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アレルギー性結膜炎
通常1回1~2滴を1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
0.1%~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
眼瞼炎、眼瞼皮膚炎、そう痒感
―
発疹、眼部腫脹、眼瞼浮腫、顔面浮腫
眼
結膜充血、刺激感
角膜びらん
眼痛、霧視、眼乾燥、結膜炎、羞明
その他
眠気
頭痛、口渇
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
14C-ケトチフェンフマル酸塩の点眼液(9.67mg/0.195mCi/ml)50μlをウサギに1回投与したとき、血中への移行がみられたが低値であった。頻回投与した場合の定常状態における血漿中ケトチフェンフマル酸塩濃度は、結膜中の濃度の1/70程度と予測された2)。
14C-ケトチフェンフマル酸塩の点眼液(9.67mg/0.195mCi/ml)50μlをウサギに1回投与し、眼組織への移行性を検討した。眼組織における14C-ケトチフェンフマル酸塩の濃度は投与後15分に最高値を示した。最も高い濃度を示したのは角膜(上皮)で、次いで結膜、角膜(内皮及び実質)、虹彩、強膜(前部)、毛様体、外眼筋、前房水の順であった。他の眼組織中の平均滞留時間が3時間以下であるのに比べ、結膜では平均滞留時間が5.7時間と長い値を示した2)。
アレルギー性結膜炎患者(262例)を対象にケトチフェン点眼液(128例)又はクロモグリク酸ナトリウム点眼液(134例)を1回1~2滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)、4週間点眼した二重盲検比較試験において、全般改善度はケトチフェン点眼液群66%、クロモグリク酸ナトリウム点眼液群63%で両群間に有意差は認められなかった。またケトチフェン点眼液投与群に副作用は認められなかった3)。
ケトチフェンフマル酸塩は、肥満細胞からのメディエーター遊離を抑制し、ヒスタミンH1受容体への結合を遮断することで抗アレルギー作用及び抗ヒスタミン作用を示す4),5)。
ケトチフェンはPCA(受動的皮膚アナフィラキシー)反応を抑制する(ラット)4)。ヒスタミン、SRS-A等のケミカルメディエーターの遊離を抑制する(ラット腹腔肥満細胞、ヒト白血球中好塩基球・好中球in vitro)4),6),7)。また、PAF(血小板活性化因子)による好酸球の活性化を抑制する(モルモット、ヒヒ)8),9)。
ケトチフェンはヒスタミンによる気管支収縮(モルモット)、血管透過性亢進、皮膚反応(ラット)等を抑制する4)。
動物結膜炎モデルにおいてケトチフェンはIgE結膜炎(ラット、モルモット、点眼)及びCompound48/80誘発結膜炎を抑制する(ラット、点眼)10)。抗原誘発により結膜炎症状とともに好酸球、好中球の結膜浸潤がみられるが、ケトチフェンはこれを抑制する(モルモット、点眼)11)。
ラット及びモルモットを用いた実験的アレルギー性結膜炎に対する効果として、抗原惹起による結膜部位の色素漏出の抑制率を比較した。ケトチフェン点眼液0.05%「杏林」、ザジテン点眼液0.05%、及び対照群として点眼液基剤の投与(点眼)による色素濃度について、Tukeyの多重比較検定を行った結果、ケトチフェン点眼液0.05%「杏林」及びザジテン点眼液0.05%の平均抑制率は対照群と比較して有意な高値を示し、また両製剤間において有意な差は認められなかったことより、生物学的な同等性が確認された12)。
投与薬剤
ラット
モルモット
ケトチフェン点眼液0.05%「杏林」基剤
1.1±4.2
0.9±9.5
ケトチフェン点眼液0.05%「杏林」
64.8±6.9
50.3±5.1
ザジテン点眼液0.05%
61.1±3.3
46.6±5.9
(結膜PCA反応を用いたIgE結膜炎モデル、平均値±標準誤差、n=10)
ケトチフェンフマル酸塩(Ketotifen Fumarate)
4-(1-Methylpiperidin-4-ylidene)-4H-benzo[4,5]cyclohepta[1,2-b]thiophen-10(9H)-one monofumarate
C19H19NOS・C4H4O4
425.50
白色~淡黄白色の結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)にやや溶けにくく、水、エタノール(99.5)又は無水酢酸に溶けにくい。融点:約190℃(分解)
プラスチック点眼容器 5mL×10本
1) Christensen, MT. et al.:CLAO J.1998; 24(4): 227-231
2) 太田真一ほか:臨床医薬. 1988; 4(11): 2183-2191
3) 三国郁夫ほか:臨床評価. 1989; 17(2): 275-297
4) Martin, U. et al.:Arzneim. -Forsch. 1978; 28(5): 770-782
5) 橋本敬太郎ほか:グッドマン・ギルマン薬理書 第13版.廣川書店.2022:1168-1175
6) 熊谷朗ほか:メディカルサンド. 1980; 8(2): 87-93
7) 岸本真知子ほか:アレルギーの臨床.1984; 4(2):149-151
8) Morley, J. et al.:Agents. Actions. Suppl. 1988; 23: 187-194
9) Arnoux, B. et al.:Am. Rev. Respir. Dis. 1988; 137(4): 855-860
10) 山口武ほか:医薬品研究. 1989; 20(1): 48-56
11) 石崎道治:アレルギー. 1986; 35(12): 1149-1157
12) キョーリンリメディオ株式会社社内資料:ケトチフェン点眼液0.05%「杏林」の生物学的同等性試験に関する資料
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