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処方箋医薬品注)
ノルフロキサシン又はキノロン系合成抗菌剤に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、バシラス属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、フラボバクテリウム属、アルカリゲネス属
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
通常、1回1滴、1日3回点眼する。なお、症状により適宜増減する。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
眼
しみるなどの眼刺激症状
そう痒感、結膜充血、眼瞼の腫脹・発赤、表在性角膜炎、角膜上皮剝離
角膜沈着物
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
健康成人に0.3%ノルフロキサシン点眼液を1回2滴、1日4回点眼で14日間投与したとき注1)、最終投与日の3回目の点眼1時間後の血中濃度は、測定限界値(0.005μg/mL)以下であった1)。
眼手術患者に0.3%ノルフロキサシン点眼液を術前0.5~3.0時間の間に数回点眼したとき注1)の前房水中濃度は、点眼後90分に最高値(0.36μg/mL)を示した2)。
0.3%ノルフロキサシン点眼液をウサギ正常眼に1回2滴点眼したときの結膜嚢内滞留濃度は、点眼後30分で305μg/mL、1時間で77.0μg/mLであり、6時間後で8.9μg/mLであった3)。
眼手術患者327例を対象とした0.3%ノルフロキサシン点眼液の臨床試験において、全例とも術後感染は認められなかった2)。
細菌のDNAの高次構造を変換するDNA gyraseに作用し、DNA複製を阻害することにより、殺菌的に作用する6)。
抗菌スペクトラムは広範囲におよび、ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、コリネバクテリウム属、バシラス属等のグラム陽性菌及びモラクセラ属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、フラボバクテリウム属、アルカリゲネス属等のグラム陰性菌の眼感染症の起炎菌に対し、強い抗菌力を示す7),8),9) (in vitro)。
ウサギに0.3%ノルフロキサシン点眼液を1回1滴点眼し、1時間後緑膿菌を接種したところ、発症の予防又は病変の進行の遅延が認められた。また、菌接種後から2時間毎に1回1滴で1日6回、3日間点眼したところ病変は認められなかった10)。
ウサギを用いた緑膿菌性角膜感染症に対する効果を、緑膿菌の接種による角膜混濁により検討した。眼球角膜表面に6mm径の円形の創及びその内側に交差する創をつくり緑膿菌を接種し、そこにノルフロキサシン点眼液0.3%「杏林」、バクシダール点眼液0.3%及び対照群としてノルフロキサシン点眼液0.3%「杏林」基剤を接種1時間前に点眼することで予防効果を、また接種2時間後より2時間毎に1日6回3日間連続点眼することで治療効果を検討した。角膜混濁のスコア※について、Mann-WhitneyのU検定を行った結果、ノルフロキサシン点眼液0.3%「杏林」及びバクシダール点眼液0.3%は対照群と比較して有意な予防及び治療効果を示し、また両製剤間において有意な差は認められなかったことより、生物学的な同等性が確認された13)。
投与薬剤
菌接種後の角膜混濁のスコア※
1日
2日
3日
4日
5日
6日
7日
8日
予防効果
ノルフロキサシン点眼液0.3%「杏林」基剤
0.2±0.2
1.8±0.4
4.0±0.0
ノルフロキサシン点眼液0.3%「杏林」
0.0±0.0
0.3±0.3
0.7±0.7
バクシダール点眼液0.3%
治療効果
1.3±0.2
3.5±0.2
(平均値±標準誤差、n=6)
※) 角膜混濁のスコア
0:角膜混濁がない、1:角膜混濁が直径6mmより小さい、
2:角膜混濁が直径6mm全体におよぶ、3:角膜混濁が直径6mmより大きい、4:角膜混濁が角膜全体におよぶ
ノルフロキサシン(Norfloxacin)
略号 :NFLX
1-Ethyl-6-fluoro-4-oxo-7-(piperazin-1-yl)-1,4-dihydroquinoline-3-carboxylic acid
C16H18FN3O3
319.33
白色~微黄色の結晶性の粉末である。酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)又はアセトンに溶けにくく、メタノールに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。希塩酸又は水酸化ナトリウム試液に溶ける。吸湿性である。光によって徐々に着色する。
プラスチック点眼容器 5mL×10本
1) 田村修,他:Clin. Eval.1987;15:577-599
2) 田村修,他:あたらしい眼科.1988;5:453-462
3) 北野周作,他:あたらしい眼科.1987;4:1150-1153
4) 大石正夫,他:日眼会誌.1987;91:161-167
5) 石田了三,他:あたらしい眼科.1993;10:2061-2066
6) 平井敬二,他:Chemotherapy.1990;38(S-2):1-10
7) 市川一夫,他:あたらしい眼科.1988;5:431-441
8) 調枝寛治,他:あたらしい眼科.1988;5:443-452
9) 井上愼三,他:あたらしい眼科.1988;5:593-601
10) 中村聡,他:眼科臨床医報.1987;81:2252-2256
11) 第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店;2021:C4005-C4010
12) 伊藤明,他:Chemotherapy.1981;29(S-4):66-82
13) キョーリンリメディオ株式会社社内資料:ノルフロキサシン点眼液0.3%「杏林」の生物学的同等性試験に関する資料
キョーリンリメディオ株式会社 学術部
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