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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
通常、成人1日1回バトロキソビンとして10バトロキソビン単位(BU)を輸液で用時希釈し、隔日に1時間以上かけて点滴静注する。ただし、以下の場合は初回量を20BUとする。
投与期間は6週間以内とする。
出血した場合には止血が困難になるおそれがある。
投与しないこと。本剤の代謝等に影響を与えるおそれがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ヤギ)で母乳中に移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
抗凝固剤
抗血小板剤
,
出血傾向あるいは止血遅延を増強するおそれがあるので、観察を十分に行い、用量を調節するなど注意すること。
本剤の抗血栓作用が類似の作用をもつ薬剤を併用することにより増強される。
抗線溶剤
血栓・塞栓症を起こすおそれがある。
本剤によって生成するdesAフィブリンポリマーの分解が阻害される。
サリチル酸製剤
妊娠マウスの胎児器官形成期投与試験で、凝固系への影響とともに胚致死作用を高めるとの報告がある。
機序は不明である。
0.1%~5%未満
0.1%未満
血液
好酸球増多、白血球増多、赤血球減少、ヘモグロビン減少、へマトクリット値減少、血小板増加
白血球減少、血小板減少
肝臓
血清AST上昇、血清ALT上昇、アルカリフォスファターゼ上昇
腎臓
BUN上昇、血清クレアチニン上昇、蛋白尿
消化器
悪心・嘔吐
胃痛、食欲不振、胃部不快感等
精神神経系
めまい、頭痛、頭重
ふらつき、しびれ感
代謝異常
総コレステロールの上昇、中性脂肪の上昇
感覚器注1)
耳鳴
目のかすみ、眼振
過敏症
蕁麻疹
発疹等
注射部位
皮下出血、止血遅延
血管痛
その他
胸痛、発熱、不快感
冷感、脱力感、心外膜炎、鼻づまり
日本人健常成人男性5例に本剤20BUを点滴静脈内投与した場合、半減期は6.4時間であった。また、日本人健常成人男性4例に10BUを隔日に3回点滴静脈内投与した半減期は、初回投与5.9時間、2回目投与3.0時間、3回目投与2.8時間であった2)。
日本人健常成人男性5例に本剤20BUを点滴静脈投与及び日本人健常成人男性4例に10BUを隔日に3回点滴静脈内投与したところ未変化体の48時間尿中排泄率はそれぞれ、0.3%、3回平均0.07%であった2)。
デフィブラーゼ点滴静注液10単位の臨床試験は、二重盲検試験を含め国内延べ135施設で実施された。その概要は次のとおりである3),4),5),6),7),8),9),10),11),12),13),14),15),16),19)。
慢性動脈閉塞症に対して、主に1日1回10BUを隔日に点滴静脈内投与した結果、潰瘍に対する改善度は改善以上で58.2%(92/158例)、やや改善以上で72.2%(114/158例)、また、自覚症状(疼痛・冷感)に対する改善度は改善以上で50.3%(73/145例)、やや改善以上で74.5%(108/145例)であった。
振動病に対して、主に1日1回10BUを隔日に4週間点滴静脈内投与した結果、機能試験(冷水浸漬・振動覚・痛覚・瞬発握力・タッピング等)に対する改善度は改善以上で31.4%(102/325例)、やや改善以上で64.9%(211/325例)、また、自覚症状(しびれ感・痛み・冷感)に対する改善度は改善以上で57.0%(233/409例)、やや改善以上で84.6%(346/409例)であった。
内耳の末梢循環不全が疑われる突発性難聴に対して、主に初回20BU、以後1日1回10BUを隔日に2週間点滴静脈内投与した結果、聴力改善度は著明回復以上で43.2%(80/185例)、回復以上で67.0%(124/185例)であったが、発症14日以内の聴力改善度は著明回復以上で58.5%(76/130例)、回復以上で79.2%(103/130例)、発症15日以降の聴力改善度は著明回復以上で7.3%(4/55例)、回復以上で38.2%(21/55例)であった。また、自覚症状(めまい感・耳鳴・耳閉塞感)においても改善を認めた。
フィブリノゲンからフィブリノペプチドAのみを分離し、線溶系による分解を受けやすいdesAフィブリノゲンとすることにより、血漿フィブリノゲン濃度を低下させる。
フィブリノゲンを除く血液凝固因子にはほとんど影響を及ぼさないが、線溶系ではフィブリノゲン/フィブリン分解産物(FDP)の増加、ユーグロブリン溶解時間(ELT)の短縮、プラスミノゲン量及びα2-プラスミンインヒビター(α2-PI)の減少、活性プラスミンの出現が認められた。また、血小板数、血小板機能、出血時間にはほとんど影響はなかった17),18),19) (ヒト)。
実験的動・静脈血栓の抑制効果を示すことから抗血栓作用が認められた26)(イヌ)。
バトロキソビン(Batroxobin)
約36,000
単鎖の糖蛋白で、炭水化物の含量は約13%である。N-末端アミノ酸はバリンで、その主要構成アミノ酸はアスパラギン酸である27)。
外箱開封後は遮光して保存すること。
1mL×10アンプル
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