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日本薬局方
アシクロビル軟膏
本剤の成分あるいはバラシクロビル塩酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者
単純疱疹
通常、適量を1日数回塗布する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。動物実験(ラット)の妊娠10日目に、母動物に腎障害のあらわれる大量(200mg/kg/day以上)を皮下投与した実験では、胎児に頭部及び尾の異常が認められたと報告されている1) 。
低出生体重児及び新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
0.1%~1%未満
0.1%未満
頻度不明
皮膚
投与部位の刺激感、接触皮膚炎、瘙痒、紅斑性発疹
投与部位の疼痛、皮膚乾燥
灼熱感、皮膚薄片剥離
過敏症
血管性浮腫、蕁麻疹
〈製剤共通〉
眼科用として角膜、結膜に使用しないこと。
〈クリーム〉
健康成人の正常皮膚に5%アシクロビル軟膏100mgを単回塗布又は1日5回5日間連続塗布した場合の血漿中アシクロビル濃度は、いずれも検出限界(<0.007μg/mL)以下であった2) 。
ラットの正常皮膚に5% 3H-アシクロビル軟膏50mgを単回塗布した後8時間の尿中放射活性回収率は、0.42%で経皮吸収性は低かったが、角質層下の表皮及び真皮中の推定アシクロビル濃度は57μg/cm3に達した3) 。
健康成人の正常皮膚にアシクロビル軟膏100mgを単回塗布又は1日5回5日間連続塗布した場合の尿中アシクロビル濃度は、いずれも検出限界(<0.11μg/mL)以下であった2) 。
国内延べ55施設において総計270例につき実施された臨床試験の結果は以下のとおりであった4),5),6),7),8),9) 。(1)単純疱疹に対する有効率は85.7%(222/259例)であった。また、プラセボを対照とした比較試験において5%アシクロビル軟膏の有用性が認められた。(2)小児37例における有効率は、97.3%であった。
アシクロビルは、単純ヘルペスウイルスが感染した細胞内に入ると、ウイルス性チミジンキナーゼにより一リン酸化された後、細胞性キナーゼによりリン酸化され、アシクロビル三リン酸(ACV-TP)となる。ACV-TPは正常基質であるdGTPと競合してウイルスDNAポリメラーゼによりウイルスDNAの3’末端に取り込まれると、ウイルスDNA鎖の伸長を停止させ、ウイルスDNAの複製を阻害する10),11),12),13) 。アシクロビルリン酸化の第一段階である一リン酸化は感染細胞内に存在するウイルス性チミジンキナーゼによるため、ウイルス非感染細胞に対する障害性は低いものと考えられる。
アシクロビル(Aciclovir)
2-Amino-9-[(2-hydroxyethoxy)methyl]-1,9-dihydro-6H-purin-6-one
C8H11N5O3
225.25
白色~微黄白色の結晶性の粉末である。水に溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくい。0.1mol/L塩酸試液又は希水酸化ナトリウム試液に溶ける。
軟膏:5g[1チューブ]×5クリーム:5g[1チューブ]×5
1) Stahlmann R, et al.:Infection.1987;15:261-262
2) 新村眞人ほか:臨床医薬.1990;6:15-22
3) Yamashita F,et al.:Int J Pharm. 1993;89:199-206
4) 新村眞人ほか:臨床医薬.1992;8:281-287
5) 新村眞人ほか:臨床医薬.1992;8:289-297
6) 森島恒雄ほか:臨床とウイルス.1992;20:169-174
7) 早川謙一:新薬と臨床.1992;41:483-488
8) 三島 豊ほか:医学と薬学.1992;27:465-470
9) 新村眞人ほか:臨床皮膚科.1992;46:489-498
10) St Clair MH, et al.:Antimicrob Agents Chemother.1980;18:741-745
11) Furman PA, et al.:J Virol.1979;32:72-77
12) Furman PA, et al.:Antimicrob Agents Chemother.1981;20:518-524
13) Miller WH, et al.:J Biol Chem.1980;255:7204-7207
14) Al-Hasani AM, et al.:J Antimicrob Chemother.1986;18(Suppl. B):113-119
15) McLaren C, et al.:Am J Med.1982;73(1A):376-379
16) Park NH, et al.:Arch Dermatol.1980;116:672-675
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