当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
根管治療(根管の消毒)
1. 根管の拡大、清掃後、綿栓又はペーパーポイントに本剤を数滴浸し、根管内に挿入し、仮封を行う。2. 根管内細菌培養検査で陰性を得るまで、上記治療をくり返す。
アピカルシートなどを形成する根管形成法を行った後に貼薬することが望ましい。根尖孔外に本剤が溢出し、根尖歯周組織を障害することがある。
10%以上
1~10%未満
頻度不明
歯・歯周組織
歯牙の黒変(27.1%)
一過性疼痛、持続性疼痛、局所違和感
象牙質根管壁の着色黒変
(1)残根状態の感染根管に対する臨床効果1)
根管拡大・清掃後に本剤を貼薬し、仮封を行わず綿球を根管上部に置き開放状態とし、1週間後に根管から多量の膿汁や浸出液の排出がない場合は直ちに、症状がある場合は上記の方法を繰り返したのち根管充填を行った49歯を対象に臨床症状の評価を行った。
根管充填
1~2週後
2ヶ月以上経過後
総合
有効率73.5%
(36/49歯)
有効率91.4%
(32/35歯)
有効率85.7%
(42/49歯)
(2)感染根管に対する臨床効果2),3)
根管拡大・清掃後に本剤を貼薬して仮封を行った50歯を対象に、根管内細菌培養検査及び臨床症状(打診痛、滲出物)の評価を行った。
細菌培養試験成績
打診痛消失
滲出物消失
陰性率70.8%
(34/48歯)
有効率84.0%
(42/50歯)
有効率88.0%
(44/50歯)
細菌の細胞膜・酵素を阻害することで殺菌効果を発揮するとともに、適用部位に生成するリン酸銀・タンパク銀等の銀化合物およびフッ化カルシウムが象牙細管を封鎖し、また、歯質を強化する。
本剤は、Streptococcus mitis S.73株、Staphylococcus aureus 209P株、Escherichia coli S.21株、Corynebacterium xerosis S.33株に対し、CMCP(パラモノクロロフェノールカンフル)とほぼ等しい発育阻止帯を形成した4) 。
1週間根管に貼薬した本剤を含む綿栓を感染培地にのせて培養したところ、発育阻止帯が形成された1) 。
(1)ヒト健全抜去小臼歯の根管に24時間ごとに本剤を塗布した後、3回の塗布により象牙細管開口部をほぼ閉塞することができ、細管封鎖性が認められた5) 。(2)ヒト抜去歯の根管に本剤を塗布した時、象牙細管中の結晶状物質(Ag3PO4とされている)は、セメント象牙境付近の象牙細管内にも生成が認められ、細菌が象牙細管に侵襲するといわれている距離よりもまさっていた。すなわち、象牙細管中の細菌の生息場所まで浸透することが可能である5) 。
ヒト健全抜去中切歯の根管に本剤を塗布し、1%メチレンブルー水溶液に浸漬した時、3回の塗布により色素の浸透はほぼ阻止されていた5) 。
本剤及び1.1%フッ化ナトリウム溶液を24時間作用させた合成ハイドロキシアパタイト粉末を5時間脱灰した時、カルシウムイオン溶出抑制率はそれぞれ51%、52%であった。3%アンモニア銀溶液を24時間作用させた時、合成ハイドロキシアパタイト粉末は、0.5時間の脱灰において対照群との間に差がなかった。従って本剤の脱灰抑制効果はFイオンによるものである6) 。
本剤を1日作用させたヒト健全抜去歯象牙質粉末のX線回折像において、ハイドロキシアパタイト、フッ化カルシウム、リン酸銀に由来するピークが観察され、ハイドロキシアパタイトとの反応によるフッ化カルシウム及びリン酸銀の生成が認められた6) 。
フッ化ジアンミン銀(Silver Diammine Fluoride)
Diammine Silver Fluoride
Ag(NH3)2F
160.93
5mL[ポリエチレン製容器]
1) 鈴木賢策他:歯界展望. 1974;43:99-102
2) 堀亘孝他:歯界展望. 1975;46:495-500
3) 関根一郎他:歯界展望. 1978;52:725-730
4) 松田毅他:歯科医学. 1972;35:679-684
5) 勝海一郎:歯学. 1978;65:934-950
6) 長尾啓一:歯科医学. 1979;42:413-428
株式会社ビーブランド・メディコーデンタル
〒533-0031 大阪市東淀川区西淡路5丁目20番19号
電話(06)6370-4182(代) FAX(06)6370-4184(代)
東洋製薬化成株式会社
大阪市鶴見区鶴見2丁目5番4号
大阪市東淀川区西淡路5丁目20番19号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.