.1984;35(3):604-612
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