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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
○下記疾患の去痰
急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、塵肺症、手術後の喀痰喀出困難
○慢性副鼻腔炎の排膿
通常、成人には、1回2mL(アンブロキソール塩酸塩として
15mg)を1日3回経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
発疹、顔面浮腫、呼吸困難、血圧低下等があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
消化器
胃不快感
胃痛、腹部膨満感、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐、便秘、食思不振、消化不良(胃部膨満感、胸やけ等)
過敏症
発疹、蕁麻疹、蕁麻疹様紅斑、そう痒
血管浮腫(顔面浮腫、眼瞼浮腫、口唇浮腫等)
肝臓
肝機能障害(AST上昇、ALT上昇等)
その他
口内しびれ感、上肢のしびれ感
めまい
アンブロキソール塩酸塩内用液0.75%「杏林」とムコソルバン内用液0.75%を、クロスオーバー法によりそれぞれ4mL(アンブロキソール塩酸塩として30mg)を健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された1)。
判定パラメータ
AUC0-24
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
アンブロキソール塩酸塩
内用液0.75%「杏林」
392.5±97.5
56.5±20.0
ムコソルバン内用液0.75%
388.8±102.2
54.9±18.1
(Mean±S.D.,n=20)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
健康成人男子にアンブロキソール塩酸塩錠15mgを単回経口投与したとき、消化管から速やかかつ良好に吸収された。血漿中の未変化体濃度は、投与後2~4時間でピークに到達し、その後比較的速やかに減少した2)。連続的に経口投与したときの血漿中未変化体濃度の推移は、単回投与の場合とほぼ一致し、連続投与によっても血中薬物動態の変化は認められなかった2)。
健康成人男子にアンブロキソール塩酸塩錠15mgを単回経口投与したとき、血漿中では、未変化体、未変化体の抱合体が認められ、尿中では主として未変化体の抱合体及びN-脱アルキル化代謝物が認められた。また、尿中にホルミル化閉環代謝物が微量検出された2)。
健康成人男子にアンブロキソール塩酸塩錠15mgを単回経口投与したとき、投与後72時間までに尿中へ未変化体及びその抱合体が56~74%排泄された2)。
アンブロキソール塩酸塩は、気管・気管支領域において、肺表面活性物質の分泌促進作用、気道液の分泌促進作用、線毛運動亢進作用が総合的に作用して喀痰喀出効果を示すものと考えられる。この際、肺表面活性物質の役割としては、線毛の存在しない肺胞や呼吸細気管支を含め気道中の粘性物質を排出しやすくするものと考えられている3),4),5),6),7)。また、副鼻腔領域においては、病的副鼻腔分泌の正常化作用、線毛運動亢進作用が総合的に作用して慢性副鼻腔炎の排膿を促進するものと考えられる8),9)。
アンブロキソール塩酸塩 (Ambroxol Hydrochloride)
trans-4-[(2-amino-3,5-dibromobenzyl)amino]cyclohexanol hydrochloride
C13H18Br2N2O・HCl
414.56
白色の結晶性の粉末で、においはなく、わずかに特異な味がある。メタノールにやや溶けやすく、水又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、酢酸(100)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約235℃(分解)
250mL(褐色ガラス製容器)
1) キョーリンリメディオ株式会社社内資料:アンブロキソール塩酸塩内用液0.75%「杏林」の生物学的同等性試験に関する資料
2) 関 隆ほか:臨床薬理.1977;8(1):25-31.
3) 長岡 滋ほか:薬理と治療.1981;9(5):1845-54.
4) 千田勝一ほか:薬理と治療.1981;9(2):483-6.
5) 前多治雄ほか:薬理と治療.1981;9(2):487-90.
6) Curti PC.:Pneumonologie.1972;147(1):62-74.
7) Curti PC,et al.:Arzneim-Forsch.1978;28(5a):922-5.
8) 金 春順ほか:薬理と治療.1991;19(6):2151-8.
9) 大橋淑宏ほか:薬理と治療.1991;19(6):2159-67.
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