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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
アレルギー性結膜炎、春季カタル
1回1~2滴、1日4回(朝、昼、夕及び就寝前)点眼する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ウサギ、マウス)で母体に毒性があらわれる大量の注射により胎児毒性(胎児吸収、体重減少等)の報告がある。
呼吸困難、血管浮腫、蕁麻疹等があらわれることがある。
0.1~5%未満注)
0.1%未満注)
眼
点眼時一過性の眼刺激感、結膜充血、眼瞼炎
結膜炎
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
本剤の保存剤であるベンザルコニウム塩化物による過敏症が知られている。
春季カタル及びアレルギー性結膜炎患者135名を対象に、1週間の対照観察期間の後に2%クロモグリク酸ナトリウム点眼液又はプラセボ点眼液を両眼に1回1~2滴、1日4回、4週間点眼する二重盲検比較試験を実施した。試験薬投与2週後及び4週後に対照観察期間と比較した結果、2%クロモグリク酸ナトリウム点眼液群の全般改善度(改善以上)は、2週後40.6%(26/64例)、4週後55.5%(30/54例)であり、プラセボ点眼液群の2週後14.9%(10/67例)、4週後32.8%(22/67例)に比べ有意な改善が認められた(p<0.01;U検定)。疾患別全般改善度(投与4週後)は下表のとおりであり、2%クロモグリク酸ナトリウム点眼液群はプラセボ点眼液に比べ有意な改善が認められた。2%クロモグリク酸ナトリウム点眼液の副作用は69例中3例(4.3%)に認められ、しみる2.9%(2例)、痛み1.4%(1例)であった1)。
診断名
試験薬
改善以上/判定例数
全般改善度
(%)
(改善以上)
U検定
春季カタル
2%クロモグリク酸ナトリウム点眼液
9/19
47.4
p<0.05
プラセボ点眼液
3/20
15.0
アレルギー性結膜炎
21/35
60.0
p<0.01
19/47
40.4
抗原抗体反応に伴って起こるマスト細胞からの化学伝達物質(ヒスタミン等)の遊離を抑制する2)。また、ヒト末梢静脈血由来の炎症性細胞(好酸球、好中球、単球)の活性化に対して抑制作用をもつ3)。
アレルギー性結膜炎患者における抗原眼誘発反応に対して防御効果を示した4)。
アレルギー性結膜炎における結膜組織内ヒスタミン濃度の低下作用を示した5)。
ラット及びモルモットを用いた実験的アレルギー性結膜炎に対する効果として、抗原惹起による結膜部位の漏出色素量の抑制率を比較した。クロモグリク酸Na点眼液2%「杏林」、インタール点眼液2%及び対照群としてクロモグリク酸Na点眼液2%「杏林」基剤を抗原惹起30分前、10分前及び直前の3回点眼し、漏出色素量についてt検定を行った結果、クロモグリク酸Na点眼液2%「杏林」及びインタール点眼液2%の漏出色素量は対照群と比較して有意な低値を示し、また分散分析を行った結果、両製剤間に有意な差は認められなかったことより、生物学的な同等性が確認された6)。
クロモグリク酸ナトリウム(Sodium Cromoglicate)
Disodium 5,5′-(2-hydroxypropane-1,3-diyl)bis(oxy)bis(4-oxo-4H-chromene-2-carboxylate)
C23H14Na2O11
512.33
白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は初めはないが、後に僅かに苦い。水に溶けやすく、プロピレングリコールにやや溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、2‐プロパノール又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。光により徐々に黄色を帯びる。
開栓後1ヵ月経過した場合は、残液を使用しないこと。
プラスチック点眼容器 5mL×10本
1) 内田幸男他:眼科臨床医報 1981;75(6):725-746
2) Cox J.S.G:Disodium Cromoglycate in Allergic Airways Disease. In:Pepys J, Frankland AW, editors. London:Butterworths. 1970;13-25
3) Kay AB, et al.:J. Allergy Clin. Immunol. 1987;80(1):1-8
4) 三国郁夫:臨床眼科 1980;34(11):1551-1557
5) Hennawi MM:The Mast Cell. In:Pepys J, Edwards AM, editors. London:Pitman Medical. 1979:486-492
6) キョーリンリメディオ株式会社社内資料:クロモグリク酸Na点眼液2%「杏林」の生物学的同等性試験に関する資料
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