当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
劇薬
象牙質知覚過敏の抑制(知覚鈍麻)
(1)通法により患歯を清掃する。(2)簡易防湿を施し、綿花で清拭する。(3)本剤の適量をとり、スパーテル等で患部を被覆するように塗布、成形し、綿球又はスプレーで水を撒布し、さらに洗口させる。(4)4~6時間以上は付着させるようにする。
歯牙刷掃時に知覚過敏を訴えた患者を対象に行った二重盲検試験の結果、本剤の有効率は冷水痛90.9%(30/33歯)、擦過痛97.0%(32/33歯)、プラセボは冷水痛37.5%(12/32歯)、擦過痛37.5%(12/32歯)であり、0.1%の水準で有意の差があった1) 。
知覚過敏症と診断された患者を対象に3回まで塗布を行った本剤の有効率は、冷水痛83.5%(76/91歯)、擦過痛76.0%(57/75歯)、2%フッ化ナトリウム水溶液の有効率は冷水痛37.0%(10/27歯)、擦過痛28.0%(7/25歯)であり、0.1%の水準で有意の差があった2) 。
国内4施設における象牙質知覚過敏症患者を対象とした臨床試験の結果、冷水痛に対する有効率は93.7%(341/364歯)、擦過痛に対する有効率は89.9%(258/287歯)であった1),2),3),4) 。
露出象牙質表面にフッ素が取り込まれフッ化カルシウムを生成することで象牙細管を封鎖し、外部の刺激を遮断することで知覚鈍麻を示すと考えられている。
本剤を貼布し1週間作用させたヒト永久歯象牙質をX線マイクロアナライザにより分析したところ、本剤作用面において表層に高いピークが認められ、内層に向かって徐々に減少し、表層から70μmの深さまでフッ素の取り込みが認められたが、対照とした無フッ素バニッシュではフッ素の増加は認められなかった5) 。
本剤を週2回貼布し1週間及び2週間作用させたヒト永久歯象牙質を用いた酸溶解性試験の結果、対照の無フッ素バニッシュ貼布に対し、1週間作用のカルシウム溶出抑制率は30分の脱灰で66.4%、90分で72.3%、150分で76.2%であった。また、2週間作用では30分の脱灰で78.3%、90分で78.4%、150分で83.3%であった5) 。
本剤を週2回、2週間貼布後、人工唾液中に3週間浸漬したヒト永久歯象牙質の走査型電顕での観察結果では、本剤除去直後の表面は顆粒状物質で覆われていたが、経時的に顆粒状から鱗状への変化と象牙細管の狭窄、閉鎖が認められた6) 。
フッ化ナトリウム(Sodium Fluoride)
NaF
41.99
白色の結晶性粉末で、においはない。水にやや溶けやすい。
3g[アルミチューブ]
1) 三浦正士他:口腔衛生会誌. 1978;28:301-307
2) 関根一郎他:歯界展望. 1979;54:525-535
3) 赤堀純二他:歯界展望. 1978;52:903-909
4) 島田惣四郎他:歯界展望. 1979;54:707-712
5) 新海研志:口腔衛生会誌. 1979;29:134-144
6) 高橋美次他:口腔衛生会誌. 1980;30:200
株式会社ビーブランド・メディコーデンタル
〒533-0031 大阪市東淀川区西淡路5丁目20番19号
電話(06)6370-4182(代) FAX(06)6370-4184(代)
東洋製薬化成株式会社
大阪市鶴見区鶴見2丁目5番4号
大阪市東淀川区西淡路5丁目20番19号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.