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下記疾患に伴う咳嗽
急性気管支炎、慢性気管支炎、感冒・上気道炎、肺炎、肺結核
通常、成人1日10mlを3回に分割経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
小児には以下のように投与する。
12歳以上15歳未満:成人量の2/3
投与しないこと。重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがある。
気道分泌を妨げるおそれがある。
呼吸抑制を増強するおそれがある。
脳血管を拡張し脳脊髄液圧を上昇させるおそれがある。
症状を悪化させるおそれがある。
薬物依存を生じるおそれがある。
代謝・排泄機能が低下しているため、副作用が発現するおそれがある。
血糖のコントロールに悪影響を及ぼすおそれがある。
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
副作用が発現するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ジヒドロコデインリン酸塩の類似化合物(モルヒネ)の動物実験で催奇形性が報告されている。分娩時の投与により新生児に呼吸抑制があらわれることがある。
本剤投与中は授乳を避けさせること。ジヒドロコデインリン酸塩の類似化合物(コデイン)で、母乳への移行により、乳児でモルヒネ中毒(傾眠、哺乳困難、呼吸困難等)が生じたとの報告がある。なお、CYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では、母乳中のジヒドロモルヒネ濃度が高くなるおそれがある1),2)。
投与しないこと。呼吸抑制の感受性が高い。海外において、12歳未満の小児で死亡を含む重篤な呼吸抑制のリスクが高いとの報告がある。
用量に注意すること。一般に生理機能が低下しているため、副作用が発現するおそれがある。
カテコールアミン製剤
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。
メチルエフェドリン塩酸塩及びカテコールアミン製剤はともに交感神経刺激作用を持つ。
中枢神経抑制剤
モノアミン酸化酵素阻害剤三環系抗うつ剤アルコール
中枢抑制作用が増強されることがある。
ジヒドロコデインリン酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩はともに中枢神経抑制作用を持つ。
抗コリン剤
便秘又は尿貯留が起こるおそれがある。
ジヒドロコデインリン酸塩は抗コリン作用を増強する。
モノアミン酸化酵素阻害剤甲状腺製剤
メチルエフェドリン塩酸塩の作用が増強されることがある。減量するなど注意すること。
メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用を持つ。
ナルメフェン塩酸塩水和物
本剤の効果が減弱するおそれがある。
μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される。
息切れ、呼吸緩慢、不規則な呼吸、呼吸異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、ジヒドロコデインリン酸塩による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する。
頻度不明
過敏症
顔面紅潮、発疹、そう痒感
血液
血小板減少症
依存性注1)
薬物依存
呼吸循環器系
心悸亢進、血圧変動
精神神経系
めまい、発汗、頭痛、神経過敏、熱感、眠気、疲労
消化器
悪心・嘔吐、便秘、食欲不振、口渇
泌尿器
多尿、排尿困難
遺伝的にCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では、本剤に含まれるジヒドロコデインリン酸塩の活性代謝産物であるジヒドロモルヒネの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある3),4),5)。
ムコブロチン配合シロップとフスコデ配合シロップを、クロスオーバー法によりそれぞれ10mL(ジヒドロコデインリン酸塩として30mg、dl-メチルエフェドリン塩酸塩として60mg及びクロルフェニラミンマレイン酸塩として12mg)健康成人男子に絶食単回経口投与してジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩及びクロルフェニラミンマレイン酸塩の血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。6)
製剤投与量
(ジヒドロコデインリン酸塩として)
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0-48
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
ムコブロチン配合シロップ
10mL
(30mg)
951.5±43.6
208.7±8.9
0.63±0.06
フスコデ配合シロップ
950.8±38.7
196.5±11.3
0.69±0.07
(Mean±S.E.,n=16)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
(dl-メチルエフェド
リン塩酸塩として)
(60mg)
3266±160
349.2±13.9
0.75±0.06
3300±180
355.8±17.6
0.97±0.11
(クロルフェニラミンマレイン酸塩として)
(12mg)
485.7±25.2
27.1±1.8
2.44±0.34
508.8±34.4
26.9±1.6
2.17±0.31
麻薬性中枢性鎮咳薬に分類される鎮咳薬である。コデインと同じくモルヒネ系鎮痛薬に属するので、薬理作用は質的にはモルヒネに準ずる。7)
交感神経興奮様薬物である。α及びβ受容体を刺激するが、作用の一部は交感神経終末からのノルアドレナリン遊離を介する間接的なものである。臨床的にはβ2受容体刺激による気管支拡張作用が利用される。8)
ヒスタミンH1受容体遮断薬である。H1受容体を介するヒスタミンによるアレルギー性反応(毛細血管の拡張と透過性亢進、気管支平滑筋の収縮など)を抑制する。9)
ジヒドロコデインリン酸塩(Dihydrocodeine Phosphate)
(5R,6S)-4,5-Epoxy-3-methoxy-17-methyl-morphinan-6-ol monophosphate
C18H23NO3・H3PO4
399.38
白色~帯黄白色の結晶性の粉末である。水又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。1.0gを水10mLに溶かした液のpHは3.0~5.0である。光によって変化する。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩(dl-Methylephedrine Hydrochloride)
(1RS,2SR)-2-Dimethylamino-1-phenyl-propan-1-ol monohydrochloride
C11H17NO・HCl
215.72
無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、酢酸(100)に溶けにくく、無水酢酸にほとんど溶けない。水溶液(1→20)は旋光性を示さない。
207~211℃
クロルフェニラミンマレイン酸塩(Chlorpheniramine Maleate)
(3RS)-3-(4-Chlorophenyl)-N,N-dimethyl-3-pyridin-2-ylpropylamine monomaleate
C16H19ClN2・C4H4O4
390.86
白色の微細な結晶である。酢酸(100)に極めて溶けやすく、水又はメタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすい。希塩酸に溶ける。水溶液(1→20)は旋光性を示さない。
130~135℃
500mL[瓶]
1) Koren G,et al.:Lancet.2006;368:704.
2) Madadi P,et al.:Clin Pharmacol Ther.2009;85(1):31-35.
3) Ciszkowski C,et al.:N Engl J Med.2009;361(8):827-828.
4) Kelly LE,et al.:Pediatrics.2012;129(5):e1343-1347.
5) Voronov P,et al.:Pediatric Anesthesia.2007;17(7):684-687.
6) 社内資料:生物学的同等性試験
7) 第十八改正日本薬局方解説書.2021;C-2297-2300.
8) 第十八改正日本薬局方解説書.2021;C-5661-5665.
9) 第十八改正日本薬局方解説書.2021;C-1832-1838.
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