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イトプリド塩酸塩錠50mg「PH」

処方せん医薬品以外の医薬品

2025年11月1日 に掲載削除されます。
削除理由「最終出荷製品の使用期限を満了したため」
添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
10.相互作用
10.2併用注意(併用に注意すること)
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
16.薬物動態
16.1血中濃度
18.薬効薬理
18.1作用機序
19.有効成分に関する理化学的知見
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

イトプリド塩酸塩錠50mg「PH」

添付文書番号

2399008F1071_1_11

企業コード

480209

作成又は改訂年月

**2024年5月改訂(第3版)
2023年11月改訂

日本標準商品分類番号

872399

薬効分類名

消化管運動賦活剤

承認等

イトプリド塩酸塩錠50mg「PH」

販売名コード

YJコード

2399008F1071

販売名英語表記

ITOPRIDE HYDROCHLORIDE Tablets 50mg “PH”

販売名ひらがな

いとぷりどえんさんえんじょう50mg「PH」

承認番号等

承認番号

22000AMX00623000

販売開始年月

2008年7月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

イトプリド塩酸塩

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

イトプリド塩酸塩錠50mg「PH」

1錠中
有効成分イトプリド塩酸塩 50mg  
添加剤乳糖水和物、トウモロコシデンプン、カルメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、タルク、酸化チタン

3.2 製剤の性状

イトプリド塩酸塩錠50mg「PH」

剤形割線入りフィルムコーティング錠
色調白色
外形
大きさ直径7.1mm
厚さ3.3mm
質量130mg
識別コードPH130

4. 効能又は効果

慢性胃炎における消化器症状(腹部膨満感、上腹部痛、食欲不振、胸やけ、悪心、嘔吐)

6. 用法及び用量

通常、成人にはイトプリド塩酸塩として1日150mgを3回に分けて食前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤はアセチルコリンの作用を増強するので、その点に留意して使用すること。
  2. 8.2 消化器症状の改善がみられない場合、長期にわたって漫然と使用すべきでない。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットによる実験で胎児に移行することが報告されている1)

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットによる実験で乳汁中へ移行することが報告されている1)

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

一般に高齢者では生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子

    抗コリン剤

    • チキジウム臭化物
      ブチルスコポラミン臭化物
      チメピジウム臭化物水和物等

    本剤の消化管運動賦活作用(コリン作用)が減弱するおそれがある。

    抗コリン剤の消化管運動抑制作用が、本剤の作用と薬理学的に拮抗する。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

      血圧低下、呼吸困難、喉頭浮腫、蕁麻疹、蒼白、発汗等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    2. 11.1.2 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

      AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

    11.2 その他の副作用

    0.1~5%未満

    頻度不明

    過敏症

    発疹、発赤、そう痒感

    錐体外路症状

    振戦

    内分泌

    プロラクチン上昇

    女性化乳房

    血液

    血小板減少、白血球減少

    消化器

    下痢、便秘、腹痛、唾液増加

    嘔気

    精神神経系

    頭痛、イライラ感、睡眠障害、めまい

    肝臓

    AST上昇

    ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇

    腎臓

    BUN上昇、クレアチニン上昇

    *循環器

    *動悸

    その他

    胸背部痛、疲労感

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    16. 薬物動態

    16.1 血中濃度

    1. 16.1.1 生物的同等性試験

      イトプリド塩酸塩錠50mg「PH」とガナトン錠50mgをクロスオーバー法によりそれぞれ1錠(イトプリド塩酸塩として50mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)

      表16-1 薬物動態パラメータ

      判定パラメータ

      参考パラメータ

      AUC0-12

      (ng・hr/mL)

      Cmax

      (ng/mL)

      Tmax

      (hr)

      T1/2

      (hr)

      イトプリド塩酸塩

      錠50mg「PH」

      813.3

      ±263.9

      287.9

      ±86.1

      0.84

      ±0.38

      3.87

      ±0.85

      ガナトン

      錠50mg

      781.7

      ±253.9

      250.4

      ±86.3

      0.93

      ±0.58

      3.95

      ±0.86

      (平均±標準偏差、n=40)

      図16-1 血漿中イトプリド塩酸塩濃度

      血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    ガナトンはドパミンD2受容体拮抗作用によりアセチルコリン(ACh)遊離を促し、更にアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害作用を有しており、遊離されたAChの分解を阻害する。これらの協力作用により消化管運動亢進作用を示す3),4)

    19. 有効成分に関する理化学的知見

    一般的名称

    イトプリド塩酸塩(Itopride hydrochloride)

    化学名

    N-[4-[2-(Dimethylamino)ethoxy]benzyl]-3,4-dimethoxybenzamide monohydrochloride

    分子式

    C20H26N2O4・HCl

    分子量

    394.89

    性状

    白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
    水に極めて溶けやすく、メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくい。
    水溶液(1→10)のpHは4.0~5.0である

    化学構造式

    融点

    193~198℃

    22. 包装

    100錠[10錠(PTP)×10]

    1000錠[10錠(PTP)×100]

    24. 文献請求先及び問い合わせ先

    キョーリンリメディオ株式会社 学術部

    〒920-0017 金沢市諸江町下丁287番地1

    TEL 0120-960189

    FAX 0120-189099

    26. 製造販売業者等

    26.1 製造販売元

    キョーリンリメディオ株式会社

    富山県南砺市井波885番地

    26.2 **販売元

    杏林製薬株式会社

    東京都千代田区大手町一丁目3番7号

    〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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