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処方箋医薬品注)
アレルギー性疾患のアレルゲンの確認
通常、乱刺または切皮法により皮膚面に出血しない程度に傷をつけ本品1滴を滴下し、15〜30分後に膨疹径が対照の2倍以上または5mm以上を陽性とする。なお、対照液はアレルゲンスクラッチエキス対照液「トリイ」を用いる。
検査のために本剤が投与されたときに、本剤による反応(アレルギー反応)が強くあらわれることがある。また、本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンの効果が通常の用量では十分発現しないことがある。
本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンの効果が増強されることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。但し、妊娠中はヒスタミン遊離が考えられる広範な皮膚反応テストは避けること。ヒスタミンは子宮筋収縮作用を有することが知られている。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
検査に際しては注意すること。一般に生理機能が低下している。
くしゃみ、蕁麻疹、血管浮腫、不快感、口内異常感、喘鳴、耳鳴等の異常があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。,,
頻度不明
過敏症
喘息発作の誘発、眼瞼又は口唇の浮腫、発疹、そう痒等
別途販売のスクラッチエキス用対照液(アレルゲンスクラッチエキス対照液「トリイ」)を同時に用いて反応を比較すること。
投与部位のアレルギー症状が数日持続する場合がある。
原因アレルゲンの特定に際しては、本剤による検査結果のみではなく、問診や特異的IgE抗体検査の結果等も踏まえて総合的に判定すること。
原因アレルゲンがダニ、ヨモギ花粉又はチモシー花粉と推定されるアレルギー性疾患患者659症例を対象とした国内臨床試験において、本剤の陽性率ならびに他の検査結果との一致性は以下のとおりである。
科名
施設数
ダニ
%
ヨモギ花粉
チモシー花粉
内科
6
260/348
74.7
12/66
18.2
8/66
12.1
小児科
3
51/65
78.5
12/65
18.5
19/65
29.2
耳鼻咽喉科
126/226
55.8
97/207
46.9
108/207
52.2
計
15
437/639
68.4
121/338
35.8
135/338
39.9
分子:スクラッチ反応陽性症例数、分母:スクラッチ反応施行症例数
検査名
皮内反応
RAST
吸入誘発
鼻ディスク誘発
項目
判定
陽性(%)
陰性(%)
スクラッチ反応
陽性
235(93.6)
16(6.4)
188(80.3)
46(19.7)
70(94.6)
4(5.4)
41(91.1)
4(8.9)
陰性
71(51.8)
66(48.2)
16(17.2)
77(82.8)
0(0)
2(100)
11(36.7)
19(63.3)
一致率
301/388(77.6)
265/327(81.0)
72/76(94.7)
60/75(80.0)
相関性
φ=0.49 p<0.005
φ=0.58 p<0.005
φ=0.56 p<0.005
81(85.3)
14(14.7)
27(40.9)
39(59.1)
34(79.1)
9(20.9)
33(25.2)
98(74.8)
1(0.9)
107(99.1)
1(5.9)
16(94.1)
179/226(79.2)
134/174(77.0)
50/60(83.3)
φ=0.59 p<0.005
φ=0.53 p<0.005
φ=0.67 p<0.005
110(92.4)
9(7.6)
49(64.5)
27(35.5)
62(91.2)
6(8.8)
37(26.1)
105(73.9)
2(2.0)
99(98.0)
14(100)
215/261(82.4)
148/177(83.6)
76/82(92.7)
φ=0.68 p<0.005
φ=0.80 p<0.005
本剤にてスクラッチ反応を実施した659症例において、検査施行後に喘息発作が誘発された症例が1例みられたが、スクラッチ反応との因果関係があるとは断定し得なかった。その他に副作用は認められなかった1) 。
本剤は投与皮膚局所においてヒスタミン等のケミカルメディエーターを遊離させ、膨疹及び紅斑を惹起させると考えられる。
本剤はマウス及びラットを用いたPCA反応により、IgE抗体と反応して陽性皮膚反応を惹起する(アレルゲン性を有する)こと、また、対応するIgE抗体とのみ反応する(特異性を有する)ことが判明した。
1mL(点滴用スポイト付瓶)
1) 宮本昭正ほか:基礎と臨床. 1981; 15(5): 298-308
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