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ビオスリー配合散はビオスリーとして1963年5月販売開始
ビオスリー配合錠はビオスリー錠として1987年10月販売開始
腸内菌叢の異常による諸症状の改善
通常成人1日1.5~3gを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常成人1日3~6錠を3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は口腔内で崩壊するが、口腔粘膜から吸収されることはないため、唾液又は水で呑みこむこと。
ラットを用いてビオスリー配合錠、配合OD錠を経口投与し5時間後の各消化管内分布を調べたところ、Enterococcus faecium T-110、Bacillus subtilis TO-Aについて小腸で4.0 log CFU/g、盲腸で5.0 log CFU/g、大腸で5.0 log CFU/g程度、Clostridium butyricum TO-Aについては各部位で4.0 log CFU/g程度観察された1)。
ラットを用いてビオスリー配合錠、配合OD錠を7日間経口投与し糞便中の菌数を調べたところ、Enterococcus faecium T-110と Bacillus subtilis TO-Aは、day8(休薬24時間後)は投与中同様の菌数であったが、day9(48時間後)は大半が検出限界以下であり、day10(72時間後)には全て検出限界以下であった。Clostridium butyricum TO-Aは、day8(休薬24時間後)は大半が検出限界以下であり、day9(48時間後)には全て検出限界以下となった1)。
Clostridium butyricum TO-A、Bacillus subtilis TO-Aは人工胃液及び人工腸液共に150分処理しても安定であった。また、Enterococcus faecium T-110は、人工胃液pH1.2で20分処理後菌数が4.00 log CFU/mL以下に、pH2.0で150分処理すると4.15 log CFU/mLと減少したもののpH3.0以上及び腸液では安定であった2)。
ビオスリー配合散を用いた一般臨床成績336例の結果は次のとおりであった3),4),5),6),7),8),9),10),11)。(幼小児)総症例数285例、概要は以下のとおりであった。
疾患名
症例数
有効率(%)
胃腸炎
13/13
100
下痢症
82/88
93.2
消化不良性下痢症
142/160
88.8
便秘症
20/24
83.3
(成人)総症例数51例、概要は以下のとおりであった。
1/1
急性・慢性腸炎
44/45
97.8
下痢便秘交代症
3/5
60.0
ビオスリー配合錠を用いた一般臨床成績19例の結果は次のとおりであった12)。(成人)
8/15
53.3
過敏性腸症候群
2/4
50.0
なお、上記症例355例中、特にビオスリー配合散、ビオスリー配合錠によると思われる副作用は報告されていない。
糖化菌がビフィズス菌の増殖を促進させ、乳酸菌と酪酸菌の共存下で腸管病原菌の増殖を抑制することにより、腸内細菌叢を正常化させる。
細菌性下痢症の乳幼児にビオスリー配合散を投与し糞便内細菌叢を検索したところ、ビフィズス菌は増加し、腸内細菌叢の改善度の指標とされる好気性総菌数に対する嫌気性総菌数の比率は有意に増加することが認められた。
本剤の酪酸菌と乳酸菌の混合培養では、酪酸菌の菌数は単独培養時に比較し、約10倍に増加した。また、糖化菌培養ろ液を添加して培養するとき、乳酸菌の菌数は約10倍に増加した。
本剤は、三種の活性菌の共生により、ヒト腸管内において増殖し、有害菌の発育を阻止して腸内細菌叢の正常化を図り整腸作用を発揮する。
本剤の投与によりBifidobacteriumの助長作用が認められ、また、Bacillus subtilis TO-Aの代謝産物にBifidobacteriumの分裂促進作用が認められた。
SPFラット(1群10匹)において、試験製剤群(ビオスリー配合OD錠投与)及び標準製剤群(ビオスリー配合錠投与)に分け、糞中のEnterococcus faecium T-110の生菌数、Clostridium butyricum TO-Aの生菌数及びBacillus subtilis TO-Aの生菌数を比較検討した。両剤はラット糞中菌数推移に差はなく、生物学的に同等であると判断された1)。
SPFラット(1群10匹)において、ビオスリー配合OD錠と標準製剤(ビオスリー配合錠)の消化管内での3菌の分布を比較検討した。各測定部位での3菌の菌数は、両剤において差はなく、生物学的に同等であると判断された1)。
胃モデルでのpH経時推移及び胃の通過時間を加味したin vitro試験でビオスリー配合錠とビオスリー配合OD錠を比較した結果、90%信頼区間で挙動に差はなく、生物学的に同等であると判断された。
白色~わずかに黄褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある23)。(2019年にStreptococcus faecalisからEnterococcus faeciumに菌種名の変更を実施した。なお、名称のみの変更であり、菌株自体に変更はなく承認時より同一菌株である。承認時の菌種名は、Streptococcus faecalis)
双球菌又は単球菌
白色~わずかに灰褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。
桿菌
白色~わずかに灰褐色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある23)。(2019年にBacillus mesentericusからBacillus subtilisに菌種名の変更を実施した。なお、名称のみの変更であり、菌株自体に変更はなく承認時より同一菌株である。承認時の菌種名は、Bacillus mesentericus)
630包[1g×630包(HS)]500g(バラ)、1kg(バラ)
630錠[21錠(PTP)×30]1000錠(バラ)
1) 江口弘道他:医薬と薬学. 2014;71(4):635-641
2) 社内資料:Enterococcus faecium T-110、Clostridium butyricum TO-A、Bacillus subtilis TO-Aの人工胃液・人工腸液に対する安定性(1988)
3) 城宏輔他:Progress in Medicine. 1993;13(3):621-626
4) 小川正夫他:小児科領域に於けるBio-threeの使用経験. 1964;未発表
5) 木村隆夫:小児科臨床. 1964;17(5):723-726
6) 鐘ヶ江精一他:小児科臨床. 1964;17(10):1339-1341
7) 山田生郷他:臨床内科小児科. 1963;18(12):1479-1482
8) 山中大五郎他:新薬と臨床. 1966;15(6):695-698
9) 巷野悟郎他:乳幼児下痢症及び便秘に対するビオスリーの使用経験. 1965;未発表
10) 有滝世界爺他:小児科臨床. 1964;17(9):1228-1231
11) 岡本健治他:小児科臨床. 1964;17(4):571-574
12) 猪狩弘之他:医薬の門. 1989;29(4):221-224
13) 社内資料:共生による増殖性向上について(1984)
14) Seo, G. et al.:Microbios Letters. 1989;40:151-160
15) 瀬尾元一郎他:医薬の門. 1991;31(3):202-204
16) 田子兼重他:医薬の門. 1993;33(2):155-158
17) 瀬尾元一郎他:日本細菌学雑誌. 1989;44(1):144
18) 城宏輔他:医学と薬学. 1993;29(4):1027-1030
19) 加藤弘巳他:医学と薬学. 1994;31(6):1483-1487
20) 城宏輔他:医学と薬学. 1994;31(6):1475-1481
21) Iino, H. et al.:Microbios. 1994;80:49-53
22) Iino, H. et al.:Biomedical Letters. 1993;48:73-78
23) 日本薬局方外医薬品規格. 2002.
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