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日本薬局方
イオウ・カンフルローション
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
痤瘡、酒さ
1日2回患部に塗布する。朝は上清液、晩は混濁液を用いる。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
頻度不明
過敏症
発赤、発疹等
皮膚
皮膚炎
14.1.1 本剤を小分けするときは容器をよく洗い、本剤をよく振り混ぜて、成分が均等になるように小分け
すること。
14.2.1 眼又は眼の周囲には使用しないこと。
14.2.2 他の薬剤、化粧品等が混入しないように注意すること。
イオウは、皮膚表面で徐々に硫化水素やポリチオン酸、特にペンタチオン酸となり抗菌作用をあらわすので、寄生性皮膚疾患に奏効する。また皮膚角化に関係があるといわれるSH基をS-Sに変えることによって角質軟化作用を呈する。イオウの粒子が細かくなるほどイオウの化学変化は促進されるので、コロイドイオウを用いるとき上記の諸作用は特に顕著にあらわれ、また、アルカリ剤と配合すると角質軟化、殺菌、殺虫作用は増強される1)。 カンフルは、健康な皮膚を刺激して軽い炎症を起こすことにより反射的に局所の血管を拡張させる。したがって、栄養状態の悪い皮膚、局所の疾患の治癒を促進する。皮膚、粘膜から吸収される2)。
イオウ(Sulfur)
淡黄色~黄色の粉末で、におい及び味はない。二硫化炭素に溶けやすく、水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
S
32.07
dl-カンフル(dl-Camphor)
(1RS,4RS)-1,7,7-Trimethylbicyclo[2.2.1]heptan-2-one
C10H16O
152.23
無色又は白色半透明の結晶、結晶性の粉末又は塊で、特異な芳香があり、味はわずかに苦く、清涼味がある。エタノール(95)、ジエチルエーテル又は二硫化炭素に溶けやすく、水に溶けにくい。室温で徐々に揮散する。
及び鏡像異性体
*20.1 開封後は冷所に保存すること。20.2 イオウの一部が硫化カルシウムとしてアルカリ性の上澄み液に溶解し、上澄み液が淡黄色~黄色に着色することがある。また、硫化物に由来するにおいを発することがある。20.3 空気中の二酸化炭素を吸収して炭酸カルシウムの浮遊物や白濁がみられることがある。
500mL(ポリ容器)
1) 第十八改正日本薬局方解説書:廣川書店,2021;C-501
2) 第十八改正日本薬局方解説書:廣川書店,2021;C-1492
3) *医薬ジャーナルVol.20,No.9,1984 ; 1725-1731
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